2代目 スバル インプレッサ スポーツワゴン I’s【旧型レポート】低重心ボディを活かしたバランスの良い走りと、使い勝手の良い荷室 [LA-GG2]

今回の旧型レポートは「2代目 スバル インプレッサ スポーツワゴン I’s」。
2000年から2007年に渡って製造販売されていた、小型の5ドア・ハッチバックです。

この他に4ドアセダンも用意されますが、5ドアハッチバックが5ナンバー枠内に収まっているのに対して、4ドアセダンはトレッドが前後ともに25mm程度拡大され、3ナンバーサイズとなります。

当初は、個性的な丸目ヘッドライトが装備されていましたが、市場での評価がいまひとつであったため、中期型では普通の異型ヘッドライトへと換装されています。さらに中期型の評判も悪いということで、後期型でよりシャープな形状のヘッドライトへと変更されています。後から見るとこの中で一番バランスの良いのは丸目ヘッドライトですね。迷走しすぎて何がなんやら分からなくなったのかもしれません。

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外観

全長4405mmX全幅1695mmX全高1465mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2525mmとなります。

フロント

薄くワイドなフロントノーズに丸目ヘッドライトがレイアウトされます。見る人によって好みの分かれそうな個性的デザインですが、基本的なプロポーションは先代を踏襲しており、見慣れるとそれほど違和感はありません。

サイド

初代インプレッサ・スポーツワゴンの特徴を色濃く残す、スポーティなサイドビューです。全長がセダンと全く同じため、ワゴンというよりは5ドア・ハッチバックに近いプロポーションです。Dピラー(4番目の柱)が強く傾斜しているため、スポーティな印象がさらに強調されています。

リア

ブラックアウトされたDピラーと、傾斜の強いリアウィンドウによって、スポーツワゴンという名にふさわしい軽快なリアエンドを構成しています。

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内装

先代の清潔感あふれる端正なデザインから、ごくありふれた普通のデザインに変更されています。エアコンにはダイヤル式のスイッチが採用され、使い勝手は良好です。

メーターナセル内には、見やすいフォントで3眼メーターがレイアウトされており、視認性も上々です。ボディの見切りもよく視界も広々としているため、運転のしやすいコックピットです。

シート

前席は、適度なたわみとコシが与えられた疲れにくいシートです。

後席のシートは若干コシが足りませんが、サイズ感は良好です。頭上にたっぷりとした空間があるものの、足元はちょっと狭めです。それでも前席シートの下につま先を入れることが出来るので、成人男性が座るには十分です。

荷室

ステーションワゴンと考えるとちょっと狭めの荷室ですが、5ドア・ハッチバックでここまで広大な荷室を持つ車はそうそうありません。奥行きと高さのある広大な荷室スペースです。

家族4人であれば本格的なキャンプも可能です。

静粛性

小型のハッチバックボディとしては、優れた静粛性を持ちます。風切音やロードノイズの侵入もよく抑え込まれています。

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エンジンとミッション

1493ccの水平対向SOHCエンジンに、4速ATが組み合わされます。
エンジンは、100ps/5200rpmの最高出力と、14.5kgf・m/4000rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量1210kg。10モード/10・15モード燃費は、15.0km/lとなります。

エンジン

1.5Lのフラット4で前輪を駆動します。そこそこ重いボディに1.5Lの小さなエンジンですから、劇的な加速性能は望めません。それでも、市街地などで日常の足として使う分には十分なトルク感があります。

もっとトルク感が欲しいという人には、2.0Lのツインカムエンジンがオススメです。ただし、それより上級の280馬力を発生する「WRX STi」は、普通のインプレッサとは全く異なる純粋なスポーツカーです。サーキットでスポーツドライビングを楽しむ程度の技量が無ければ、購入してもすべての性能を出し切って走ることはできません。

トランスミッション

トルコン式の4速ATを装備。非力な1.5Lシングルカムエンジンを有効に使い切って、必要十分の加速性能を生み出しています。スムーズかつダイレクトな印象のトランスミッションです。

足回りとハンドリング

前後ともにストラット式サスペンションが装備されます。

足回り

やわらかでソフトな足回りが与えられるものの、乗り心地の芯にはしっかりとしたコシがあるため、長距離ドライブでも疲れは少ないです。

高速域でも接地感が薄れることは無く、どっしりと安定性を保ちながら直進していきます。

雪道を走る機会が多いという人には、より高い安定性を誇る4WDモデルをオススメします。

ハンドリング

鼻先に質量の小さな1.5Lシングルカムエンジンを積むため、素直で気持ちのいいステアリングフィールを持ちます。キビキビとした過敏さは無いものの、軽くステアリングを切るだけでスッとノーズの向きが変わります。

コーナリング中もしっかりと路面を捉え続けるため、安心してステアリングを握ることができます。

評価のまとめ

剛性の高いボディに、ストロークのたっぷりとした上質なサスが組み合わされ、しなやかで快適な乗り心地を実現しています。低重心かつ左右のバランスに優れた素性の良さから、素直で気持ちの良いハンドリングを持つのもこのインプレッサの大きな美点です。

また、5ドアハッチバックとしては異例に荷室が広いのも、毎日使う道具としては嬉しいですね。5ドアハッチバックと聞くと、日本ではちょっと所帯じみた印象が強くなるのですが。このインプレッサは「スポーツワゴン」というネーミングだけでこの問題をうまく回避しています。

若者が通勤や通学に使ったり、子育て世代が日常の足として使うのにピッタリな車です。若々しいイメージとたっぷりとした荷室があるため、趣味の車としてレジャーやアウトドアなどに使うのも楽しそうです。

価格

新車当時の価格 | 1,456,000円

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)