2代目 トヨタ アルファード【中古 車を買う時の注意点】

2代目アルファードは、2008年に登場して以来2015年までの6年に渡って販売されていた、トヨタ自動車が製造販売するLLサイズミニバンです。

新型の3代目が発売された現在でも人気が高く、中古車市場には程度の良い個体が数多く流通しています。

今回はこの「2代目 トヨタ アルファード」について、「中古車で買う時に注意した方が良いポイント」について詳しく解説したいと思います。

2代目アルファードの試乗レポートについては、「2代目 トヨタ アルファード【試乗評価】」のページをご覧ください。

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目次

  • 概要
  • 不具合情報をチェック
  • 年式による違い(マイナーチェンジ情報)
  • リコール情報
  • まとめ
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概要

トヨタアルファードには8人乗りと7人乗りがありますが、ゆったりとした快適性を求めるなら7人乗り仕様がオススメです。また、現在は、新型の3代目アルファードが発売されているため、旧式となった2代目アルファードは手頃な価格で買うことができます。

モデルチェンジにより、回転シートとフルフラットシートが廃止され、シートにはたっぷりとしたサイズが確保されています。そのため、初代と比べて快適性が大幅に向上しています。

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不具合情報をチェック

アルファードはスタイリングもカッコよく、使い勝手のいい人気車種ですが、幾つかデメリットもあります。購入後になって後悔しない様に、始めにチェックしておきましょう。

2.4Lの走りはもっさり

アルファードには大きく分けて「3.5LのV6DOHC」、「2.4Lの直列4気筒」、「2.4Lの直列4気筒DOHCエンジン+電気モーターのハイブリッド版」の3つのパワーユニットが搭載されています。

このうち2.4Lモデルは、ボディの大きさに対してパワーが不足気味で、走りにもっさり感があります。ただ、「普段は街中をゆったりとしか走らないが、アルファードの堂々とした外観に魅力を感じる」という人にとっては、アルファードを大幅に安く買えるこの2.4Lモデルがオススメとなります。

LLクラスのミニバンにふさわしい力強い走りを求めている人には、静粛性とパワーが両立しているハイブリッド版をオススメします。

この2つのグレードに挟まれている3.5L版も、上質な回転フィールと力強い走りを持ったバランスの良い車です。予算の兼ね合いから、ハイブリッドを諦めてこちらを選択したとしても大きな後悔は感じないでしょう。

硬い乗り心地

リアサスペンションには、構造が簡単でスペース効率に優れる「トーションビーム式サスペンション」が装備されます。そのため、段差のあるような路面では、衝撃を拾って車内に不快な振動を伝えてしまいます。ただ、初代アルファードよりもシートが大幅に改善されているため、なめらかな路面では快適な乗り心地です。

緩慢な操舵フィール

ステアリングセンターが曖昧で、走っている実感が乏しいです。そのため、走りに上質なフィーリングを求めている人にはリアサスが大幅に改善された「3代目アルファード」オススメします。

ただし、このアルファードの様なミニバンに、走りのフィーリングまでを求めている人はそう多くないでしょうから、大きな問題とはなりません。

年式による違い(マイナーチェンジ情報)

新車を購入する場合はメーカーと車種を選ぶだけですが、中古車の場合は、さらに「年式を選ぶ」という一手間が加わります。年式が違えば、装備や細かい改修箇所が変更される場合もあり、全く違った印象の車となる事もありますので、購入前にしっかりと予備知識を仕入れておく必要があります。

2009年に登場したこの「2代目アルファード」の場合は、2011年の9月27日にビッグマイナーチェンジが発表されています(発売は同年の11月から)。

ハイブリッドモデルの追加

この年のマイナーチェンジにより、アルファードには待望のハイブリッドモデルが追加されました。そのため、アルファードのハイブリッドモデルが欲しいという人は、2011年以降の後期モデルを買う必要があります。

このハイブリッドモデルには、ハイブリッドシステム「THS 2」と2.4リッターエンジンが組み合わされ、さらに後輪を電気モーターで駆動させる4WDシステムが搭載されます。

その結果、燃費は10・15モードで19km/lとなり、車内の静粛性も格段に向上しています。反面、ハイブリッドシステムのために車内スペースが若干圧迫されるため、8人乗りモデルは採用されず、7人乗りモデルのみとなります。

外観上の変更点

ガソリンモデルにも同時に外観上の小変更が実施されています。フロントバンパー、グリル、リアガーニッシュ、リアコンビランプのデザインが変更され、重厚感のある外観に仕上がっています。

内装の変更点

内装にも手が加えられており、シート表皮の変更、木目調のパターン見直し、メーターデザインの変更が行われ、上質な雰囲気がさらに向上しています。さらに、2.4Lモデルでもファーストクラスのような乗り心地が味わえる「エグゼクティブ・シート」が選べるようになりました。

マイナーチェンジで質感やフィーリングが向上

中古車の場合、モデルチェンジやマイナーチェンジを境に大きく値段が変動しますが、より完成度の高いアルファードを買いたいなら、やはりマイナーチェンジ後の後期モデルがオススメです。

マイナーチェンジ後の後期モデルは、前期モデルにあった不具合を小まめに潰しているため、数値に現れない上質感や乗り心地が向上しているのです。また、同時にオーバースペックであった部分のコストダウンや、開発費の回収が進んでいるため、装備の割に価格が安くなるといったメリットもあります。

リコール情報

「リコール情報」は、自分でトヨタ公式ホームページに対象車の車台番号を入力するか、車をディーラーに持ち込めば簡単に調べることができます。

2代目アルファードのリコール情報

秋ろーがトヨタのホームページで確認したところ、2代目アルファードのリコール情報は確認できませんでした(2016年12月8日現在)。

購入後にリコールによる未改修箇所を発見した場合でも、トヨタの正規ディーラーに持ち込めば、きっちりとしたリコール対策を施して貰えますので心配は無用です。

ただし、中古車で購入した場合にユーザー情報がメーカーに登録されていないと、メーカーからリコール情報を知らせてもらうことができません。そのため、購入時に一括してリコール情報を確認しておく必要があります(前のオーナーが面倒くさがって改修を受けていない事もある)。

また、購入時にユーザー登録をしておけば、その後のリコール情報は確実にユーザー本人へと送付されます。

リコールの他に「改修対策」と「サービスキャンペーン」という無償修理がある

この「リコール」とは別に、メーカーでは「改修対策」と「サービスキャンペーン」という無償修理が行われることがあります。

「リコール」は車両が保安基準に適合していない状態で実施される無償修理ですが、「改修対策」は保安基準に不適合ではないものの、安全上、放置することができないとメーカーが判断した場合に施される無償修理です。

「サービスキャンペーン」は、「リコール」や「改修対策」には該当しないものの、メーカーが商品の改善のために必要だと判断した場合に実施されます。

まとめ

モデルチェンジで3代目が登場しているため、後期モデルであっても手頃な価格で買うことができます。また、後期モデルには様々な改修が施されていますから、内容の面からも後期モデル以降がオススメです。

マイナーチェンジで力強い走りと上質な静粛性を実現した「ハイブリッドモデル」がラインナップされましたが、アルファードの押し出しの強い外観が欲しいという人には、手頃な価格でアルファードの外観を味わうことができる「2.4L」モデルがオススメです。当然ながら力強い走りは望めませんが、街中でゆったりと流すくらいなら十分な動力性能を持ちます。

もちろん、予算に余裕があり、かつ力強く上質な走りを求めている人というには、上級の「3.5L」や「ハイブリッドモデル」がオススメです。

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)