2代目 ホンダ シビック タイプR【旧型レポート】ホンダらしい爽快なエンジンが気持ち良い! [ABA-EP3]

今回の試乗レポートは「2代目 ホンダ シビック タイプR」。
2001年から2005年に渡って製造販売されていた、小型3ドア・ハッチバックです。

ホンダのイギリス工場で生産され、逆輸入のかたちで日本市場に導入されています。

ベース車両は7代目シビックの欧州仕様車。引き締まった足回りと、高出力化されたスポーティなエンジンが組み合わされ、シビックシリーズ随一の運動性能を持つホットハッチとなっています。

この他に同じプラットフォーム(基本骨格)を使った2ドアクーペ、「ホンダ インテグラ タイプR」があります。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「試乗評価のまとめ」をサクッと読んでください。

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外観

全長4135mmX全幅1695mmX全高1430mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2570mmとなります。

フロント

背が高くふっくらとしたミニバンのようなフロントフェイス。大きなおにぎり型のヘッドライトが組み合わされ、のんびりとした優しい表情を持ちます。赤いホンダのバッジが無ければ、タイプRだと気づく人はほとんどいないでしょう。

サイド

やや全高が高くずんぐりとした印象のサイドビューですが、前後ギリギリにレイアウトされたホイールによって、キビキビとしたスポーティ感も表現されています。

リア

通常のシビックと大きく変わらない、ゆったりとした穏やかなヒップライン。エキゾーストパイプフィニッシャーは、右側から2本出しとなるデュアルタイプです。

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内装

チープなインパネにシルバーのセンターコンソールをレイアウト。メーターナセル内には3眼式のホワイトメーターが装備され、ドライバーをやる気にさせます。

スポーティタイプの車としては珍しい、インパネシフトが装備されます。これはベースとなるシビックがインパネシフトを採用しているからです。シフトブーツにはゴム製の蛇腹ブーツが施され一風変わった印象ですが、慣れれば操作性に問題はありません。

居住性を重視した3ドアハッチバックのため、スポーティな車としてはやや室内が大きすぎます。適度な包まれ感を得るには、同じプラットフォームを使ったインテグラ タイプRのほうがオススメです。

シート

前席には、真っ赤なレカロ製のセミバケットシートが装備されます。ガチガチのスポーティシートではなく、適度な快適性を併せ持つ疲れにくいシートです。

後席には、赤いシートは装備されず、地味なブラックシートとなります。平板なデザインでシートクッションも薄めですが、スペースには十分な余裕があります。3ドアのためやや乗り降りは不便ですが、成人男性二人で十分座ることができます。

荷室

3ドアハッチバックとしては、十分な荷室空間を確保しています。家族4人であれば、1泊2日旅行も可能です。後席のシートバックを倒すことで、さらに荷室を拡大することができます。

静粛性

レーシーなエンジンサウンドが室内に響きます。ロードノイズも大きめで、静粛性能はそれほど高くありません。

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エンジンとミッション

1998ccの直列4気筒DOHCエンジンに、6速MTが組み合わされます。
エンジンは、215ps/8000rpmの最高出力と、20.6kgf・m/7000rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量1190kg。10モード/10・15モード燃費は、12.4km/lとなります。

エンジン

2.0Lのツインカムエンジンで前輪を駆動。ホンダらしい高回転型のスポーティなパワーユニットです。アクセルを軽く踏み込むだけで、瞬時に燃料カットの働くレブリミットまで吹けあがります。エンジンフィールも小気味よく爽快そのもの、意味もなくエンジンをぶん回したくなります。

このエンジンの最大トルクは、5000回転~7000回転の狭い範囲に集中しています。そのためシビック・タイプRをそれなりに速く走らせるには、この範囲をキープしながら小まめにシフトチェンジしてやる必要があります。つまりドライバーにある程度のテクニックが要求されるわけです。

トランスミッション

クロスレシオ化された、6速マニュアル・トランスミッションが組み合わされます。軽く手首を返すだけで、スパッスパッと6段に刻まれたゲートにシフトが吸い込まれていきます。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪にはダブルウィッシュボーン式サスペンションが装備されます。

足回り

がっしりと引き締まったスポーティな乗り味。目地段差ではガツガツと路面の衝撃を拾いますが、高剛性ボディと高性能スポーツサスによって不快な印象はありません。

ハンドリング

キビキビとしたレーシーなハンドリング。薄いジャケットをピッタリと身にまとっているようなタイト感が気持ち良いです。ドライバーの操舵に正確に反応して、狙ったラインを外すことはありません。

試乗評価のまとめ

こういったスポーティなハッチバックは人気があまり無いため、今や逆輸入車として細々と売られるだけです。

ただし、ベース車輌にはスペースユーティリティに優れるシビック3ドアハッチバック(欧州仕様)が使われているため、ファミリーユースでも十分使える室内空間を確保しています。

運転好きのお父さんが、「普段は通勤に使いながらも、週末は家族サービスをかねてドライブに出かける」なんて使い方にピッタリです。ただし、奥さんが買い物にも使うという場合は、ちょっと苦情が出るかもしれません。

また、スペースユーティリティよりもスポーティな雰囲気の方が大切だという人には、適度な囲まれ感のある「ホンダ インテグラ タイプR」がオススメです。インテグラ・タイプRは、シビック・タイプRとほぼ同じ内容ながら、スポーツカーらしい2ドアクーペの外観をまとっています。

中古車市場では

シビックタイプRは、2005年に販売の終了した古いモデルですが、中古車市場での人気は高く、程度の良い最終モデルであれば140万円前後の値付けがされています(2017年10月現在)。

価格

新車当時の価格 | 2,331,000円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)