新型 BMW 3シリーズ 320i Touring Luxury(6代目)【レビュー】マイナーチェンジによって熟成された走りの質感 [DBA-8A20]

BMW 3シリーズ 320i Touring Luxuryのイメージ

今回の【レビュー】は「新型 BMW 3シリーズ 320i Touring Luxury(6代目)」。
2012年にフルモデルチェンジした、Mクラスのツーリングワゴン(5ドア)です。

この他に2011年にモデルチェンジした4ドアセダンと、2013年に登場した5ドアハッチバックの「グランツーリスモ」があります。先代3シリーズに設定されていた2ドア・クーペは、今回「4シリーズ・クーペ」として独立したモデル名が与えられています。

日本市場ではミニバンやSUVの人気が高く、ステーションワゴンの販売は縮小気味。モデル自体の数も非常に少ないです。これに対して欧州市場では、日常的な買い物から長距離移動を伴うバカンスまで、幅広い用途に使える実用車として未だに根強い人気を保っています。

BMWやメルセデスなどドイツ高級車メーカーでも、定番モデルとして豊富なラインナップを用意。その中でもMクラス・ステーションワゴンは、販売台数の多い重要なモデルです。

今回の3シリーズ・ツーリングは、先代よりも一回り拡大されたホイールベースとボディによって、大人4人がしっかりと座れる室内とキャンプにも対応する巨大な荷室を実現。同時に3シリーズの美点であるスポーティな走りもしっかりと継承されています。

「Luxury」は装備を充実させた上級グレード。この他に価格を抑えた「ベースグレード」とスポーティな「Sport」、ダイレクトな走りを極めた「M Sport」を設定。

2015年にはマイナーチェンジを実施。内外装のデザイン変更と新世代モジュラーエンジンの搭載。足回りの再設定や先進安全技術の充実など、幅広い部分に手が加えられています。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「【レビュー】のまとめ」をどうぞ。

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「新型 BMW 3シリーズ 320i Touring Luxury」の外観

ボディサイズ、全長4645mmX全幅1800mmX全高1460mm。ホイールベースは2810mm。

フロント

BMW 3シリーズ 320i Touring Luxuryのフロント

低くワイドなフロントノーズに、薄型キドニーグリル。シャープなLEDヘッドライトを装備。スポーティで上品な印象のフロントフェイス。

「Luxury」専用フロントバンパーによって、3シリーズツーリングのプレミアム感がさらに強調されています。

サイド

ロングノーズ&ビッグキャビンの伸びやかなサイドビュー。

緩やかに下降するルーフラインと、強く傾斜したDピラー。重くなりがちなツーリングのシルエットをスポーティに引き締めています。

リア

BMW 3シリーズ 320i Touring Luxuryのリア

強く傾斜したリアウィンドウに、ハイデッキ化されたヒップライン。重厚感あふれるリアコンビランプを装備。疾走感のあるカッコいい後ろ姿です。

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内装

BMW 3シリーズ 320i Touring Luxuryの内装

重厚感を感じさせるインパネに、ウッド・トリム(ウォールナット)。華やかなメタリックパーツ(クローム)を組み合わせた、スポーティで上質な室内。

センターコンソール最上段には、ナビゲーションなどを表示するワイド液晶ディスプレイ。中段にレイアウトされるフルオートエアコンは、手探りでの操作も簡単なダイヤル式。

メーターナセルには、高精度なグラフィックで描かれた大型二眼メーターを装備。

適切なドライビングポジションと、見切りの良いボディによって取り回しも簡単。運転のしやすい車です。

シート

BMW 3シリーズ 320i Touring Luxuryのシート

フロントシートには、しなやかなダコタ・レザーにストロークのあるクッションを装備。硬めのクッションでしっかりと支える快適なシートです。サイズ感も十分で、肩まわりから腰、太ももの裏にかけて体圧をキレイに分散。ホールド感が強いです。

リアシートは、フロントよりもクッションが薄くやや平板な印象。それでも座面の長さと背もたれの高さは十分。ホイールベースの拡大によって、足元にはたっぷりとしたスペースが確保され、大人二人で座っても窮屈感はありません。

荷室

荷室は、Mクラスのステーションワゴンにふさわしい広大なスペース(495L)。家族4人であれば荷物の嵩張るキャンプ遊びも余裕です。さらに背もたれを倒せば、商用バン並(1500L)の巨大な荷室を作り出します。広々とした開口部と、電動リアゲート(感応センサー付き)によって荷物の出し入れも楽々。

静粛性

室内にはたっぷりと遮音材が施され、ラグジュアリーの名にふさわしい静粛性を確保。

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エンジンとミッション

1998cc・直列4気筒DOHCターボエンジンに、8速ATが組み合わされます。
エンジンは、最高出力184ps/5000rpm、最大トルク27.5kgf・m/1350-4600rpmを発揮。

車両重量1660kg。JC08モード燃費は、15.4km/l。

エンジン

2.0リッター・ツインカムターボで後輪を駆動(FR)。1350rpmという低回転域からフラットなトルクを発生する扱いやすいエンジンです。1.6t以上と車重がやや重いため、爆発的な動力性能はありませんが、街中など平坦路であれば必要十分以上のパワー。

直列6気筒エンジン(シルキー6)のような吹け上がりの良さは期待できませんが、4気筒エンジンにしては比較的スムーズ。上質な回転フィールを伴います。

急な坂道や加速を必要とする合流ポイントでは、エンジン回転を高めやすいです。

トランスミッション

トルコン式の8速AT(ZF社製)を装備。適切なギア選択で瞬時に必要なトルクを生み出すスムーズなトランスミッション。

平坦路ではトルキーなターボエンジン活かして、早いタイミングで次々にシフトアップ。エンジン回転を高めにくいです。

もちろん、アクセルを強く踏み込めば瞬時にキックダウンを行い、適切な加速フィールを生み出します。

乗り心地とハンドリング

前輪にダブル・ジョイント・スプリング・ストラット式サスペンション、後輪には5リンク式サスペンションを装備。

乗り心地

装着タイヤは、225/50R17。

引き締められたボディに良く動くサスが組み付けられ、快適性の高い柔軟な乗り味を実現。モデル末期を迎えた事で、大人っぽい上質感も得ています。

路面を捉える力が強く、高速域でもフラットな姿勢を維持して真っ直ぐに直進。わだちや横風の影響を受けにくいです。

ハンドリング

パワーステアリングは、BMWにふさわしい軽めのフィール。セダンよりは若干穏やかな印象ですが、ドライバーの操舵に素直に反応して機敏にノーズの向きを変えます。一体感の高いスポーティなハンドリングです。

最小回転半径は5.4mと、クラス標準レベル。

その他

予防安全技術として、衝突を予測して防止、もしくは被害軽減をはかる「衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付き)」や、車線からのはみ出しをドライバーに知らせる「レーン・ディパーチャー・ウォーニング」、車線変更時、斜め後方の死角から接近する車を検知して知らせる「レーンチェンジ・ウォーニング」、駐車場からバックで出場する時、左右の死角から接近するクルマを検知して知らせる「クロス・トラフィック・ウォーニング」などを装備。

運転支援技術としては、一定の車間を保ちながら設定された速度で走行する「アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付き)」や、車線からのはみ出しを抑制する「ステアリング&レーン・コントロールアシスト」、ステアリングと連動して斜め前方を照らす「アクティブLEDヘッドライト」などを装備。

【レビュー】のまとめ

「BMW 3シリーズ 320i Touring Luxury」は、美しいボディに広大な荷室、広々とした室内を持ったMクラスの高級ステーションワゴン(5ドア)。

搭載される2.0Lツインカムターボは、低速からぶ厚いトルクを発生して1.6tあまりのボディを十分に加速させます。改良された足回りはしなやかで上質、快適性が高いです。

そろそろモデルチェンジの噂が聞こえ始めるころですが、現行モデルの出来が良いため、この時期に設定される特別仕様車や大幅な値引き、低金利キャンペーンなどを利用して安く買うのも賢い選択です。

「荷物のたくさん積めるステーションワゴンを探しているが、上質感とか走りの良さ、スタイリングにも拘りたい」とか、「熟成されつくしたドイツ高級ステーションワゴンを、お得な価格で買いたい」といった人には最適な車となるでしょう。

中古車市場では

2017年式「BMW 3シリーズ 320i Touring Luxury」で300万円台後半。2013年式で200万円台前半(2018年4月現在)。

新車価格

価格 | 5,990,000円(消費税込み)

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ABOUTこの記事をかいた人

akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

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記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

現在、古い「試乗関連」の過去記事を全面書き換え中。その分、新しい記事の投稿が少なくなります(2018年4月〜)

パリモーターショー行きたい(2018年10月)