5代目 シボレー コルベット(C5)【旧型レポート】素直でスポーティなハンドリングと、力強い怒涛のトルク感が魅力 [E-CY25E]

今回の試乗レポートは「5代目 シボレー コルベット(C5)」。
1997年から2004年に渡って製造販売されていた、Lクラスの2ドア・クーペです。この他にオープントップの2ドア・コンバーチブルがあります。

前後重量配分をほぼ50:50とする、本格的な成り立ちのアメリカンスポーツカー。1053年に初代が登場してから半世紀以上に渡ってアメリカ市場で高い人気を誇り続け、このモデルチェンジで5代目となります。

ただ、最近では若者の興味が2ドアクーペからライトトラックやSUVに流れ、往年ほどの勢いはありません。

※忙しくて時間の無い人は、文末の「試乗評価のまとめ」をどうぞ。

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外観

全長4555mmX全幅1870mmX全高1230mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2565mmとなります。

FRレイアウトを活かした、ダイナミックで伸びやかなスタイリング。ちょっと荒々しい部分を残すのが、欧州スポーツカー勢との大きな違いです。

フロント

グラマラスなラインで描かれたフロントノーズに、格納式のリトラクタブルヘッドライトが装備されます。これに小さく引き締まったキャビンが対比され、エレガントでダイナミックなフロントフェイスを構成しています。

大きく左右に盛り上がったフロントフェンダーが迫力ある表情を作り出しています。ただし、ボディ幅が1.87mもあるため、道幅の狭い都市では取り回しに苦労します。

サイド

古典的FRスーパースポーツの文法に則った、ロングノーズ&ショートデッキの美しいサイドビュー。

リア

ハイデッキ化された巨大なリアエンドに、丸目型4灯リアコンビランプがレイアウトされます。アメリカンスーパースポーツらしい、迫力満点のリアビューです。リアエンド周りにあえて大雑把なロゴデザインを施すのは、アメリカンスーパースポーツによく見られる手法です。

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内装

テカテカとした質感の樹脂を使って、有機的なデザインが施されます。ブラックを基調とするスポーティな内装です。

フロントノーズが大きくアイポイントが低いため、ボディの見切りは非常に悪いです。リアウィンドウが小さく、後方視界もかなり制限されます。このカッコいいスタイリングのためだと思えば、ある意味仕方ありませんが。

シート

フカフカとした座り心地の良いシートが装備されます。クッションの芯に適度なコシがあるため、体圧が集中して疲れることもありません。

荷室

深さはある程度制限されるものの、幅と奥行きには十分な大きさが確保されています。これなら2人で2泊3日旅行も可能です。

静粛性

重低音あふれるエンジン音が車内に響きます。

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エンジンとミッション

5665ccのV型8気筒OHVエンジンに、4速ATが組み合わされます。
エンジンは、350ps/5600rpmの最高出力と、48.4kgf・m/4400rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量1480kg。10モード/10・15モード燃費は、–km/lとなります。

エンジン

アルミブロック化された5.6LのV8エンジンで後輪を駆動。ドロドロとアメ車らしい重厚感あふれるエンジンサウンドを奏でながら、図太いエンジントルクを使って力強く加速します。

日本でスポーツカーのエンジンといえば、ツインカムエンジンやターボチャージャーですが、アメリカンスーパースポーツの真骨頂は、このプッシュロッドをつかったOHVによる独特のエンジンフィールと図太いトルク感にあります。

トランスミッション

トルコン式の4速ATを装備。エンジンの低速トルクが桁違いに太いため、4速ATで十分スポーティな走りが可能です。エンジン回転を無暗に高める事なく、スムーズで力強い加速をフォローします。

足回りとハンドリング

前後ともにダブルウィッシュボーン式サスペンションが装備されます。

足回り

適度なしなやかさを併せ持つ、引き締まった乗り味。高速危機での安定性も高く、フラットな姿勢を維持して真っ直ぐに直進します。

ハンドリング

ホイールベースを短縮して、トレッドを拡大。これに優れた前後重量配分が組み合わされ、ダイレクト感あふれるスポーティなハンドリングを実現しています。FRらしい自然なフィールを伴ってキビキビとよく曲がります。

試乗評価のまとめ

ダイナミックでスポーティなスタイリングに、OHVエンジンによる独特のフィールと力強い低速トルク。優れた前後重量配分によって生み出される素直なステアリングフィールがこのコルベットの魅力です。同じスポーツカーといっても、欧州勢とはまた違った味わいがあります。

ちょっとボディサイズが大きいのが難点ですが、周りの道が広く、自宅にも十分な駐車スペースがあるという人なら何とかなるでしょう。念のため、購入の際は自宅の駐車場に入れてみることをオススメします。

中古車市場では

ベースグレードの場合、最終モデルの2004年式なら230万円前後で購入することができます。初期モデルの1997モデルでもそれほど値落ちは無く、200万円前後となります。コルベットのマーケットは小さいですが、コアなファンが多いためそれほど値落ちがおきません。また、このC5型の人気が高いというのも値落ちの少ない理由の一つです。

価格

新車当時の価格 | 5,830,000円

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)