新型 ホンダ オデッセイ G エアロ Honda Sensing(5代目)【口コミ・インプレッション】必要十分のパワーと上質な乗り味 [DBA-RC1]

ホンダ オデッセイのイメージ

今回の【口コミ・インプレッション】は「新型 ホンダ オデッセイ G エアロ Honda Sensing(5代目)」。
2013年にフルモデルチェンジした、Lクラスのミニバン(5ドア)です。

1994年に登場した初代オデッセイは、ミニバンにしては全高が低くスタイリッシュなボディとセダンライクな身のこなしが受けて大ヒットとなったモデル。そのオデッセイも2013年のモデルチェンジで5代目となりました。

実はこの初代オデッセイ。「アコードのプラットフォームと生産ラインを使う」という制限から、苦肉の策で生まれたミニバンです。それを都会的でスタイリッシュなミニバンに仕立て上げるのですから、当時のホンダにおける企画力には相当なものがあります。

ただこの「スタイリッシュで都会的なミニバン」というコンセプトは時代とともに除々に色あせてしまい、先代の4代目オデッセイでは売上も激減してしまいました。

そこに登場したのが今回の「5代目オデッセイ」。「超低床・低重心プラットフォーム」によってスポーティな運動性能を維持しながら、全高の拡大を実現しています。

2017年には最初のマイナーチェンジが実施され、内外装のリファインと先進安全技術「Honda SENSING」のアップデート、および標準装備化を実現しています。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「【口コミ・インプレッション】のまとめ」をどうぞ。

スポンサーリンク

外観

全長4840mmX全幅1820mmX全高1695mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2900mmとなります。

Lクラスミニバンのエリシオンと統合されたため、ボディサイズも一回り大きくなりました。ホイールベースも先代比で70mm拡大されています。

フロント

スラントしたぶ厚いノーズに大型グリル。シャープなLEDヘッドライトとスポーティなエアロバンパー。程よい塩梅のメッキモールドを装備。上質感あふれるスポーティなフロントフェイスを構成しています。

サイド

先代よりも全高が拡大されていますが、ライバルの箱型ミニバンと比較すれば十分スポーティです。

短いノーズに傾斜の強いAピラー(一番前の柱)。重厚感あふれるサイドボディと伸びやかなキャビン(居住空間)が組み合わされ、スポーティで力強いサイドビューを表現しています。

リア

むっちりとしたヒップラインにゴージャスなリアコンビランプ。スポーティなエアロバンパーを装備。どっしりととした存在感をかもしだす後ろ姿。

スポンサーリンク

内装

しっとりとした樹脂に木目調パネル、メタリックパーツを組み合わせた上質な室内。超低床プラットフォームと拡大された全高によって、エリシオン以上の室内空間を実現しています。

全高が拡大されたことにより、アップライトなポジショとなりました。ボディの見切りも良くとても運転がしやすいです。

シート

フロントシートは適度なサイズ感があり、組み合わされるクッションのコシも十分。腰回りから背中、太ももに掛けて十分なサポート力があり、疲れにくい構造です。

セカンドシートは、飛行機のビジネスクラスをイメージした「プラミアム・クレードルシート」。背もたれを倒すと、連動して座面の傾きが変わる凝ったつくりです。足を休ませるオットマンやロングスライド機構も装備され、快適性もビジネスクラス以上かも。

サードシートは、ややクッションが平板で背もたれの高さも足りません。といっても最低限の快適性は確保されており、中距離(30km)程度ならなんとか我慢できそうです。

荷室

サードシートを展開すると、荷室スペースには手荷物程度の置き場しかありません。ただ、普段はサードシートを折りたたむことが多いでしょうから、その場合は家族4人分のキャンプ道具も余裕で積み込むことができます。

静粛性

エンジン回転が高まりやすく、静粛性はハイブリッド仕様以下。それでも遮音材がしっかりとおごられているため、クラス標準以上の静粛性能は確保されています。

スポンサーリンク

エンジンとミッション

2356cc・直列4気筒DOHCエンジンに、CVT(無段変速機)が組み合わされます。
最高出力175ps/6200rpmと、最大トルク23.0kgf・m/4000rpmを発揮。

車両重量1800kg。JC08モード燃費は、13.2km/l。

エンジン

2.4Lのツインカムエンジンで前輪を駆動(FF)。低速からフラットなトルクを発生する扱いやすいエンジン。市街地を流す程度ならパワー不足を感じることもありません。

エンジンに対して車重が少々重すぎるため、若干エンジン回転が高まりやすい傾向にあります。力強さと余裕のある走りを求めるひとには、大出力電気モーターを搭載するハイブリッド仕様がオススメです。

トランスミッション

ベルトとプーリーによって無段階に変速するCVT(トルコン付き)を装備。エンジン回転を高めることで、必要十分なパワーを作り出す実用的なトランスミッションです。アブソルートに装備される「7段ステップ制御」は省略されますが、実用上の問題はありません。

乗り心地とハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪には車軸式サスペンションを装備。

乗り心地

装着されるタイヤは、前後ともに215/55R17。

乗り味に定評のあるザックス社製「振幅感応ダンパー」が装備され、しなやかで上質な乗り心地。

目地段差や橋脚ジョイントでは、若干ドタバタとした印象を感じるものの、アブソルートのような突き上げ感はありません。

ハンドリング

ハンドリングはミニバンとは思えないほど、自然で素直なフィール。ドライバーの操舵量に応じて、正確なラインでキレイな弧を描きます。

背が高くなったといっても、超低床・低重心ボディによってオデッセイの美点「セダンライクな身のこなし」は失われていませんでした。

最小回転半径は5.4mと、大柄なボディのわりに小回りが効きます。

その他

先進安全技術は最新の「Honda SENSING」を搭載。このパッケージには「衝突被害低減ブレーキ(CMBS)」や「誤発進抑制機能」、「アダプティブ・クルーズコントロール(渋滞追従機能付き)」、「車線維持支援システム(LKAS)」、「路外逸脱抑制機能」といった機能が含まれます。

【口コミ・インプレッション】のまとめ

「ホンダ オデッセイ G エアロ Honda Sensing」は超低床・低重心プラットフォームによって、全高の高さとすぐれた運動性能を両立したLクラスミニバン。

全高が拡大されたといってもライバルの箱型ミニバンよりは低く抑えられており、依然として外観はスタイリッシュです。

上級のエリシオンと統合されたことによってボディサイズ自体も一回り大きくなり、広々とした室内空間を確保しています。特にセカンドシートの座り心地は最高で、飛行機のビジネスクラス以上の快適性があります。

大きなボディに対してややエンジンパワーが不足しているものの、組み合わされるトランスミッションが優秀なため市街地など日常領域での不足はありません。

「大きめのLクラスミニバンが欲しいが、今流行りの箱型は苦手」とか、「ミニバンであってもそこそこのハンドリングは維持したい」といった人にピッタリな車です。

中古車市場では

2013年式「ホンダ オデッセイ G」で100万円台後半。2017年式で250万円前後となります。

価格

価格 | 3,066,400円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)