7代目 マツダ ファミリア アスティナ(1992年)【旧型レポート】スーパーカーのようなハッチバック [E-BG5P]

今回の旧型レポートは「7代目 マツダ ファミリア アスティナ 1500 DOHC(1992年)」。
1989年にモデルチェンジが行われた、コンパクトな5ドアハッチバックです。

ちょっとルーフの低いスタイリッシュなボディです。このスタイルは当時のヨーロッパで意外な支持を集め、そこそこ高い人気を誇っていました。反面、背の低いハードトップが大ブームとなっていた日本市場では、なぜか売れ行きがパッとせず、この「アスティナ」の名前は一代限りで消滅する事になります。

ちょっとした印象で人気となったり、売れ行きが悪くなったりと、自動車のデザインとは難しいものです。それも、地域によってそれぞれ好みが違うのですから、自動車メーカーの苦労も察するに余りあるものがあります。

ただし、「アスティナ」の名前は消滅しましたが、このコンセプトは翌年登場する「マツダ・ランティス」にそのまま継承されることになります。

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外観

全長4260mmX全幅1675mmX全高1335mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2500mmとなります。

フロント

直線基調のラインで構成された薄いフロントノーズに、かっこいいリトラクタブル・ヘッドライトが装備されます。スーパーカー世代としては、ドキドキもんのフロントノーズです。

サイド

薄いボディに、ブラックアウトされたアンダーカバーが相まって、引き締まったカッコよさを表現しています。ルーフから拡散するように、リアエンドに伸びるCピラーが「アスティナ」のスポーティで個性的な印象を際立たせます。

10代の頃は、「スーパーカーみたいなフロントノーズなのに、なんで5ドアハッチバックなの?」と不思議に思ったものですが、今見るとかなりカッコイイサイドビューです。

リア

直線基調のスタイリングが施されたアスティナですが、リアエンドにだけは何故か緩やかな「R」が与えられています。このリアエンドがちょっとしたアクセントとなって、アスティナに上質な雰囲気を加えています。

ちょっと遠目から見ると、後継となる「ランティス」にその面影がたっぷりと継承されていることが分かります。

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内装

ルーフの低いクーペライクなボディが採用されてますが、パッケージングが優れているため車内にそれほど窮屈感はありません。

簡素で暗い印象のインテリア。メーターナセルには3眼メーターが装備され、使い勝手、視認性ともに良好です。

シート

どっしりした座り心地の疲れにくいシートです。サイズがやや小ぶりですが、中距離(30km)程度の移動であれば問題ありません。

Cピラーが顔の横まで迫り、リアシートでは若干の圧迫感を感じてしまいます。ただし、実質的な居住スペースに問題はありません。シートにもしっかりとしたコシのあるクッションが詰め込まれます。

荷室

クーペライクなスタイリングながら、リアエンドがハイデッキ化されている事と、キャビンが後ろまで延長されている事もあって、荷室スペースには充分な余裕があります。

家族4人で、2泊3日程度の旅行であれば充分にこなす事ができます。

静粛性

スポーティなエンジン音が車内までしっかりと響きます。

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エンジンとミッション

1498ccの直列4気筒DOHCエンジンに、4速ATが組み合わされます。
エンジンは、115ps/6500rpmの最高出力と、13.5kgf・m/5000rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量1060kg。10モード/10・15モード燃費は、11.4km/lとなります。

エンジン

1.5Lのツインカムエンジンで前輪を駆動。高回転まで気持ちよく回りきるスポーティなパワーユニットです。絶対的なパワーはそれほどありませんんが、軽量ボディと相まって市街地では必要充分な力強さを発揮します。

トランスミッション

いたって平凡な印象のトランスミッションです。高回転型のエンジンをしっかりと回しきり、スムーズに加速します。

ただし、この高回転型エンジンのフィールを存分に味わうなら、マニュアル・トランスミッションを選択するしかありません。

足回りとハンドリング

前後輪ともにストラット式サスペンションが装備されます。

足回り

ちょっとゴツゴツ感のあるスポーティな足回りです。路面の段差では衝撃を車内に伝えますが、ボディ剛性が高いため不快な印象はありません。ピシッとした直進安定性があり、高速域でも安心してアクセルを踏むことができます。

ハンドリング

軽快で素直なハンドリング。緩やかにロールを許しながらも、しっかりとタイヤが路面をグリップするので、安定して旋回することができます。

小回り性能が高く、狭い路地に入り込んでも簡単に向きを変えることができます。

評価のまとめ

スタイリッシュなロールーフボディですが、パッケージングが優れているため、室内には大人4人が座れるだけの充分なスペースが確保されています。

軽快で素直なハンドリングと、すっきりしたフィールの高回転型エンジンが組み合わされ、運転の楽しいスポーティな車に仕上げられています。

家族持ちから独身世代まで、運転が楽しく実用性の高い車を探している人にぴったりな一台です。

価格

新車当時の価格 | 1,370,000円

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)