【試乗レポート】新型 VW ポロ TSI Comfortline 車はこれだけで十分 [DBA-6RCJZ]


VWポロ前面画像

今回の試乗レポートは「新型 VW ポロ TSI Comfortline」。2009年に登場した、コンパクトな5ドアハッチバックです。

本来のポロは、ゴルフの下位に位置するエントリーカーとして開発された車です。しかし、現在ではポロの下に「up!」というモデルが設定され、エントリーカートしての役割は薄れつつあります。モデルチェンジの度にボディも拡大され、上級クラスのゴルフに迫る上質な質感と車格を持つほどです。

ボディが拡大されたといっても、5ナンバーサイズにおさまるコンパクトなボディは日本の道路との相性も良く、若い女性を中心に高い人気を得ています。

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外観

ボディサイズは全長3995mmX全幅1685mmX全高1460mm。ホイールベース2470mm。

モデルチェンジの度に拡大されたボディは、2代目ゴルフとほぼ同じサイズとなっています。

イタリアンコンパクトのような華やかさはありませんが、直線を基調とするガッシリとしたフォルムに、抑制の効いたおしゃれな雰囲気が与えられています。これなら若い女性からシニア層の男性まで、幅広いユーザーに対応できます。

小さく詰められたボディとボディの均一な隙間。何重にも塗り重ねられた塗料の上にぶ厚いクリア層が重ねられ、コンパクトカークラスを大きく超えるしっとりとした上質感があります。

コンパクトなボディにも関わらず、しっかりとAピラーやサイドウィンドウが傾斜しているため、室内空間はゴルフよりも一回り以上も小さく感じられます。これは、ファミリーカーとして設計されたゴルフと違い、ポロは「若い女性が一人で運転する」というコンセプトで設計されているからです。

VWポロ後部画像
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内装

しっとりとした質感の樹脂に、きっちりと継ぎ目の合った精度の高いデザインが与えられ、上級モデルのゴルフにも迫る上質感があります。シンプルなデザインながら、適切な場所に機能が集約されているため、使い勝手も良好です。

ポロのようにサイドウィンドウが強く傾斜している場合、炎天下では太陽からの熱線が直接ドライバーの肌をジリジリと焼いてしまいます。しかし、ポロのサイドウィンドウはガラスに十分な厚みがあり、ルーフからの熱もしっかりと遮断されているため、太陽の熱線で不快な思いをすることはありません。車内でエアコンを作動させるだけで快適に過ごすことができます。もちろん、シミや日焼けの元となるUV対策も万全です。

シート

フロントシートはやや小ぶりなサイズながら、適切な硬さのクッションとホールド感のある形状によって、きれいに体圧を分散する疲れにくい構造です。長時間に渡って、高い快適性と座り心地の良さを維持します。

リアシートの構造もフロントに準じる快適性の高いものです。ただし、サイドウィンドウの傾斜が強く、足元、頭上空間ともに狭いため、標準的な体型の成人男性が座ると若干窮屈感があります。ゴルフに比べるとホイールベースも短いため、足先をフロントシートの下に突っ込んでなんとか座る感じになります。もちろん、頭がルーフにつっかえるなんて事はありませんが。

VWポロ内装画像
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エンジンとミッション

1197ccの直列4気筒DOHCターボ・エンジンに、7速ATが組み合わされます。
エンジンは、90ps/4400-5400rpmの最高出力と、16.3kgf・m/1400-3500rpmの最大トルクを発揮。

車両重量1130kg。JC08モード燃費、22.2km/l。

エンジン

1.2Lのツインカムターボエンジンで前輪を駆動。低速域から分厚いトルクを発生して、出足から中高速域までキビキビとした俊敏な走りをみせます。深くアクセルを踏み込みたくなる合流ポイントや急な坂道でも、軽くアクセルを煽ってやるだけでモリモリと力強いパワーを発生。流れをリードして走ることができます。

日常域を重視したダウンサイジングターボですが、アクセルを踏み込めばそれなりに勇ましいエンジンサウンドを奏で、ちょっとスポーティな雰囲気を楽しめます。

トランスミッション

2つのクラッチを使って、機械的にギアを変速する、デュアルクラッチ式トランスミッション7速DCTを装備。平行軸ギアとデュアルクラッチシステムによる、スリップ感の無いダイレクトな変速フィールが魅力です。

ステアリングに用意されたバドルシフトを指ではじけば、電光石火の早業で瞬時に変速。キビキビとした小気味いい走りを演出します。このDCTのフィールはマニュアルトランスミッションに近いというよりも、DCTならではの独自の楽しさがあります。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪にはトレーリングアーム式サスペンションが装備されます。

足回り

がっしりとした高剛性ボディに、コシのあるしなやかなサスが組み合わされ、ひとクラス上の上質な乗り味を実現しています。タイヤの路面追従性も素晴らしく、路面のうねりに合わせてフラットな姿勢を維持します。

この小さなポロの足回りで一番感心したのは、段差を通過した時の衝撃のいなし方です。段差を超えた事自体はしっかりと感じさせるのですが、人間が不快に感じる周波数は完全に遮断されています。逆にしっとりとしたしなやかさと適度なコシがあり、「段差を超える」という行為自体を気持ちよく感じさせるのです。

ただし、ある一定の周期とピッチで大きくうねる路面に入ると、ボディが上下に煽られて不快なピッチングを発生します。これはホイールベースの短さによる物理的な制約を原因とするものですから、小さなボディを持つポロにはどうしようもありませんが。

ハンドリング

しっとりとした重厚感と、キビキビとした軽快感のバランスした気持ちの良いハンドリング。僅かな操舵に対しても正確に反応して、素直にノーズの向きを変えます。日本のコンパクトカーと比較すると、剛性感の高さとシャキッとした操舵感が魅力です。

最小回転半径が小さく、狭い路地でも簡単に切り返すことができます。ボディも5ナンバー枠に収まるコンパクトなサイズで、日本の狭い道路にはピッタリですね。

評価のまとめ

トルクフルなエンジンに、ダイレクト感あふれる7速DCT。引き締まった快適な乗り味と、素直で気持ちの良いハンドリングが組み合わされた理想的なコンパクトカーです。ゴルフと並んで世界中の自動車メーカーがベンチマークとするのも頷けます。

おしゃれで質感の高い内外装も、国産コンパクトカーには無い大きな魅力です。この車に興味のある人は、一度ディーラーで試乗してみてください。あまりの質感の高さに驚くことは間違いありません。

ポロはゴルフのひとつ下のグレードに位置するコンパクトカーですが、大きなゴルフには無い、小さなボディを活かしたキビキビ感が魅力です。加えて、ゴルフと較べても遜色の無い高い質感が与えられていますから、「ゴルフ以上に魅力的だ」と言っても言い過ぎではないでしょう。

ただし、デュアルクラッチの信頼性に少々疑問が残ります。念のため、VWの「ウォルフィサポート」を使って、保証を5年に延長しておいた方が無難です。

価格

価格 | 2,269,000円(消費税込み)

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ABOUTこの記事をかいた人

akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

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