3代目 スバル インプレッサ 2.0i-s【旧型レポート】ラリーベース車輌としての優れた資質とバランスの良さ [DBA-GH6]

今回の旧型レポートは「3代目 スバル インプレッサ 2.0i-s」。
2007年から2011年に渡って製造販売されていた、Mクラスの5ドア・ハッチバックです。この他に4ドア・セダンの「アネシス」と、SUVモデルの「XV」がありました。

先代モデルで導入されていた「スポーツワゴン」は廃止され、ごく普通のハッチバックとなっています。といってもこのスポーツワゴンは、実質的なボディ形状は5ドア・ハッチバックと変わりません。マーケティング上の理由から、違うネーミングが使われているだけです。

使用されるプラットフォーム(基本骨格)は、4代目レガシィの「SIシャシー」をベースに改良が加えられたものです。

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外観

全長4415mmX全幅1740mmX全高1475mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2620mmとなります。

広々とした居住空間とスポーティな雰囲気を高いレベルで融合した合理的スタイリングです。

フロント

曲線主体で構成されたスムーズなフロントノーズに、涙目型のヘッドライトが装備されます。上質でスポーティな印象のフロントフェイスです。

サイド

ふくよかなサイドパネルに、エッジの立ったシャープなキャラクターラインが描かれ、凝縮感のある力強いサイドビューを構成しています。

リア

ギュッと絞り込まれたキャビンに、大地を踏みしめるように広がるリアフェンダーが対比され、どっしりとした重厚感を感じさせます。

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内装

ウィング型に広がる個性的インテリアデザイン。インパネはテカテカとしていて上質感は今一つです。

メーターナセル内には大きな3眼メーターが装備され、視認性に問題はありません。エアコンにはダイアル式の調整スイッチが導入されており、手探りでも簡単に操作できます。

シート

フロントシートの形状は立体的で、身体をゆるやかにホールドします。適度にコシのあるクッションに、低反発素材が組み合わされ快適な座り心地を実現しています。

リアシートには、頭上、足元ともに充分なスペースが確保され、大人二人が余裕を持って座れます。シートの中央には引き出し式のアームレストが装備され、長時間ドライブの疲れを抑えます。

荷室

大きなリアハッチを開くと広大な荷室スペースが拡がります。開口部が広いため、大きく重い荷物の積み下ろしも簡単です。

家族4人であれば、キャンプ用の荷物も楽々と収納することができます。

静粛性

静かでスムーズなエンジンのおかげで、車内の静粛性は上々です。

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エンジンとミッション

1994ccの水平対向4気筒SOHCエンジンに、4速ATが組み合わされます。
エンジンは、140ps/5600rpmの最高出力と、19.0kgf・m/4400rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量1300kg。10モード/10・15モード燃費は、14.0km/lとなります。

エンジン

2.0Lフラット4で前輪を駆動。低速からフラットなトルクを発生する扱いやすいエンジンです。坂道や合流ポインとでモタモタする事もありません。

この他に1.5Lのツインカムエンジンと、2.0Lツインカムターボが用意されます。1.5Lエンジンは高回転まで気持ちよく吹け上がるスポーティなユニットですが、車重に対してパワーがやや不足がちです。また、力強い加速力が好みという人には、トップグレードに搭載される2.0Lツインカムターボをオススメします。

トランスミッション

トルコン式の4速ATを装備。エンジンのトルク特性を上手く使ってスムーズに変速します。適度なステップ感のある気持ちの良いトランスミッションです。

足回りとハンドリング

前輪にストラット式サスペンション、後輪にはダブルウィッシュボーン式サスペンションが装備されます。

足回り

スポーティな切れ味と、快適な乗り心地が上手くバランスした足回りです。目地段差では衝撃の角がきれいに整えられているため、ゴツゴツとした不快な印象はありません。

高速域では高い安定性を示します。

ハンドリング

フラット4エンジンによる低重心ボディとラリーカーにも流用される超高剛性ボディが組み合わされ、乗用車としては異例にスポーティな素性の良さを持ちます。

コーナリングでは緩やかなロールを発生するものの、ロールスピードが一定で予測しやすいため、安心してステアリングを握ることができます。ドライバーの操舵に対して素直に反応する、気持ちの良いステアリングフィールです。

評価のまとめ

高剛性ボディにしなやかでスポーティな足回り。フラットなトルクを持つ扱いやすいエンジン。長いホイールベースと優れたパッケージングによる広々とした室内と荷室。

使い勝手の良さを考えぬいて設計されたボディと、ラリーカーに流用されるための素性の良いシャシーが一体となって、バランスの良い車に仕上がっています。

「普段は通勤や通学に使い、週末は仲間とレジャーやドライブに出かける」といったニーズにピッタリな車です。

「サイズ感としてはカローラがピッタリなんだが、ああいったセダンは地味すぎて嫌だ」という人にも、「外し」としてオススメしたい一台です。

価格

新車当時の価格 | 2,058,000円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)