新型 トヨタ・ランドクルーザー プラド TX Lパッケージ(4代目・150系)【評価レビュー】マイナーチェンジによって、モダンで上質な内外装に [CBA-TRJ150W]

トヨタ・ランドクルーザー プラドのフロント

今回の【評価レビュー】は「新型 トヨタ・ランドクルーザー プラド TX Lパッケージ(4代目)」。
2009年にフルモデルチェンジした、Lクラスの本格派SUVです。

基本となるプラットフォーム(基本骨格)は先代プラドのものをそのまま踏襲。スタイリング自体もキープコンセプトとなります。

乗用車用プラットフォームに背の高いSUVボディを載せた「都会派SUV」が世界中で大人気となっています。こういった車は「ワイルドな見た目のわりに乗り味が乗用車的で燃費も良い」というのが人気の秘密ですが。

これに対して「トヨタ・ランドクルーザー プラド」は、強固なラダーフレームにヘビーデューティーなリジッドサスを持つ本格的クロスカントリーSUV。

街乗りでは少々乗りにくい面もありますが、悪路走破性や頑丈さではクロスオーバーSUVを上回ります。そのため、クロカンブームが去った今でも一部の固定層を中心に根強い人気があります。

2017年には二度目のマイナーチェンジが行われ、内外装のデザインを中心にリフレッシュされています。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「【評価レビュー】のまとめ」をどうぞ。

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外観

全長4825mmX全幅1885mmX全高1850mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2790mmとなります。

フロント

マイナーチェンジによってヘッドライトが薄くシャープな形状となり(バルブはLED化)、逆にグリルは上下方向に拡大。フラッグシップSUVとして君臨する「ランドクルーザー」のような精悍さを身つけています。フロントバンパーも直線を基調とするメカニカルなデザインとなります。

サイド

巨大なボディに、力強く盛り上がった前後フェンダー。大きな17インチタイヤを装備したSUVテイストあふれるサイドビュー。

マイナーチェンジによる大きな変更点はありません。

リア

トヨタ・ランドクルーザー プラドのリア

ふくよかな面で構成されたリアエンドに、どっしりとしたデザインのリアコンビランプ。重厚感あふれる後ろ姿を形づくっています。

マイナーチェンジによってリアコンビランプやリアルールスポイラー、リア・スキッドプレートが小変更を受けています。

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内装

目線の高いコマンドポジションと見切りの良い四角いボディによって、以外と運転のしやすい車です。

マイナーチェンジによってデザインが一新され、モダンで上質な印象となりました。ステアリングは新形状の本革巻き。メーターグラフィックやスイッチ類も手直しを受けています。

フルオートエアコンは、手探りで操作のしにくいスイッチ式。液晶ディスプレイも、小さな画面に情報が集約されすぎて少々見にくいです。

シート

7人のり3列シートを装備。

前席は、しなやかな表皮にコシのあるクッションが組み合わされた座りやすいシート。

二列目シートは、135mmのスライド機構とリクライニング機構を持つ快適なシート。足元、頭上空間ともにゆったりとしたスペースがあります。

三列目シートは、やや小ぶりで平板な形状。床とシートの高さが近いため、膝を抱えるような姿勢になります。中距離(30km)程度ならなんとか大人でも我慢できるといったレベルです。

荷室

三列目シートを使っていると、荷室スペースには手荷物程度しか置けません。ただし3列目シートを倒して床下に収納すれば、広大な荷室スペースとすることができます。この状態なら、荷物のかさばるキャンプも可能です。

静粛性

ロードノイズ、風切音ともによく抑えられています。静粛性の高さなら、やはりディーゼルよりガソリンエンジンです。

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エンジンとミッション

2693cc・直列4気筒DOHCエンジンに、6速ATが組み合わされます。
エンジンは、163ps/5200rpmの最高出力と、25.1kgf・m/3900rpmの最大トルクを発揮。

車両重量2100kg。JC08モード燃費は、9.0km/l。

エンジン

2.7リッターのツインカムエンジンで4輪を駆動(フルタイム4WD)。2tを超える超重量級ボディに対してパワーが足りず、少々もっさりとした印象。街乗りでゆったりと走る分には問題ありません。

坂道や合流ポイントでは、苦しい唸り声を上げるだけで中々前に進みません。力強く走りたい人には、ディーゼルエンジン搭載車がオススメです。

トランスミッション

トルコン式の6速ATを装備。本格派SUVに定番の副変速機が付きます。荒れ地や滑りやすい泥道では副変速機を「L4」に入れ、ジワジワと足元を確かめるように進むことができます。

乗り心地とハンドリング

前輪にダブルウィッシュボーン式サスペンション、後輪にはトレーリングアーム式サスペンションを装備。前後ともにスタビライザーで強化されています。

乗り心地

装着されるタイヤは、前後ともに265/65R17。

重厚感あふれるスポーティな乗り心地。大型SUV特有のユサユサとした揺れは最小限に抑えられています。

高速域での安定性も高く、ステアリングに軽く手を添えているだけで真っ直ぐに直進します。

ハンドリング

駆動方式は、トルセン式LSDを持つフルタイム4WD。通常は4:6で前後にトルク配分され、FRに近い自然なステアリングフィールを実現しています。

ハンドリングはやや大味で緩慢な印象。キビキビとスポーティに走りたい人には、FFベースの都会派SUVをオススメします。

最小回転半径は5.8m。ハンドルの切れが悪く、狭い路地では切り返しに苦労します。

その他

先進安全技術は最新の「TOYOTA Safety Sense P」を標準装備。パッケージには単眼カメラとミリ波レーダーによる「プリクラッシュセーフティ(衝突時被害低減自動ブレーキ)」や「レーダークルーズコントロール」、「レーンディパーチャーアラート(車線逸脱警報)」などが含まれます。

【評価レビュー】のまとめ

「トヨタ・ランドクルーザー プラド」は、強固なラダーフレームに頑丈なリジッドサスを持つ本格的なクロスカントリーSUV。

ガソリン仕様車は少々パワーの面で非力な部分もありますが、重厚感あふれるどっしりとした乗り味と高い静粛性。優れた悪路走破性はこのモデルならではの魅力です。

「家族のために大きな車が必要だが、ミニバンやステーションワゴンは地味過ぎる」とか、「悪路走破性の高い本格的クロスカントリーSUVを探している」といった人にピッタリな車です。

中古車市場では

2013年式「トヨタ・ランドクルーザー プラド TX(中期型)」で200万円台後半。2009年式「トヨタ・ランドクルーザー プラド TX(前期型)」なら200万円台前半となります(2018年2月現在)。

価格

価格 | 4,202,280円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)