新型 シボレー コルベット(C7)【試乗評価】マッチョなスタイリングを持つスーパーカー

今回は「新型 シボレー コルベット Z51 2LT(C7)」を試乗レポートいたします。
シボレーコルベットは2013年のモデルチェンジで7代目となりました。日本市場では2014年より発売されています。

シボレーコルベットの前面画像

スポンサーリンク

外観

全長4510mmX全幅1880mmX全高1230mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2710mmとなります。

大きなボディサイズを生かした大胆なスタイリングが印象的です。スーパーカーのような特別な車には、このボディサイズの余裕が大切だということを改めて認識させられるデザインです。

フロント

初代のイメージを踏襲したフロントグリルが与えられています。自社のデザイン資産を引っ張り出してきて再利用する手法は、今や世界中で使われるポピュラーな手法となっています。

重心が低く地面に張り付いたようなフォルムは、一種独特のオーラを感じさせます。

サイド

ロングノーズショートデッキの美しいFRフォルムです。フロントオーバーハングが短く切り詰められ、リアエンドが高めにまとめられているところは、コルベットならではの大きな特徴です。

おおらかで大味なアメリカンテイストの前後デザインに比べ、緻密な印象を抱かせる質感の高いサイドビューです。

リア

角形のリアコンビランプと、大きく切り上げられたダッグテールが印象的です。まさにアメリカンマッスルカーといったマッチョな風情が満点です。

シボレーコルベットの後部画像
スポンサーリンク

内装

全体のデザインテイストはアメリカ市場に合わせているため、どうしても大味な雰囲気となるのは仕方ありません。まあ、このあたりはアメ車好きにはたまらないポイントとなります。

ただ、内装の素材にはハンドメイトレザーやカーボンファイバー、アルミ素材などが存分に使われているため上質なまとまりを見せます。

シートには軽量かつ高剛性のマグネシュームフレームが使われ、シート表皮のハンドメイトレザー、腰のある上質なスポンジと相まって疲れにくいシートに仕上がっています。
引き締まった足回りのスーパーカーにしては疲労を感じにくいのは、このシートの構造によるところが大きいです。

リアゲートには幅が広く奥行きのある荷室が用意されています。クーペボディのため上下の深さは少なめですが、二人で1泊旅行位ならなんとかこなせそうです。

スポンサーリンク

エンジンとミッション

6153ccのV型8気筒OHVエンジンに、8速ATが組み合わされます。
エンジンは、466ps/6000rpmの最高出力と、64.2kgf・m/4600rpmの最大トルクを発揮します。
車両重量は1580kgとなります。

直噴可変タイミングバルブ機構を備える6.2リッターV8エンジンは、鋭いレスポンスと怒涛の低速トルクで1580kgのボディを軽々と加速させます。奏でるサウンドも獰猛で力強い味わいがあります。また、エコモードにするとレスポンスは若干もっさりとなるものの、太いトルクを低回転で回しながら大人っぽい走りが可能です。

組み合わされる8速ATはマイナーチェンジによりギアが2段増え、各ギアが接近することでより「6.2リッターV8エンジン」の潜在能力を存分に引き出すことができるようになりました。そのため、どの速度域からもレスポンスの鋭い加速を味わうことができます。

また、ギアの多段化により8段目ギアがよりハイギアードとなり、高速域での巡航時にはエンジンの回転が低く保たれることで静粛性も向上しています。

足回りとハンドリング

前後輪ともにダブルウィッシュボーン式サスペンションが装備されます。

ボディは新たに設計され、アルミフレームとカーボン素材を使うことで軽量化と前後重量配分の最適化が行われています。
加えて、もともと重心の低いクーペボディに低重心のOHVエンジンがマウントされているため、ロールの少ないシュアなハンドリングを実現しています。

サスのダンピング特性を状況に合わせて可変させることができる「マグネティックライドコントロール(磁性液体ダンパー)」が装備されています。そのためコーナリングでは抜群の安定感を誇り、シュアなハンドリング特性と相まって、ミズスマシのようにワインディングを駆け抜けます。

締め上げられたスポーツサスに、大径ホイールが装備されるため乗り心地は硬めです。そのため、路面の段差やジョイントでは鋭い衝撃を車内に伝えます。ただ、高性能なスポーツサスと剛性の高い軽量ボディにより、それほど不快に感じることはありません。上質なスポーツカーの走りを味わうことができます。

評価のまとめ

価格と性能を考えると十分にスーパーカーと呼ぶにふさわしい車に成長しています。またスタイリングにも一種独特の雰囲気があり、ランボルギーニやフェラーリと並べても遜色はありません。

駆動方式は古典的なFRのため、リアゲートにはたっぷりとした荷室が確保されています。搭載されるV型8気筒エンジンも「エコモード」でゆるゆると流している分には、神経質なところもなく扱いやすい印象です。

スーパーカーとしての雰囲気と性能を備えながらも、十分に普段の足として使える実用性の高さを持っています。

価格

価格 | 10,110,000円(税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)