【試乗レポート】新型ホンダ ステップワゴン G [DBA-RP3] 家族で遊ぶ楽しいミニバン

ホンダステップワゴン前面画像

今回の試乗車は「新型ステップワゴンG」です。
初代ステップワゴンのCMは、あのグラフィックデザイナーの佐藤可士和さんがアートディレクションをした楽しい印象的なものでした。
このステップワゴンは「ミニバン屋」といわれるホンダの主力商品で、モデルチェンジにも力がはいっており、今回は完成度がとても高いです。
このクラスは他社も魅力的な商品を数多くラインナップしていて、ミニバン激戦区となっています。

スポンサーリンク

外観

スタイルは「トヨタヴォクシー」等と同じく特に変わったところのないシンプルな箱形ミニバンです。
限られたスペースを精一杯使って室内空間を最大化しようとすれば、こういうシンプルなデザインになってしまうのは仕方ありません。
ただ、ステップワゴンはその限られたスペースの中でも、微妙にサイドの面に抑揚をつけたり、キャラクターラインを工夫したり、フェンダーを盛り上げたりしてなんとか個性を際立たせようとしています。フロントはフィットなどと共通する最近のホンダ顔です。
リアは「わくわくゲート」という凝ったメカニズムのバックドアが、装備されているのが特徴です。

ホンダステップワゴン後部画像
スポンサーリンク

内装

直線基調のシンプルな内装です。価格なりの質感も備えています。
ナビモニターの面をドライバーの前まで延長し、エアコンルーバー等と一体化した造形は新鮮で気持ちいいです。
シンプルな要素を組み合わせながら個性的な表情を作り出しており、昔の「4代目プレリュード」の近未来的なインパネを思い出しました。
本来なら目の前にあるはずのメーター類は、その延長された面に場所を譲り、少し奥の上方へ移動しています。
この場所なら焦点の移動も少なく目線も近いので、安全な運転と共に疲労軽減になるでしょう。
また良好な視界を得るために、運転席のピラーを丸く細くし、さらに大きな三角窓を配置してあります。

ホンダステップワゴン内装画像
スポンサーリンク

エンジンとミッション

エンジンは1.5Lの直噴4気筒ターボです。
低速トルクがたっぷりとしており、エンジンフィールも気持ちいいです。車内も静かです。
ミッションはCVTですが、このダウンサイジングターボとの相性もよくスムーズに加速します。
街中でトルクの不足感はありません。ただダウンサイジングターボは慣性マスが小さいので、エンジンブレーキが効きにくいです。

足回りとハンドリング

リアがトーションビームにしては乗り心地もよく、リアの突き上げも最小限です。
高級車のようなフラットライドなわけではなく、凸凹道ではそれなりにちいさな振動をひろいます。
ボディ開口部の大きなリアドアやスライドドア部分を中心に剛性が強化されており、その恩恵でタイヤを路面にまっすぐ接地させられるようになっています。
それによってミニバンとしてはリニアで素直なハンドリングと、程よく引き締まった足回りを得ています。

その他

今回装備されている「わくわくゲート」は通常の上開きと、半分だけ開く横開きの二通りの開け方が出来るテールゲートです。
どういう仕組みかな?とのぞいてみると、通常のテールゲートの中に少しちいさな横開きのドアが装備される二重構造になっています。
なるほど、これなら強度を損なわず、上下と左右の二つの開閉ギミックを実現できますね。
この「わくわくゲート」は車の後方に小さなスペースがあれば、ドアの開閉ができるという便利なものです。
ただしこの機構にはドアが重くなってしまうというデメリットがあります。女性が荷物を持ちながら片手で開けるといった状況ではちょっと不便でしょう。

ホンダステップワゴンわくわくゲート画像

評価のまとめ

小さな子供のいる家族を想定しており、随所にちいさな工夫がちりばめられています。「わくわくゲート」もそのひとつです。
ミニバンは日本で良く売れているジャンルですので、各社の開発競争も激しいのでしょう。
この「ステップワゴン」の「痒いところに手が届く」というような完成度にそれが如実に現れています。

主要緒元と価格

全長X全幅X全高 | 4690mmX1695mmX1840mm
JC08モード燃費 | 17.0km/l
価格 | 2,480,000円(税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)