新型 スバル インプレッサ スポーツ(GP)【試乗評価】ジョギングを楽しむような気軽さ [DBA-GP2]

今回は「新型 スバル インプレッサ スポーツ 1.6i-L(GP)」を試乗レポートいたします。
このインプレッサ スポーツは、2011年のモデルチェンジで4代目となりました。

初代インプレッサには、「スポーツワゴン」というモデルが用意されていました。このスポーツワゴンの前輪駆動車は足回りがソフトでノーズも軽く、軽快なハンドリングを持つフランス車のような乗り味でした。しかしこの「スポーツワゴン」はワゴンとは名ばかりの5ドアハッチバックで、おそらく当時売れに売れていた「レガシィツーリングワゴン」にあやかろうという戦略だったのでしょう。今ではそのワゴンブームも過ぎ去り、単純に「スポーツ」というグレード名で販売されています。

2016年に発表された5代目インプレッサについては「新型 スバル インプレッサ スポーツ(5代目)【試乗評価】」のページをご覧ください。

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外観

全長4420mmX全幅1740mmX全高1465mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2645mmとなります。

スバルらしいマッシブで塊感のあるかっこいいデザインです。この車には「G4」というセダンもありますが、この「スポーツ」はハッチバックボディとなります。こちらの方が若々しくインプレッサに似合っています。他の車には無い独特のデザインでとても個性的です。

フロントフェイスは、後発のレヴォーグなどと共通イメージが与えられています。マイナーチェンジでモールが増やされており、少し煩雑なデザインになりました。

サイドビューは、薄く低いノーズとガッシリとしたリアセクションの対比により、今にも走り出しそうなスポーティなデザインです。少しノーズが長過ぎるのが残念ですが、水平対向エンジンが縦置きに搭載されているので仕方ありません。

リア周りは、多角形をモチーフにしたリアウィンドウとリアコンビランプのコンビネーションにより、メカニカルでハイテク感溢れるかっこよさを作り出しています。

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内装

価格なりのシンプルなデザインで高級感はありません。しかし使い勝手がよく居心地の良い室内空間です。また広々とした視界が確保されており見切りがとてもいいです。最近の車はデザインと空力を重視するあまり、フロントウインドウがかなり傾斜しています。ところがスバルの車は視界を確保する為、フロントウインドウを立ち気味に設計しており、これが見切りの良さに効いています。その代わりスタイリングが犠牲になるようなこともなく、機能とデザインが上手く両立しています。

前席シートは、レガシィ系よりサイズも厚みも小さめですが、標準的な体型の方であれば大丈夫です。硬さやコシがやや不足しており、コストを抑えているなと感じます。中距離(50km程度)の移動ではれば問題ありません。

リアシートのクッションも必要最低限の硬さとコシです。形はやや平板ですが、中距離の移動であれば問題ありません。必要最低限のサイズは確保されています。

ラゲッジルームは、高さと奥行き共にそこそこの大きさが確保されています。2人で2泊3日程度の荷物であれば余裕で詰め込めます。
さらにリアシートを折り畳めば、大きな荷室として使う事ができます。

静粛性に関しては、ロードノイズや風切り音の進入も最小限で、クラス標準的なレベルに抑え込まれています。

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エンジンとミッション

1600cc水平対向4気筒DOHCエンジンに、CVTが組み合わされます。
エンジンは、115ps/5600rpmの最高出力と、15.1kgf・m/4000rpmの最大トルクを発揮します。JC08モード燃費は、17.6km/lとなります。車重は1260kgです。

実用的な使い易いエンジンです。普段の街乗りで力が不足するようなことはありません。ノイズや音もそれなりにありますが不快なレベルではありません。カタログ上の燃費も良く、これなら維持費も安く抑えられるでしょう。

組み合わされるCVTはこの車の緩やかな特性にあっていますが、マニュアルモードで活発に走るような使い方には向きません。その場合は5MTが設定されている「1.6i 4WD」をオススメします。

足回りとハンドリング

前輪にストラット式サスペンション、後輪にはダブルウィッシュボーン式サスペンションが装備されます。

国産の同クラス車と比べれば足回りは少し硬めですが、不快なレベルではありません。逆にハンドリングが素直で運転し易い特性を持ちます。高級感や重厚感はありませんが、適度に引き締められたスポーティな足回りです。

試乗車は前輪駆動車でしたが、高速域では直進性が高く安定していました。WRXのように目を吊り上げて攻め込む感じではなく、普段着感覚でジョギングやウォーキングを楽しむようなスポーティさを持っています。

評価のまとめ

ライバルは「マツダ アクセラ」でしょう。ドライブフィール、デザイン、安全性等からどちらを選んでも甲乙つけがたい完成度の高さを持ちます。

マッシブなデザインや安定性、気軽なスポーティさを求めるなら「インプレッサスポーツ」。日本車離れした流麗なスタイリングや、欧州車のような乗り味を求めるなら「マツダアクセラ」となります。

価格

価格 | 1,760,400円(税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)