【試乗レポート】新型 VW ポロ TSI Comfortline 車はこれだけで十分 [DBA-6RCJZ]

VWポロ前面画像

今回は「VW ポロ TSI Comfortline(5代目)」を試乗レポート。
2009年から2018年まで製造販売されていた、コンパクトクラスの5ドア・ハッチバックです。

1975年に登場した「初代ポロ」は、初代ゴルフや初代パサートと同様に「ビートル」の後継車種として企画され、ゴルフの下位に位置するエントリーモデルとしての役割も担っていました。

現代ではより小さな「up!」が登場し、エントリーモデルとしての役割は薄れつつありますが、5ナンバーサイズに抑えられたボディは日本の道路事情にピッタリ。日本市場におけるVWの中核モデルとしてゴルフと並ぶ高い人気を誇ります。

今回紹介する5代目ポロは、先代ポロの設計思想を受け継ぐキープコンセプトモデル。モデルチェンジの度にボディが拡大され、初代ゴルフを超える車格と質感を備えています。

基本となるプラットフォーム(基本骨格)は、同グループ内の高級ブランド「アウディ」が製造販売する「A1」と同じ「A0」を採用。最新型プラットフォーム「MQB」ではありませんが、高い安全性能と優れた燃費効率を実現しています。

2010年の改良で当初使われていた「1.4リッター自然吸気エンジン」は廃止され、新世代エンジン「1.2リッターTSIダウンサイジングターボ」に換装。これにマニュアル・トランスミッション並のダイレクト感とエネルギー効率を実現した「7速DSG」を組み合わせます。

「Comfortline」は装備を厳選したベーシックモデル。この他に上級グレード「Highline」。スポーティな「Blue GT」があります。

2014年にマイナーチェンジを実施。ミリ波レーダーを使った自動ブレーキ「フロント・アシスト・プラス」の標準装備を始めとする安全装備の充実。内外装の小変更。エンジンからトランスミッション、足回りなど見えないへもしっかりと手が加えられています。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「【試乗レポート】のまとめ」をどうぞ。

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「VW ポロ TSI Comfortline(5代目)」の外観

ボディサイズ、全長3995mmX全幅1685mmX全高1460mm。ホイールベース、2470mm。

フロント

クリーンなラインで構成されたフロントノーズに、角型ヘッドライト。端正な印象でまとめられたフロントフェイスは、より上級のゴルフに迫る完成度です。

サイド

短いフロントノーズに、傾斜の強い前後ピラー(柱)。短く切り詰められた前後オーバーハング(タイヤからボディ端までの長さ)が組み合わされ、キビキビとした軽快感を感じさせます。

VWと聞くと「実用性第一」といったイメージが強いのですが、なだらかなルーフ形状は室内の居住性よりもパーソナルなイメージを重視した設計です。

リア

VWポロ後部画像

引き締まったヒップラインに、コロンとした形状のリアコンビランプ。小さく絞り込まれたリアウィンドウ。ギュッと引き締まった上質感があります。

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内装

VWポロ内装画像

サラッとした質感の樹脂に、メタルフィニッシャーを組み合わせた清潔な室内。

ボンネットはほとんど見えませんが、ノーズが短く幅も狭いため車幅は掴みやすい。ややアップライトなポジションと相まって取り回しは良好です。

ウィンドウの傾斜が強く屋根の小さなコンパクトカーは、相対的に遮熱性能が低く、真夏はいくらエアコンを付けても全然涼しくなりません。しかし、ポロのウィンドウはコンパクトカーとしては分厚く、屋根の遮熱性能も高いため結構涼しいです。このあたりの特性は、日本車のコンパクトカーには無いポロならではの魅力でしょう。

メーターナセルには大型二眼メーター。中央には「マルチ・インフォメーション・インジケーター」が装備され、車輌情報から「アダプティブ・クルーズ・コントロール」の作動状況まで端的に表示します。

センタークラスター最上段には、エアコン吹出口。中段にはナビゲーションなどを表示する大型ワイドディスプレイ。エアコンは手探り操作もやりやすいダイヤル式です。

シート

フロントシートは、柔軟な表皮にコシのあるクッションを組み合わせた上質なシート。サイズはやや小ぶりですが、適切なサイドサポートによって身体をしっかりと支えます。

リアシートは、ルーフが小さくサイドウィンドウも近いため、少々窮屈感があります。それでも、大人二人が座るだけのスペースは確保されており、座り心地にも問題はありません。

荷室

コンパクトなボディの割に、荷室には十分なスペースが確保されています。これなら家族4人で2泊3日旅行も可能です。さらにリアシートの背もたれを4:6で倒せば、荷室容量を拡大できます。

静粛性

コンパクトカーとしては標準的なレベル。ロードノイズや風切り音も適正に抑えられており、不快な印象はありません。

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エンジンとトランスミッション

1197cc・直列4気筒DOHCターボエンジンに、7速AT(DSG)が組み合わされます。
エンジン:最高出力90ps/4400-5400rpm、最大トルク16.3kgf・m/1400-3500rpm。

車両重量1130kg。JC08モード燃費、22.2km/l。

エンジン

1.2リッターのツインカムターボで前輪を駆動(FF)。マイナーチェンジに伴って若干出力は低下したものの、回転フィールの向上やトランスミッションとの連携によって力強さを向上。低速からフラットなトルクを発生して、キビキビと力強く加速します。街中など日常領域内であれば、力不足を感じません。

急な坂道や合流ポイントでも、軽くアクセルを踏み込むだけでモリモリと力強いトルクを発生。流れをリードして俊敏に駆け上がります。

アクセルを踏み込めば鋭く吹け上がり、結構スポーティなサウンドを響かせます。

トランスミッション

デュアルクラッチ式7速DSGを装備。平行軸ギアとデュアルクラッチによるスリップ感の無いダイレクトな変速フィールが気持ちいいです。加えて優れたエネルギー効率も実現しています。

ステアリングに用意されたパドルシフトを指ではじけば、電光石火の早業で瞬時に変速。このDSGの変速フィールはMTに近いというよりも、DSGならではの魅力があります。

変速感もスムーズでシフトショックをほとんど感じさせません。初期モデルにあった、低速域でのギクシャク感もよく抑えられています。

乗り心地とハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪にはトレーリングアーム式サスペンションを装備。前輪のみスタビライザーで強化。

乗り心地

装着タイヤは、185/60R15。

スポーティな運動性能と快適性能をバランスさせた上質な乗り味。低速ではコツコツと路面の衝撃を拾いがちですが、衝撃の角が適度に丸められているため不快な印象はありません。

このポロの足回りで一番驚いたのは段差を超えた時の「いなし方」です。段差の振動をしっかりと感じさせつつも、不快な振動はキレイに遮断されるため、段差を超える事自体を気持ちよく感じさせます。

高速域での直進性も高く、4つのタイヤが巧みに上下してボディをフラットに保ち続けます。ただし、ホイールベースが短いため、ピョコピョコと跳ねるような挙動を示すこともåあります。

ハンドリング

しっとりとした剛性感と、キビキビとした軽快感のバランスした気持ちの良いハンドリング。僅かな操舵に対しても正確に反応して、素直な動きでノーズの向きを変えます。リアの接地性が高く、コーナリング中も高い安定感を維持。日本のコンパクトカーと比較すると、スッキリとした操舵感が魅力です。

燃費性能を向上するため、エネルギー損失の大きい電動油圧パワーステアリングから電動パワーステアリングに変更。軽めのフィールで、路面からの情報を確実にドライバーへと伝えます。

最小回転半径は4.9mと小さく、狭い場所でも簡単に切り返すことができます。ボディも5ナンバー枠に収まるコンパクトなサイズで、日本の狭い道路にはピッタリです。

先進安全技術

ミリ波レーダーを使って衝突を検知、衝突の回避や被害軽減をはかる「フロントアシストプラス」や、衝突の際に自動ブレーキを作動させ二次被害を予防する「マルチコリジョンブレーキ」、ドライバーの疲労を検知して警告する「ドライバー疲労検知システム」を標準装備。

【試乗レポート】のまとめ

「VW ポロ TSI Comfortline(5代目)」は、コンパクトカークラスの5ドアハッチバック。

高剛性ボディにしなやかなサスを組み合わせ、適度に引き締まったしなやかな乗り味を実現。ステアリングフィールは程よい軽快感を維持する素直なセッティングです。

1.2リッター・ダウンサイジングターボによって、低速からフラットで力強いパワーを発揮。市街地など日常モードであれば、パワー不足を感じることもありません。

ポロは、ゴルフの下に位置するエントリーモデルですが、ゴルフには無い軽快感と取り回しの良さ、ゴルフに迫る質感を備えています。「ゴルフでは得られない魅力がある」といっても過言ではないでしょう。

「日常の足として使えるコンパクトカーを探しているが、上質な乗り味や格好いいスタイリングも大切だ」とか、「車の大きさは5ナンバーサイズ以下に抑えたいが、普通のコンパクトカーや軽自動車では面白く無い」なんて考えている人に最適な車です。

中古車市場では

2017年式「VW ポロ TSI Comfortline(5代目)」で160万円前後。2014年式で130万円前後(2018年7月現在)。

新車価格

2,269,000円(消費税込み)

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akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時にかけてを予定しています。

猛暑のおかげでしつこい「切れ痔」も徐々に回復。病院にいくのは恥ずかしいのでこのまま自然治癒してくれ!(2018年7月)

現在、古い「試乗関連」の過去記事を全面書き換え中。その分、新しい記事の投稿が少なくなります(2018年4月〜)