新型アコード ハイブリッド(CR6)【試乗評価】アメ車のようなゆったりとした乗り心地 [DAA-CR6]

ホンダアコードハイブリッド前面画像

今回は「新型 ホンダ アコード ハイブリッド EX(CR6)」を試乗レポートいたします。
アコードハイブリッドは、2013年のモデルチェンジで9代目(アコードハイブリッドとしては2代目)となりました。
2013年に生産終了した、8代目アコードの事実上の後継モデルとなります。今回は、ハイブリッドのみのラインナップで、ガソリン車は用意されていません。

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外観

全長4915mmX全幅1850mmX全高1465mmのボディサイズを持ちます。またホイールベースは2775mmとなります。

全体を俯瞰して見ると、旧アコードよりもインスパイアのイメージをより色濃く受け継いでおり、プレミアム感のあるスタイリングです。

薄いメタリックシルバーがあしらわれた、近未来的なイメージのフロントグリルが装備されています。さらに、ヘッドランプ内にも同じ色調の透明なブルーが使われており、クリーンで清潔なハイブリッドのイメージを表しています。このフロント周りの雰囲気は、2016年に発売されるFCVのクラリティを彷彿とさせます。ホンダの次世代環境車として、共通イメージが与えられているのでしょう。

サイドビューは、フロントオーバーハングが長く、ごく普通のFF大衆セダンといったスタイリングです。
上級のレジェンドに迫る前後長があり、伸びやかでゆったりとした印象のサイドビューです。

ホンダアコードハイブリッド

リアに回ってみると、サイドからリアに周りこむコーナー部分には、しっかりとした線で折り目が付けられており、がっしりとしたソリッド感を感じさせます。
リアコンビランプは、横に行くほど拡散する安定感のあるデザインで、伸びやかなアコードのデザインにピッタリとはまっています。

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内装

しっとりしたダークウッドの質感と、上質なプラスチックの質感が相まって高級感のある室内に仕立てられています。
また、差し色としてメタル素材がうまく取り入れられており、ホンダお得意の都会的な雰囲気を作り出しています。

ホンダアコードハイブリッド内装画像

オーソドックスなセダンルックの大きく伸びやかなボディによって、広くて開放感のある室内で、見晴らしも良好です。

ホンダアコードハイブリッドステアリング画像

ステアリングの奥には、巨大な単眼型のメーターがレイアウトされており、とても視認性の高い合理的なデザインです。
また、ドアを開けてシートに座ると、「Accord」「Hybrid」の文字を表示して、ドライバーを気持ち良く迎え入れてくれます。

ホンダアコードハイブリッドナビ画像 ホンダアコードハイブリッドシフト画像 ホンダアコードハイブリッド前席画像

前席シート構造は薄めながら、サイズはたぷりとしており、身体を面で支える疲れにくい座り心地です。シートに使われている本革も上質で、身体をしっとりと包み込んでくれます。

ホンダアコードハイブリッド後席画像

後席シートもサイズ、座り心地ともに申し分ありません。大きなボディにより、後席空間にもたっぷりとした余裕があり、足元、頭上空間ともに広々としています。

トランクにリチウムイオンバッテリーが搭載されているため、その分積載量は制限されます。外観から想像するよりも奥行きがなく、家族で田舎に帰省しようとすると、荷物の置き場に困るかもしれません。

車内の静粛性は、静かなハイブリッドシステムと相まって、とても高いです。

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エンジンとミッション

2L直列4気筒DOHCエンジン+電気モーターに、電気式CVTが組み合わされます。
エンジンは、143ps/6200rpmの最高出力と、16.8kgf・m/3500-6000rpmの最大トルクを発揮します。
また電気モーターは、169ps/3857rpmの最高出力と、31.3kgf・m/0-3857の最大トルクを発揮します。
JC08モード燃費は、30.0km/lとなります。

車両重量1630kgと重い車重ながら、3L自然吸気エンジン並みの動力性能で日常域で不足はありません。

たっぷりしたトルクの電気モーターにより、出だしは氷の上を滑るようにスムーズで力強いです。

電気モーター主体のハイブリッドシステムで、発電用と駆動用の2機の電気モーターが搭載されています。トランスミッションは装備されておらず、高速走行時に限りエンジンがタイヤに直結されます。

通常エンジンは、バッテリーが足りなくなった時に作動して、発電用の電気モーターを回しますが、少々がさつなエンジンフィールを持ちます。
また発電に適した回転数で回り続けるため、加速感とエンジン音がリンクせず違和感があります。

この発電用電気モーターを利用した回生ブレーキは、制動力が高く違和感のないフィールを持ち、通常のブレーキを使う機会がほとんど無くなるくらいです。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソンストラット式サスペンション、後輪にはダブルウィッシュボーン式サスペンションが装備されます。
前後ともにスタビライザーで強化されます。

ステアリングフィールは自然で、ドライバーのイメージしたラインを、レールを走るように正確にトレースします。

アメリカ車的な、鷹揚でゆったりとした足回りで乗り心地は快適です。
ただ空気圧の高いエコタイヤが装備されているので、低速では路面の凸凹をコツコツと拾いますが、よく動くサスとしっかりした高剛性ボディにより不快な印象はありません。

評価のまとめ

高速走行に適したエンジンと駆動系を直結させる走行モードに加えて、この大柄で伸びやかなボディデザインを見ると、やはり今度のアコードはアメリカ市場主体の商品企画だなと感じさせられます。

ただ日本であっても郊外を定速走行する人や、高速道路を頻繁に利用する人は以外と多いので、そういう使い方をする人にはぴったりとはまる車です。
また、伸びやかなスタイリングと鷹揚でゆったりとした快適な乗り心地は、欧州車や日本車には見られないアコードハイブリッドならではの大きな魅力です。

アメ車のキャラクターは好きだけど、大雑把なデザインや貧弱な整備体制、またランニングコストなどが気になってなかなか手が出せないと思っていた人に、オススメしたい一台です。

価格

価格 | 4,011,428円(税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)