【試乗レポート】新型 スバル WRX S4 2.0GT-S EyeSight [DBA-VAG] SUBARU WRX

WRXの名が与えられていますが、実質的にはレヴォーグのセダンヴァージョンです。
エンジンもWRX STIとは全く違う「FA20」という「レヴォーグ2.0GT-S」と同じものが搭載されています。
ただし、レヴォーグに設定されている、「1.6GT-S」グレードはありません。
本来ならレヴォーグセダンとなるこの車がなぜ「WRX」を名乗っているのかといえば、単にマーケティング上の理由というだけです。

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外観

インプレッサG4よりほんのちょっと大きいボディサイズです。
STIと比べれば加飾パーツなどの演出はおとなしめですが、ボディデザイン自体は全く同じです。
エアロやアルミホイールなどの装備は、STIではなくレヴォーグに準じています。
レヴォーグのうるさすぎるフロント回りからくらべると、随分シンプルな印象です。

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内装

内装もインプレッサ系とほぼ同じデザインで、シンプルで使い易いレイアウトです。
質感は材質等の違いから、レヴォーグとならんでインプレッサ系では一番上質です。
兄弟車のレヴォーグとの違いは、ステッチの色使いなど小さい部分のみです。
わざわざ車名を変えて別モデルとしているので、どうせならシート表皮の色使いなどでイメージを変えてほしいところです。

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エンジンとミッション

レヴォーグ2.0GT-Sと同じく、力強くトルクフルなエンジンです。
マイナーチェンジで遮音材が追加されており、静粛性がアップしています。
CVTはスポーツ走行をするにはダイレクト感に乏しく、反応速度が遅いです。
それなりにテンポよく走ろうとすれば、ラバーバンドフィールが強すぎて気分がそがれます。
ブログラム上で設定された「仮想ステップ変速」は少し人工的で違和感があります。
ただ普段使いなら大パワーのゆったり走るGTとして、過不足ないミッションです。

足回りとサスペンション

GTグレードのカヤバ製サスは、今回のマイナーチェンジで乗り心地を向上させるセッティングに変更されています。
GT-Sグレードには、5万円の追加費用でSTIと同じ245のタイヤに履き替えられるオプションが用意されていいます。これはサスセッティングも変わるそうです。
基本的にごつごつした足回りですが、ある程度スピーとを上げるとフラットでしなやかな乗り心地に変化します。
GTグレードは今回のマイナーチェンジで、少しソフトにセッティングが変更されているそうです。
硬い足回りのGT-Sは少しキャラクターが中途半端で、この車の立ち位置を考えればGT-Sはいらないかなと思いました。

その他

WRXを名乗るにしては異様にいい燃費です。

評価のまとめ

STIには憧れるが、金銭的、環境的に無理があるという人に、ちょっと安くて燃費がよくてといったS4はぴったりです。
STIでは装備できないEyeSightもありますし、パワーもちょっと前のスポーツカー以上です。
ただこのGT-Sは乗り心地が硬めの割にはミッションのダイレクト感が乏しく、キャラクターはどっちつかずで曖昧です。
このミッションを使うのなら、もう少し優しい乗り心地でもいいのかなとも思いました。
STIとの差別化としても、ソフトな乗り心地でパワーもそこそこあるGTグレードのほうがキャラクターが明快です。

主要諸元

全長(前後の長さ) | 4595mm
全幅(左右の幅) | 1795mm
全高(高さ) | 1475mm
車両重量(重さ) | 1540kg
動力システム(エンジン) | 2.0L DOHC 直噴ターボ
排気量(エンジンの大きさ) | 1998cc
エネルギー源(燃料) | ハイオクガソリン
駆動方式 | 4WD
トランスミッション | CVT
最高出力 | 221kW[300PS]/5600rpm
最大トルク | 400N・m[40.8kgf・m]/2000rpm-4800rpm
燃費 | 13.2km/l(JC08モード)
価格 | 3,564,000円 (消費税8%込)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)