新型 日産 セレナ e-POWER ハイウェイスター V(2WD・5代目)【口コミ・インプレッション】力強く上質な走りを持つシリーズ方式のハイブリッドカー [DAA-HFC27]

日産 セレナ e-POWERのフロント

今回の【口コミ・インプレッション】は「新型 日産 セレナ e-POWER ハイウェイスター V(2WD)」。
2016年にフルモデルチェンジした、Mクラスのミニバン(5ドア)です。

「e-POWER」は、発電のためだけにエンジンを使い、電気モーターで直接タイヤを駆動する「シリーズ・ハイブリッド方式」の電動車に付けられるブランド名。

2018年に追加されたこの「セレナ・e-POWER」は、「ノート・e-POWER」に続く第二のシリーズ・ハイブリッドカーです。「ノート・e-POWER」用のハイブリッドシステムをほぼそのまま流用していますが、エンジンと電気モーターの出力が向上しているため力不足はありません(エンジンで69psから89ps、電気モーターで109psから136ps)。

「ノート・e-POWER」は、一時コンパクトカーでトップを占めたほどの人気の高いモデルです。その「e-POWER」が好調な販売を維持するセレナと組み合わされるのですから、再びノート以上のブームを巻き起こすかもしれません。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「【口コミ・インプレッション】のまとめ」をどうぞ。

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外観

全長4770mmX全幅1740mmX全高1865mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2860mmとなります。

フロント

ダイナミックな「Vモーショングリル」にブルーのアクセント(e-POWER専用)。二段に重ねられたLEDヘッドライト。ブラックアウト(黒く塗装)されたキャビンが組み合わされ、力強くクリーンな印象のフロントフェイス。

サイド

ノーズからルーフへとなだらかに繋がるシルエット。前後に長く大きなキャビンと、リアエンドで軽快に跳ね上げられるショルダーライン(サイドウィンドウ下端)が相まって、重厚感あふれる伸びやかなサイドビューを構成。

15インチアルミホイールは、e-POWER専用デザイン。

リア

日産 セレナ e-POWERのリア

四角く張り出したリアバンパーに新形状となったリアスポイラー。跳ね上げられたショルダーラインと一体化するLEDリアコンビランプ。折り目正しくさわやかな後ろ姿です。

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内装

直線を基調としたシンプルな内装。メタリックパーツにピアノブラック調センタークラスターがレイアウトされ、ちょっとした上質感もあります。メーターナセルはステアリングの上から覗き込むタイプで、e-POWER専用のブルー照明があしらわれています。

Aピラー(一番前の柱)が二本の細い柱に枝分かれして、斜め前方の死角を最小限に抑制。サイドウィンドウ下端が低められたいるため、周辺の死角も少ないです。アップライトなポジションと見切りの良いボディによって、運転がしやすい車に仕上げられています。

シート

フロントシートは、厚みのあるクッションに柔軟な表皮を組み合わせた快適なシート。腰回りから太ももにかけて、包み込むように支えます。

フロントシートの下に大きなリチウムイオン電池を内蔵するため、セカンドシートは左右に独立したキャプテンシートのみの構成。クッションの厚み、表皮の柔軟性ともに適切で、座り心地が良いです。前後スライド機構に加えて、左右にスライドさせることも可能。

サードシートは座面の長さこそ十分ですが、やや背もたれの高さが足りずクッションのコシも不足気味。長距離ドライブには向きません。それでも床と座面との間隔が適切で、太ももがシートから浮き上がるようなことはありません。ライバルと比較するとシートサイズも大きめです。

荷室

サードシートを展開していると荷室には手荷物程度しか置けません。ただし、サードシートを跳ね上げれば、荷室には広大なスペースが出現します。このモードなら家族4人で荷物の嵩張るキャンプも可能です。

更にテールゲートには、リアガラス周辺を小さく開けるための「デュアル・バックドア」を装備。大きくバックドアを開けれないような状況でも、荷物の出し入れがしやすく便利です。

静粛性

ボディ内部にはしっかりと遮音対策が施され、高級サルーン並の静粛性能を実現。エンジンノイズも3気筒とは思えないほどよく抑えられています。

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パワーユニットとミッション

1198cc・直列3気筒DOHCエンジン+電気モーターに、CVT(無段変速機)が組み合わされます。
エンジンは、84ps/6000rpmの最高出力と、10.5kgf・m/3200-5200rpmの最大トルクを発揮。
また電気モーターは、136psの最高出力に、32.6kgf・mの最大トルクを発揮します。
車両重量1760kg。JC08モード燃費は、26.2km/l。

パワーユニット

1.2Lツインカムエンジン+電気モーターによるハイブリッドシステムで前輪を駆動(FF)。ガソリンエンジンは発電のためだけに働き、電気モーターで直接タイヤを駆動する「シリーズハイブリッド方式」を採用。基本的にノートe-POWERと同じシステムですが、エンジンと電気モーターの出力が向上しているためパワーに不足はありません。

出足は電気モーターのぶ厚いトルクでを使って、スムーズに発進。その後エンジンが始動して電気モーターへの電力供給を始めます。実質的には電気モーターだけでタイヤを駆動しているため、ドライブフィールは電気自動車と変わりません。アクセル操作に対するレスポンスが素晴らしく、スムーズで力強い走りを披露します。

ハイブリッドシステムには、強制的にEV走行を行う「マナーモード」と、積極的にエンジンを回して素早く充電するための「チャージモード」を用意。バッテリーがフル充電されていれば、2.7km程度のEV走行が可能です。チャージモードのエンジン音も静かで、3気筒エンジンとは思えません。

トランスミッション

ハイブリッドシステム全体でCVTのような役割を担う、電気式無段変速機。といっても電気モーターで直接タイヤを駆動しているため、ガソリン車のような機械式の変速機やクラッチはありません。スムーズでダイレクトな走行フィールを生み出します。

乗り心地とハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪にはトーションビーム式サスペンションが装備されます。

乗り心地

装着タイヤは195/65R15。

重厚感あふれるしなやかな乗り味。若干引き締まった印象を持ちますが、アタリの角が丸められているため不快な印象はありません。

ボディ中央の低い位置に重いリチウムイオン電池を搭載しているため、重心が低く高速域でも安定しています。

ハンドリング

高剛性ボディにストロークのたっぷりとした上質なサスが組み合わされ、穏やかで自然なステアリングフィールを実現。ステアリングの精度が高く、ドライバーの狙ったラインを正確にトレースします。

コーナリング中はそれなりにロールを発生しますが、挙動が穏やかで予測しやすいため安心してステアリングを握ることができます。

最小回転半径は5.5mと、標準的なレベル。

その他

先進安全技術は最新の「NISSAN INTELLIGENT MOBILITY」を搭載。予防安全技術として自動車や歩行者を検知して自動ブレーキを作動させる「インテリジェント・エマージェンシーブレーキ(標準装備)」や車線逸脱を防止および支援する「インテリジェントLI(メーカーオプション)」。運転支援技術として先行車に一定の間隔を開けて追従および車線中央維持を行う「プロパイロット(メーカーオプション)」やカメラによる映像をルームミラーに映し出す「インテリジェント・ルームミラー(メーカーオプション)」といった機能を装備します。

【口コミ・インプレッション】のまとめ

「日産 セレナ e-POWER ハイウェイスター V」は、日産が誇るシリーズ・ハイブリッド方式のMクラス・ミニバン。

エンジンは発電のためだけに使い、トルクフルな電気モーターを使って直接タイヤを駆動するため、スムーズで力強い走りを見せます。室内スペースも十分で、家族4人程度なら荷物をたくさん積んでもゆったりとした余裕があります。

乗り味は高級ミニバンにも迫る重厚感あふれる上質なモノ。ハンドリングの精度も高く、穏やかな挙動でドライバーのイメージしたラインを外しにくいです。

「手頃なサイズの上質なミニバンが欲しい」とか、「ハイブリッドカーに興味があるが、少々室内が狭いのが気になる」なんて人にピッタリな車です。

中古車市場では

「日産 セレナ e-POWER ハイウェイスター V」は登場したばかりなので手頃な中古車がありません。2017年式「日産 セレナ ハイウェイスター Vセレクション」なら、280万円前後となります(2018年3月現在)。

価格

価格 | 3,404,160円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)