新型 スバル フォレスター 2.0i-L EyeSight(4代目)【試乗レポート】高い実用性と手頃なサイズ感 [DBA-SJ5]

スバルフォレスター正面写真

今回の【試乗レポート】は「新型 スバル フォレスター 2.0i-L EyeSight(4代目)」。
2012年にフルモデルチェンジした、MクラスのクロスオーバーSUV(5ドア)です。

1997年に登場した「初代フォレスター」は、ステーションワゴンの背を高くしたような独特のフォルムで、他のSUVとは違う強い個性を持っていました。クロスオーバーSUVとしては重心が低く、スポーティな走りが楽しめるのもこの車の魅力です。

そのフォレスターも3代目のモデルチェンジとともに大きくキャラクターを変更。走りの楽しさや安定性はそのままに、よりSUV色を強めた逞しいスタイリングとなっています。

今回の4代目フォレスターはその3代目のコンセプトをほぼそのまま受け継ぐキープコンセプトモデル。実用性を重視した逞しいイメージも変わりません。

基本となるプラットフォーム(基本骨格)は、4代目インプレッサと多くの部分を共用。これに水平対向エンジンとCVT、「AWD」と呼ばれるフルタイム4WDが組み合わされます。新世代の「スバルグローバルプラットフォーム」ではありませんが、十分は安全性と運動性能を秘めています。

スポーティモデル以外では唯一のマニュアル・トランスミッション搭載車で、「2.0i-L」グレードのみ「6MT」が装備されます。ターボモデルではなく、普通の自然吸気モデルというのがスバルらしくて面白いです。

2015年にマイナーチェンジを実施。内外装の小変更とともに「アイサイト」をver.3にアップデート。走りの質感アップなど、見えない部分にもしっかりと手が加えられています。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「【試乗レポート】のまとめ」をどうぞ。

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「スバル フォレスター 2.0i-L EyeSight」の外観

ボディサイズ、全長4610mmX全幅1795mmX全高1715mm、ホイールベース2460mm。

フロント

ぶ厚いフロントノーズに大きなヘキサゴン・グリル、ガッチリとしたLEDヘッドライト。高められた最低地上高と、アウトドアテイストを演出するスキッドガード。クロスオーバーSUVにふさわしい精悍なフロントフェイス。

サイド

張りのある面で構成されたサイドボディに、大きな箱型キャビン(居住空間)。逞しい17インチアルミホイール(切削光輝ブラック塗装)。Dピラー(一番後の柱)の根本でキックアップされたショルダーライン(サイドウィンドウ下端)が、重量感のあるスタイリングに小気味いい軽快感を加えています。

リア

スバルフォレスター後部写真

硬い金属から削り出したような硬質感あふれるリアエンド。多角形型リアコンビランプにロアガーニッシュ(ブラック樹脂)が装備され、SUVらしさを強調しています。

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内装

プラスチッキーな樹脂にピアノブラック調パネル、シルバーパーツを組み合わせたシンプルで使い勝手の良い室内。

センタークラスター最上段には、車両情報などを表示するマルチファンクションディスプレイ。そのすぐ下にはエアコン吹き出し口。中段には、ナビゲーションなどを表示する大型液晶ディスプレイを装備。エアコンは手探りでの操作が簡単なダイヤル式(左右独立温度調整機能付き)。

スバルフォレスターのスピードメーター

メーターナセルには、視認性の高い二眼メーター(マルチインフォメーションディスプレイ付き)。ステアリングはシルバーステッチの施された本革巻き。リニアトロニックCVTをスポーティに楽しむためのパドルシフトも装備されます。

アップライトなポジションと見切りの良いボディによって、狭い市街地でも運転がしやすいです。

シート

スバルフォレスターのシート

フロントシートは、適度なコシとストロークの与えられた快適なシート。たっぷりとしたサイズ感と程よいサイドサポートがあり、ドライビング中も身体をしっかりと支えます。

リアシートは平板な形状ですが、座面の長さ、背もたれの高さともに十分。足元および頭上空間にもたっぷりとした余裕があり、大人二人で座っても快適に移動することができます。

荷室

荷室にはステーションワゴンレベルの広大なスペースを確保。高さがあるため、見た目以上にたくさんの荷物を積むことが出来ます。

静粛性

ガラス厚の増加や遮音材の追加などによって静粛性が向上。エンジンノイズ、ロードノイズともにしっかりと抑えられています。

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エンジンとミッション

1995cc・水平対向4気筒DOHCエンジンに、CVT(無段変速機)が組み合わされます。
エンジンは、148ps/6200rpmの最高出力と、20.0kgf・m/4200rpmの最大トルクを発揮。

車両重量1510kg。JC08モード燃費は、16.0km/l。

エンジン

2.0Lツインカムエンジンで4輪を駆動(フルタイム4WD)。ボディに対してパワーが小さいため、ターボモデルのような瞬発力はありません。それでも、市街地など平坦路であれば十分過ぎる動力性能を持ちます。アクセルに対する反応も自然でスムーズ、リニアな加速感が気持ちいいです。

急な坂道でもそれなりの粘り強さを発揮して、過不足なく駆け上がります。

トランスミッション

ベルトとプーリーによって無段階に変速するCVTを装備。アクセル操作に対する反応が自然で、エンジンとのマッチングは上々。市街地など日常領域での加速であれば、CVT特有の違和感も発生しません。

ただし、アクセルを強く踏み込むとエンジン回転が先行して高まり遅れて速度が追従する「ラバーバンドフィール」を発生します。これは加速の立ち上がりを優先しているためで、危険回避などを考えれば納得のできるセッティングです。

乗り心地とハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪にはダブルウィッシュボーン式サスペンションを装備。

乗り心地

装着タイヤは、225/60R17。

ゆったり感のある快適な乗り味。サスがスムーズに動くため、しっとりとした上質感も感じられます。

路面の小さな段差では、足回りがしなやかに伸縮して不快な衝撃をキレイに吸収。クラス標準を超える快適な乗り心地をもたらします。

タイヤの接地性が高く、うねりのある路面でも姿勢を乱しにくい。高速域ではフラットな姿勢を維持して、進路を乱すこともありません。

ハンドリング

穏やかで自然なステアリングフィール。マイナーチェンジによってステアリングのギア比が変更され、しなやかな切れ味を増しています。

スポーティカーのようなダイレクト感はありませんが、ターボモデルよりも車重が軽いためハンドリングに軽快感があります。SUVにしては重心が低く、揺すられ感やロールは控えめ。素直な動きが気持ちいいです。

リアの接地性が高く、コーナリング中も挙動を乱しにくい。安定感とハンドリングとのバランスが高いです。

最小回転半径5.3m。

その他

先進安全技術は最新の「EyeSight(ver.3)」を搭載。

このパッケージには予防安全技術として、衝突を予測して予防、もしくは被害軽減をはかる「プリクラッシュブレーキ」、誤操作による急な飛び出しを防ぐ「AT誤発進抑制制御(前後)」、車のフラつきや車線逸脱を検知してドライバーに注意を促す「警報&お知らせ機能」を。

運転支援技術として「全車速追従機能付きクルーズコントロール」やステアリング操作をアシストする「アクティブレーンキープ」といった機能を装備。

スバルのEyeSightは2つのカメラを使った先進安全技術ですが、今回のマイナーチェンジによってこのカメラ性能も向上。視野の拡大は望遠能力の強化、カメラ映像のカラー化が実施されています。

さらにメーカーオプションとして、「アドバンスセイフティパッケージ」を設定。このパッケージには、斜め後ろの死角から接近する車を検知してドラミラーのインジケーターで知らせる「スバルリヤビークルディテクション」、対向車を検知してハイビームの角度を自動的に調整する「アダプティブドライビングビーム」を装備しています。普通のオートライトと違って、対向車が接近中も最大限のハイビームを照射するので視認性が高いです。

【試乗レポート】のまとめ

「スバル フォレスター 2.0i-L EyeSight」は、MクラスのクロスオーバーSUV。日本市場に最適化されたサイズと、実用性を重視した質実剛健なスタイリングが受け、モデル末期の現在でも根強い人気を維持しています。

室内には広々としたスペースが確保され、大人4人と大きな荷物を積むことも可能。マイナーチェンジによって走りの質感も向上し、しっとりとした乗り味と素直なハンドリングに磨きを掛けています。パワーユニットは、2.0Lの自然吸気エンジンですが、日常領域で使うなら十分な力強さ。CVTのセッティングも素晴らしく、1.5t以上のボディを過不足なく加速させます。

「クロスオーバーSUVのスタイリングは好きだが、あのユサユサとしあ独特の乗り味が苦手」とか、「手頃なサイズ感を持った、使い勝手の良いSUVが欲しい」といった人に最適な一台です。

中古車市場では

2017年式「スバル フォレスター 2.0i-L EyeSight」で250万円前後。2014年式で200万円前後(2018年4月現在)。

価格

価格 | 2,689,200円(消費税込み)

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ABOUTこの記事をかいた人

akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

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