新型 ホンダ ステップワゴン Modulo X Honda SENSING(5代目)【評価レビュー】スポーティな走りとスタイリングを持つ純正コンプリートカー [DBA-RP3]

ホンダ ステップワゴン Modulo Xのフロント

今回の【評価レビュー】は「新型 ホンダ ステップワゴン Modulo X Honda SENSING(5代目)」。
2015年にフルモデルチェンジした、Mクラスの5ドアミニバン。

1996年に登場した初代ステップワゴンは、コンパクトな外観とFFプラットフォームをベースとする効率の良いパッケージング。楽しいCMが受けて大ヒットとなったモデルです。

そのステップワゴンも今回のモデルチェンジで5代目となりました。

「Modulo X」とは

「モデューロ」はホンダのアクセサリー専門子会社「ホンダアクセス」が手がけるパーツブランド。主にディーラーオプションを製造販売しています。

「Modulo X」は、その「ホンダアクセス」が企画設計するコンプリートカー事業のことで、スバルの「STI」やトヨタ「GR」などメーカー系コンプリートカーと近い成り立ちです。

2016年に登場した「ステップワゴン Modulo X」は、そのモデューロシリーズの中でも初となる普通車専用モデル。内外装には「Modulo X」専用装備が奢られ、専用17インチアルミホイールに専用サスが組み合わされます。全高もベースグレード比で15mm程度ローダウンされ、専用エアロと相まってスポーティな印象を強めています。

2017年にはビッグマイナーチェンジが行われ、スパーダ系を中心に内外装のアップデートを実施。「Modulo X」のマイナーチェンジは少し遅れて2018年中となります。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「【評価レビュー】のまとめ」をどうぞ。

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外観

ボディサイズは全長4760mmX全幅1695mmX全高1825mm。ホイールベース2890mm。

フロント

巨大な箱型ボディに短いノーズ。専用フロントグリルと専用フロントエアロバンパーが組み合わされた、スポーティで力強いフロントフェイス。

その他に「Modulo X」専用装備として、専用フロントビームライトやLEDフォグライトも装備されます。

サイド

傾斜の強いAピラー(一番前の柱)と一体化された短いノーズ。がっしりとした箱型ボディが相まって、道具感あふれるシンプルなサイドビュー。後ろに行くほど狭くなるサイドウィンドウとキャラクターラインによって、適度な軽快感も感じさせます。

リア

四角いリアエンドに左右非対称のわくわくゲートが装備され、単調なリアエンドに適度なリズム感を与えています。さらに「Modulo X」専用リアロアディフューザーが装備され、後ろ姿をダイナミックに引き締める効果があります。

このわくわくゲートは、横に小さく開けば狭い場所での荷物の出し入れが、縦に大きく開けば大きな荷物の出し入れが便利になるギミックです。

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内装

直線基調で構成されたシンプルな室内。専用ピアノブラック調パネルやメタリックパーツがあしらわれ、ベースモデル以上の上質感がありますが、これみよがしなコンプリートカーらしさはありません。

その他に「Modulo X」専用装備として本革巻きステアリング&セレクトレバーや専用ナビ、ドライブレコーダー、ETC2.0車載機なども装備されます。

シート

フロントシートは、合皮とファブリックのコンビシート。シートバック中央には「Modulo X」の文字が染め抜かれています。適度な立体感があり、長距離ドライブでも疲れにくい構造です。

セカンドシートは3人乗りのベンチシートタイプと、2人乗りのキャプテンシートが用意されます。ベンチシートはやや平板で滑りやすい形状のため、沢山の人数を乗せる必要が無いならキャプテンシートがオススメです。

サードシートは、セカンドシートよりさらに平板でクッションも薄く、シートバックの高さも足りません。もしもの時に使う緊急用シートといったところです。

荷室

サードシートを展開していると荷室容量は最小限となり、手荷物程度しか置けません。ただし、普段は4人程度で移動することが多いでしょうから、その場合はサードシートを折り畳んで広大な荷室スペースを確保することができます。

静粛性

ベースグレードと比較するとややロードノイズが大きめですが、不快なレベルではありません。

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エンジンとミッション

1496cc・直列4気筒DOHCターボエンジンに、CVT(無段変速機)が組み合わされます。
エンジンは、150ps/5500rpmの最高出力と、20.7kgf・m/1600-5000rpmの最大トルクを発揮。

車両重量1700kg。

エンジン

1.5Lのツインカムターボで前輪を駆動(FF)。エンジンはノーマルモデルと同じで、1.7tのボディに対して有り余る程の力強さはありません。まあ、必要十分といったところです。

トランスミッション

ベルトとプーリーによって無段階に変速するCVT(パドルシフト付き)を装備。トランスミッションもノーマルのまま。ややCVT特有のラバーバンドフィール(エンジン回転と車速がリンクしない)が気になります。ダイレクト感もトルコン式やDCTに劣ります。

乗り心地とハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪には車軸式サスペンションを装備。

乗り心地

装着されるタイヤは前後ともに205/55R17。

専用スポーツサスペンションに、剛性を増した専用アルミホイールを装備しますが、タイヤはノーマルのままです。

ノーマルモデルに対してやや引き締まった印象のスポーティな足回り。ある程度のロールは許容しますが、ロールスピードが一定で予測もつきやすいため不安感はありません。

目地段差での入力も穏やかで、荒い衝撃はしっかりと緩和されています。

ボディ下側の空気を整流することによって直進安定性と前後バランスを向上。ミニバンにありがちなフラフラとした挙動は抑えられ、どっしりと直進します。

ハンドリング

最小回転半径は5.8mと少々大きめ。

自然で正確なハンドリング。ドライバーの操舵にリニアに反応して、落ち着いた挙動でノーズの向きを変えます。

4輪の接地感が高く、コーナリング中も安定した姿勢を維持。安心してステアリングを握ることができます。

その他

先進安全技術は最新の「Honda SENSING」。ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせて「衝突軽減ブレーキ」や「アダプティブクルーズコントロール(渋滞追従機能つき)」、「車線維持支援システム」といった機能を実現しています。

【評価レビュー】のまとめ

「ホンダ ステップワゴン Modulo X Honda SENSING」は、Mクラスのミニバン「ステップワゴン」をベースにスポーツサスやエアロパーツによって仕立てられたメーカー純正コンプリートカー。

エンジンやトランスミッションはノーマルのままとなりますが、エアロパーツやエンジンアンダーカバーによってボディ下側の風が整流され、どっしりとした安定性を生み出しています。

スポーツサスによるチューニングも巧みで、ノーマルには無い上質でスポーティな味わいがあります。

「家族が増えたので手頃なミニバンを探しているが、キリッとしたスタイリングやスポーティな走りも捨てがたい」といった人にピッタリな車です。

中古車市場では

2017年式「ホンダ ステップワゴン Modulo X Honda SENSING」で300万円前後(2018年2月現在)。

価格

価格 | 3,665,000円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)