2017年10月25日から11月5日まで、東京ビッグサイト(東京都江東区有明)で開催されていた「東京モーターショー2017」(一般公開は10月28日から11月5日まで)。
フォルクスワーゲン・グループ・ジャパンは、この会場の自社ブース(東4ホール)で「VW e-Golf」をジャパンプレミア(日本初公開)していました。今回も会場で撮影した写真とともにレポートします。
「e-Golf」は、世界的に評価の高い「Golf」をベースに、先代モデルよりもバッテリー容量を増した35.8kW/hの駆動用バリチウムイオンバッテリーを搭載し、電気モーターで駆動する電気自動車です。
「VW e-Golf」の概要
「VW e-Gold」は、VWが誇る名車「ゴルフ」をベースに電気モーターとリチウムイオンバッテリーを組み合わせた純粋な電気自動車です。
「2025年までに年間100万台の電動車を販売し、EVの主要マーケットを抑える」という目標を掲げるVWにとっては、未来を担う重要な車種です。
駆動用リチウムイオンバッテリーの容量は35.8kWh。満充電からの後続可能距離は301km(JC08モード)と日産リーフの400kmを大きく下回りますが、急速充電を可能とするチャデモ規格に対応しておあり、SAやPAにある高速充電器を効果的に組み合わせて走れば長距離ドライブも可能です。
日本の急速充電にも対応
実はこの「VW e-Golf」。2015年に一度日本市場導入が検討されたのですが、その時はチャデモ規格との相性が今ひとつで延期されたという経緯があります。それから2年以上の時間をかけ、今回は日本の急速充電器にもバッチリと対応させています。
もちろんAC200Vの3kWh普通充電も可能で、その場合の充電時間は12時間。6kWh充電を使った場合は6時間となります。
先進安全技術は現行型ゴルフと同じ、「トラフィックアシスト(渋滞時追従システム)」や「フロントアシスト(衝突時被害低減自動ブレーキ)」、「レーンキープアシスト(車線維持機能)」、「アクティブクルーズコントロール(先行車追従自動走行)」などを装備。
購入にはWeb上からの予約は必要
「VW e-Golf」はお店に直接出向いても買うことはできません。あらかじめWeb上のフォームから予約をする必要があります。こんな面倒くさい事をさせる理由としては「販売できるお店が限られている」とか「受注生産の都合」といった事が考えられます。ひょっとしたら、ただ単に先進的なイメージを演出するための宣伝かもしれません。
また、今なら納車後のアンケートに答えるだけで「先進装備」を無料で装備することができます(2018/3/30日まで)。
「VW e-Golf」の外観
フロント
硬質感のあるフロントノーズに薄型グリル。多角形型のスマートなヘッドライトを組み合わせたクリーンなフロントセクション。
フロントバンパー両サイドに装備されたC字型LEDライナーと、グリルに配されたブルーラインがクリーンなイメージを強調しています。
サイド
ドッシリとしたボディに大きなキャビン(居住空間)。ゴルフシリーズを象徴するぶ厚いDピラーが組み合わされ、重厚感あふれるサイドビューを構成。
アルミホイールは「VW e-Golf」専用デザインとなります。
リア
垂直に切り立つリアエンドにふっくらとしたヒップライン。ワイドに広がる多角形リアコンビランプがあいまって、上品で力強い後ろ姿を形づくっています。
内装デザイン
上質でシンプルなデザインは、ベースとなるゴルフシリーズとほぼ同じ。ステアリングやシフトノブにはブルーステッチが施され、メーターディスプレイは「VW e-Golf」専用デザインとなります。
主要スペック
項目 | スペック |
---|---|
パワーユニット | 電気モーター/36kWh |
トランスミッション | CVT(電気式無段変速機) |
最高出力(電気モーター) | 136ps |
最大トルク(電気モーター) | 29.6kgf・m |
全長x全幅x全高 | 4265mmx1800mmx1480mm |
ホイールベース | 2635mm |
車両重量 | 1590kg |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) |
満充電からの航続可能距離 | 301km(JC08モード) |
ボディタイプ | 5ドア・ハッチバック |
メーカー希望小売価格
4,990,000円(消費税込)。