新型 日産 GT-R(2012年式・R35)【試乗評価】公道を走れるレーシングカー [DBA-R35]

今回は「新型 日産 GT-R Premium edition(R35)」を試乗レポートいたします。この試乗車は2012年式の中古車です。
日産GT-Rは、2007年に登場したブランニューモデルですが、スカイラインGT-Rの実質的な後継車でもあります。

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外観

全長4670mmX全幅1895mmX全高1370mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2780mmとなります。

ガンダムをモチーフとした外観は、賛否両論が分かれるデザインですが、個性的で唯一無二の存在感があります。
国柄によってデザインの傾向があるとしたら、日本はこういった方向を洗練させて行くのがいいのかもしれません。日本の未来を感じさせるスタイリングです。

フロントは直線基調で重量感のあるスタイリングです。ヘッドライトやグリルにもう少し作り込んだ緊張感があると、上質さが増して来ると思います。

サイドは、ロングノーズショートデッキの美しいプロポーションです。スカイライン的な日常感が少しトランク回りとCピラーに残りますが、この当たりが改良されるとよりスーパーカーらしい華やかなスタイリングになります。

リア回りは、スカイラインから脈々と受け継がれる丸目4灯のリアコンビランプがレイアウトされています。リアでスパッと切り落とされた断面には、適度な緊張感と張りが保たれており、グラマラスで優美なデザインとなっています。

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内装

価格を考えると質感は今ひとつです。欧州スパーカー勢のような個性的でおしゃれなデザインが欲しいところです。
メーターは大きく視認性が高い合理的なレイアウトです。マルチインフォメーションディスプレイは元ゲームデザイナーのデザインですが、味もそっけもないチープなグラフィックで気分がそがれます。

室内は適度な囲まれ感があり、レーシーな気分が盛り上がります。

シートは硬く足回りの衝撃を直接ドライバーに伝えます。相当な好き者でないと長時間は耐えられません。

このシートの造りも含めて、室内は走る為の純粋な仕事場といった雰囲気です。

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エンジンとミッション

3.8LV型6気筒ツインターボエンジンと、6速DCTが組み合わされます。
エンジンは、550ps/6400rpmの最高出力と、64.5kgf・m/3200-5800rpmの最大トルクを発揮します。
JC08モード燃費は、8.7km/lとなります。

1750kgの超重量級ボディを電子制御と大パワーで爆発的に加速させます。残念ながら、市街地でこの車の全性能を確認することは不可能です。常に寸止めをしている様なもどかしさで、ストレスが溜まります。
テーマは「クローズドコースをどれだけ早く走ることができるか」なので、日常域で素人が走らせてもなんの味わいもありません。

排気音は無機質で味わいに掛けます。純粋に速さを追求したレーシングカーの様なエンジン音です。

足回りとハンドリング

前輪にダブルウィッシュボーン式サスペンション、後輪にはマルチリンク式サスペンションが装備されます。

タイヤのグリップを使ってグイグイと曲がります。素直さやリニアな楽しさはありません。

がっしり固められた足回りで、ロール感は皆無です。段差を超えると、不快な振動がシートを通して身体の芯まで響きます。

また、矢のような怒濤の直進安定性を誇ります。サーキットを純粋に早く走るためのモデルで、一般的なレベルのドライバーでは楽しさを感じる事はできません。

評価のまとめ

純粋にサーキットを攻め込んで、タイムを削るような乗り方をする人にオススメの車です。限界走行ができるような高いスキルがあれば、初めてこの車の楽しさを味わう事ができます。

日常の使い勝手の悪さやハードな乗り心地を承知の上で、このスタイリングを楽しみたい人にも、なんとかオススメできる車です。ただし、その場合には高額なランニングコストを計算に入れておく必要があります。

価格

価格 | 10,587,240円(税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)