新型BMW 218i アクティブツアラー(F45)【試乗評価】おしゃれでお手軽な価格のBMW [DBA-2A15]


BMW218iアクティブツアラー前面画像

今回の【試乗評価】は「新型 BMW 218i アクティブツアラー Luxury(F45)」。
2013年に登場した(日本市場への導入は2014年)、前輪駆動のコンパクト・ミニバン(5ドア)です。

この他にボディ後半をストレッチした3列シートのミニバン、「グランツアラー」も用意。

普通のハッチバックと異なり、若干全高が高く(1550mm)、ミニバンに近いプロポーションを持ちます。ただし、スポーツサスの標準装備によって全高自体は下がり、一般的な機械式立体駐車場なら入庫することが可能です。

BMWブランドが送り出す初めてのFFモデルで、FRプラットフォームを使う2シリーズクーペや1シリーズとはボディ構造自体が異なります。

初めてのFFモデルとといっても、BMWは2001年からMINIを製造しており、全く知見が無いわけではありません。今回の2シリーズアクティブツアラーにも、このMINIのプラットフォーム(基本骨格)が使われており、両車は兄弟車の関係にあります。搭載されるパワートレーンも、ミニクーパー用の1.5Lエンジンをアクティブツアラー用に調整したモノです。

今後、効率化を推し進めるBMWは、その他の1シリーズや2シリーズクーペなど、コンパクトクラスのFRモデルを順次FFプラットフォームに切り替えていくという見方が優勢。

小型モデルを中心にFF化を進める理由は、室内空間や荷室の拡大、コスト低減などです。最近のユーザーはプレミアムクラスにも実用性を求めており、走りの質感を訴求するだけでは戦えなくなっているという事でしょう。

装備に応じて、「スタンダード」や「ラグジュアリー」、「Mスポーツ」の3つのトリムパターンが用意されます。その中でも、「ラグジュアリー」は装備を充実させた最上級グレードです。

ライバル車種は、ドイツのプレミアム・ハッチバック、「メルセデスベンツBクラス」や、「アウディA3スポーツバック」、「VWゴルフ」など。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「【試乗評価】のまとめ」をどうぞ。

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「新型 BMW 218i アクティブツアラー Luxury(F45)」の外観

ボディサイズ、全長4350mmX全幅1800mmX全高1550mm。ホイールベース、2670mm。

BMW218iアクティブツアラー後部画像

フロント

短く傾斜したフロントノーズに、優しいラインで構成されたヘッドライト。薄く拡がるキドニー・グリル。緩やかな弧を描くフロントバンパー。

1シリーズや2シリーズクーペと比較すると、少し「のほほん」とした癒し系のフロントフェイスです。

サイド

短いフロントノーズに、傾斜の強いAピラー(一番前の柱)とDピラー(一番後ろの柱)。ボリューム感のあるサイドパネル。短く切り詰められた前後オーバーハング(タイヤからボディ端までの長さ)。

ミニバンのようにもハッチバックのようにも見える不思議なスタイリングで、BMWらしいスポーティ感がしっかりと表現されています。

グランツアラー」は外観を含めて多くの部品を共有する兄弟車です。ただし、ボディ後半が伸ばされるため、リアドア以降のデザインが異なります。

リア

BMWのデザイン文法に則ったリアコンビランプに、小さく絞り込まれたリアウィンドウ。ハッチバックの軽快感とミニバンの安定感を巧みに織り交ぜた後ろ姿です。

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内装

BMW218iアクティブツアラー内装画像

明るい2トーンの配色。上質なウッドパネルにアクセントとして控えめにフィニッシャー(シルバー)を配置。直基調でデザインされた機能的な室内空間が、ドライバーの疲労を軽減します。

アップライトなポジションと短いフロントノーズによって、ボディの見切りは良好。運転のしやすく車です。Aピラーの根本には大きな三角窓が配置され、死角を最小限に抑えています。

メーターナセルにはBMW伝統のメカニカルな二眼メーター。メーターバイザー上部にはヘッドアップディスプレイが装備され、視線移動による疲労を軽減します。

センタークラスター最上段にはナビゲーションや車輌情報を表示するワイド液晶デスプレイ。エアコンは左右独立温度調整式。調整ツマミがダイヤル式のため、手探りでの操作もやりやすいです。

シート

フロントシートは、上質なダコタ・レザー表皮にストロークのたっぷりとしたクッション、適度なサイドサポートを装備。表面には程よい柔軟性があり、腰の高い位置からお尻、太ももの裏に掛けて均一な圧力で支えます。

リアシートは、座面の前後長、背もたれの高さ共に適正。若干ルーフが下降しているものの、もともとの室内高が高いためヘッドクリアランスに不足はありません。フロントシートの背もたれが膝の形に合わせてえぐられ、前後シート間も広いため、足元空間には足を組めるほどの余裕があります。大人二人で座っても窮屈感はまったくありません。

さらにリアシートにはリクライニング機構と前後スライド機構が装備され、快適性を向上させています。全長が短いため、グランドツアラーに装備されるサードシートはありません。

荷室

このクラスのハッチバックとしてはかなり広大(468L)。ミニバンとしても十分な大きさの荷室を備えます。さらに床下にはサブトランクも装備。リアシートの背もたれを4:2:4で倒せば、ステーションワゴン並の荷室空間(1510L)が広がります。

静粛性

アイドリング時は、3気筒ならではのノイズとバイブレーションが高まるものの、一旦走り出せばいたって静かです。

クラス標準レベルの静粛性を確保していますが、プレミアムクラスに期待される上質な雰囲気はありません。

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エンジンとミッション

1498cc・直列3気筒DOHCターボエンジンに、6速ATが組み合わされます。
エンジン:最高出力136ps/4400rpm、最大トルク22.4kgf・m/1250-4300rpm。

車両重量1460kg。JC08モード燃費、17.3km/l。

エンジン

MINIクーパーにも搭載される、1.5Lツインカムターボで前輪を駆動(FF)。低速からフラットなトルクを発生してスムーズに加速します。車重が重いため鋭い加速感はありませんが、平坦路など日常域なら十分な動力性能です。

小気味いいビートを刻んで高回転まで気持ちよく吹け上がるものの、プレミアムブランドにふさわしい上質感は希薄。急な坂道では若干ノイズを高めますが、不快な音質ではありません。

トランスミッション

トルコン式の6速ATを装備。エンジンの美味しいところを巧みに引き出して、重いボディを十分に加速させます。スムーズで気持ちのいいトランスミッションです。

乗り心地とハンドリング

前輪にシングル・ジョイント・スプリング・ストラット式サスペンション、後輪にはマルチリンク式サスペンションを装備。前後ともにスタビライザーで強化。

日本仕様は車高を下げて立体駐車場に対応させるため、スポーツサスが標準装備されています。

乗り心地

装着タイヤは、205/60R16。

硬いボディにスポーツサスがガッチリと組み付けられ、適度に引き締まったしなやかな乗り味を実現。目地段差や橋脚ジョイントでは、ゴツゴツと路面の衝撃を拾いやすいものの、ボディ剛性が高いため不快な印象はありません。

動きの良いサスによって、フラットな姿勢を維持。高速域でも姿勢を乱すことなく真っ直ぐに進みます。

ハンドリング

BMWの絶対的な文法「前後重量配分50:50」は守られていないものの、FFとしては異例に鼻先が軽く軽快なハンドリング。ドライバーの操作に素直に反応して、正確なターンを描きます。

サスストロークが短く、背の高いミニバンとしてはロール量も最小限。リアの接地性が高く、安定した姿勢でコーナーを駆け抜けます。

3シリーズのようなFR由来の繊細さや緻密さはありませんが、ミニバンとしてはそれなりに運転が楽しいです。

最小回転半径は、5.5mと標準的なレベル。

その他

先進安全技術は最新の「ドライビング・アシスト・プラス」を装備。

このパッケージには、車線からのはみ出しを警告する「レーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)」や、前車との異常な接近を検知して知らせる「前車接近警告機能」、衝突を予測して回避、もしくは被害軽減をおこなう「衝突回避・被害軽減ブレーキ」、前車との適切な車間を維持して設定された速度で追従する「ACC/アクティブクルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付き)」といった機能が含まれます。

【試乗評価】のまとめ

「BMW 218i アクティブツアラー Luxury(F45)」は、BMWが送り出す初めてのコンパクトなFFミニバン(5ドア)です。

FF専用プラットフォームの採用によって、室内には広々とした空間と荷室を実現。ミニクーパーに採用されるエンジンと同じ、1.5Lツインカムターボが採用され、1.5t弱のボディをスムーズに走らせます。

機械式立体駐車場へ対応するためスポーツサスが標準装備されますが、乗り味は適度に引き締まったしなやかな印象です。3シリーズのような緻密さや上質感は無いものの、ハンドリング自体は自然でそれなりに気持ちよく走ります。

「欧州プレミアムコンパクトに乗りたいが、アウディA3やゴルフではちょっと狭い」とか、「子供の送り迎えに使える小さなミニバンを探しているが、上質感やブランド力も大切」といった人に最適な車です。

中古車市場では

2017年式「BMW 218i アクティブツアラー Luxury(F45)」で250万円前後。2014年式で100万円台後半(2018年6月現在)。

新車価格

4,130,000円(消費税込み)

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akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

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