新型 トヨタ アルファード 3.5 SC(3代目・30系)【評価レビュー】マイナーチェンジによって、走りの質感が向上 [DBA-GGH30W]

今回の【評価レビュー】は「新型 トヨタ アルファード 3.5 SC(3代目・30系)」。
2015年にフルモデルチェンジした、Lクラスの高級ミニバンです。

ベルファイアとはメカニズムを共有する兄弟車の関係になります。

高級なミニバンとして開発された「アルファード」は、今回のモデルチェンジで大きくコンセプトを転換。クラウンなどと比較しても遜色の無い、本当の意味での高級サルーンとして設計されています。

その結果、質感の高い内外装に、設計の見直された3.5L・V6ツインカムエンジン。新開発された8速ATの採用や足回りの強化などが同時に行われ、スムーズでパワフルな走りと質感の高さを手に入れています。

2017年にはマイナーチェンジが行われ、内外装の小変更とグレード体系の見直し、先進安全技術のアップグレードなどを実施。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「【評価レビュー】のまとめ」をどうぞ。

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外観

全長4950mmX全幅1850mmX全高1935mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは3000mmとなります。

フロント

巨大なフロントノーズに大型グリル。シャープなヘッドライトが組み合わされた、押し出しの強いド派手なフロントフェイス。

マイナーチェンジによって、ヘッドライトやフォグランプにメッキモールドが施され、大型グリルもメッキモールドを格子型に組み合わせたデザインとなります。

押し出しの強いデザインで話題となった初期型アルファードが、地味に見えるほどです。

サイド

巨大なボディにロングホイールベース(前後タイヤ間の長さ)。傾斜の強いAピラー(一番最初の柱)とノーズが一体となった、力づさを感じさせつつも伸びやかなサイドビュー。

サイドパネルには複雑なうねりが与えられ、単調になりがちな側面に複雑で上質な表情を与えています。

マイナーチェンジによって、サイドシル(ボディ側面下)にメッキモールドを追加装備。上質な雰囲気を強調しています。

リア

どっしりとした四角いリアエンドに、大型リアコンビランプ。ぶ厚いメッキガーニッシュを装備した、力強くゴージャスな後ろ姿。

マイナーチェンジによって、リアコンビランプ内のリフレクター形状が変更されています。

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内装

内装は基本的に兄弟車のヴェルファイアと共通。外観のド派手な雰囲気と違って、室内は機能を優先した上質なデザインです。

ナビ情報などを表示する大型ディズプレイがセンターコンソールの高い位置にレイアウトされ、視認性は良好。フルオートエアコンは使い勝手に優れるダイヤル式です。

メーターナセル内には大型二眼メーターが装備され、クッキリとした表示で見やすいデザインを採用。

シート

前席はやわらかな表皮に肉厚のクッションが組み合わされた快適なシート。適度なサイドサポートによって、しっかりと身体を支えます。

二列目シートは、左右で独立したキャプテンシート。快適性は前席以上で、これならショーファードリブン(運転手付き)としても十分使えます。

三列目シートは、この手のシートとしてはしっかりとした座り心地を備えます。前席や二列目には劣りますが、中距離(30km)程度の移動であれば問題ありません。

荷室

三列目シートを使っている場合は、荷室容量は最小限となり手荷物程度しか置く場所がありません。ただし、三列目シートは左右に跳ね上げて収納することができますので、4人乗車であれば荷物の嵩張るキャンプも可能です。

静粛性

車内にはしっかりと遮音材が施され、高級サルーン並の静粛性能を持ちます。

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エンジンとミッション

3456cc・V型6気筒DOHCエンジンに、8速ATが組み合わされます。
エンジンは、301ps/6600rpmの最高出力と、36.8kgf・m/4600-4700rpmの最大トルクを発揮。

車両重量2090kg。JC08モード燃費は、10.8km/l。

エンジン

3.5LのV6ツインカムエンジンで前輪を駆動(FF)。設計の見直しが行われパワーとトルクが向上。新開発された8速ATとの組み合わせで、スムーズで力強い走りをみせます。

やや高回転型のエンジンながら低速からフラットなトルクを発生するため、日常領域でのかったるさは全くありません。坂道や高速の合流ポイントでも流れをリードしてキビキビと加速します。

トランスミッション

新開発されたトルコン式8速ATを装備。パワフルなエンジンとのコンビネーションで、ダイレクトでスムーズな変速フィールを実現。

乗り心地とハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪にはダブルウィッシュボーン式サスペンションを装備。

乗り心地

装着されるタイヤは前後ともに235/50R18。

マイナーチェンジによってサスペンションのセッティングが見直され、やや引き締まった印象が強まりました。同時にボディ剛性やサスペンションの取り付け剛性も強化され、不快なバイブレーションはしっかりと遮断。しなやかで上質、スッキリとした乗り味です。快適性を重視したハイブリッド仕様に対して、ガソリン仕様はちょっとだけスポーティです。

ハンドリング

適度なロールを伴った自然なハンドリング。足回りが強化され、ハンドリングも少しばかり切れ味を増しています。

最小回転半径は5.8mと結構大きめ。全長が長いのでしかたありませんが。

その他

先進安全技術は最新の「Toyota Safety Sense」を装備。このパッケージには、単眼カメラとミリ波レーダーを使った「プリクラッシュセーフティ(衝突時被害低減ブレーキ)」や「レーントレーシングアシスト(高速走行時・車線中央維持)」といった機能が含まれます。

【評価レビュー】のまとめ

「トヨタ アルファード(3代目)」は、ただの「高級なミニバン」から脱却して本当の意味での「高級サルーン」に生まれ変わりました。

ゴージャスでド派手な外観はさらに押し出しの強さを増し、威圧感は相当のものです。力強さを増したエンジンにダイレクトでスムーズな8速AT。高剛性ボディとやや引き締まった足回りが組み合わされ、ドライブフィールも大幅に向上しています。

「実用性の高いLクラスミニバンを探しているが、上質な乗り味や押し出しの強さも重要だ」と考えている人や、「社用車として使える室内の広い高級車を探している」といったケースにピッタリとハマる一台です。

中古車市場では

2015年式「トヨタ アルファード 3.5 SC」で、350万円前後となります(2018年11月現在)。

価格

価格 | 4,947,480円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)