【コラム】自動ブレーキ搭載車で自動車損害保険が割引!

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自動車損害保険の割引制度が新設

損害保険各社は、自動ブレーキなどの先進安全システムを搭載する車の保険料を「2017年1月から平均10%程度割引する」という方針を決めたそうです。
日本自動車工業会と国土交通省と協力し、年明けから個別車種についての割引率を決めていくということですが、このニュースを聞いて正直「やっと決まったのか」とちょっと嬉しかったです。
実は先進安全システム搭載車の普及で、自動車保険を販売する損害保険会社の利益率は改善しており、以前から割引率は変更されるだろうといわれていました。

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なぜ今まで割引されていなかったのか

このシステムでどのくらいの事故率低減が見込めるのか、データ検証が必要だということで割引率に反映される時期が遅れていましたが、そのデータが出そろったということでしょう。この新しい保険割引率の導入で、どのようなメリットが保険会社にあるかといえば。先進安全システム搭載車が増え、保険会社のビジネスリスクが低減し経営が安定するという事です。またこれに伴って保険の契約も増加するでしょう。
さらに社会的にみれば、新車販売の増加による経済効果と交通事故の減少といった事もあげられます。
日本自動車工業会と国土交通省が協力して個別の車種について割引率を決めるそうですので、そういった公的な立場からの指導もあったのでしょう。

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その他の割引制度

以前から海外の保険会社や一部の日本で販売されている損害保険にも、あらかじめお客様の車に運転傾向を調査記録する端末を装備しておき、リスクの低い運転をする人には価格を割り引くといったサービスはありました。今回の割引制度はそれとは違い、車自体の安全機能でリスクの低さを評価するというものです。

どれくらい安くなるのか

平均10%の割引ということなので、リスクの低い車には20%くらいの割引を期待したいです。
いま僕の自動車保険が年間8万弱くらいなので、これが実施されれば平均で7万2千円くらいに下がる計算です。
その分車両保険のグレードを上げたり、オプションサービスを増やしたりといった事も考えられます。
高額なスポーツカーや外車は保険料もびっくりする位高額ですが、この割引率が実施されればその分割引される額も多くなります。

先進安全システムとは

先進安全システムとは、スバルの「EyeSight」が有名です。カメラや赤外線レーダーなどで前車を検知して自動的にブレーキをかけ、衝突を回避もしくは軽減する「プリクラッシュブレーキ」や、車線を検知して車を車線間に維持する「レーンキープアシスト」、前車との車間を維持しながら一定速度で走行する「前車追従機能」などがあります。
最近ではより速度の高い域でも対応できる自動ブレーキや、車線変更時の後方死角を車が確認してくれるなど進化が著しいです。さらには対向車を検知し、ハイビームをロービームにしてくれる機能など至れり尽くせりです。

これらの機能をより複合的に高度な制御をすることで、将来的には「全自動運転」へと繋げていく発展途上の技術でもあります。各社が省燃費技術とともに、今現在最も力を入れている分野です。実は「全自動運転」は日本の得意とする分野でしたが、厳しすぎる法律の規制により、いつの間にかドイツやアメリカの後じんを拝するようになってしまいました。
しかしここ最近、国もようやくこの技術の可能性に気付き規制を緩和しつつあります。国内メーカーも東京オリンピックをめどに開発を急いでいます。
この新しい保険割引制度の実施で、さらにこの技術が発展していくことを期待したいです。

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)