マツダ自動車は、2017年中に初代ロードスターのレストア・サービスの予約を開始。その後、2018年初頭にも実際のレストア・サービスを開始すると発表しています。
マツダは、初代「ロードスター」(NA型)を対象としたレストアサービスの開始について発表しました。
引用:マツダ公式ブログ
レストアサービスの内容は2本立て
この事業には、ロードスター本体のレストアサービスと、パーツの復刻販売サービスが含まれます。
まず、ロードスターのレストアサービスについては、ユーザーと直接面談を行い、そのクルマの状況に合わせたレストアメニューをオーダーメイドで行います。レストアの内容は、初代のオリジナルの状態を目標に、現代の技術で限りなく近づけるといったものになります。
また、廃盤になったパーツの復刻については、ナルディ製ステアリングやブリジストン製タイヤ、ビニール製の幌などが用意されます。その他のパーツについては、その後のユーザーの要望によって順次拡大されていくそうです。
こういったサービスの内容については、ファンミーティングなどでユーザーから直接寄せられる「オリジナルの状態に戻したい」とか、「廃盤になったパーツを復刻したい」といった要望がもとになっています。
除々にイメージ向上を計るマツダブランド
初代MX-5から始まる新世代のマツダ車は、美しいスタイリングとともに、走りの楽しさを徹底的に分析してクルマの設計に活かすといった試みが行われています。
その地道な活動がユーザーにも受け、一時は順調に売上を伸ばしていました。さらに、昔の「安かろう悪かろう」といったイメージも払拭され、現在では、「ちょっとおしゃれで上質なクルマ」といったイメージが定着しつつあります。
最近は、旗艦店を中心に黒と木目でデザインされた高級な外観が施され、まるでレクサス店のような上質な雰囲気です。
レストアサービスもイメージ向上戦略の一環
今回のレストアサービスは、「ユーザーに喜んでもらおう!」という大きな目標とともに、こういった一連の新世代マツダブランドにおけるイメージ戦略の一環でもあります。
といってもタレントを使ってCMを大量に打つだけの手軽なイメージ戦略とは次元が違います。これからの日本車は安くて頑丈なだけでは、やっていけません。こういった手間がかかる地道な活動を続けていくことで、本物のプレミアムメーカーへの道を開こうとしているのです。
そのためには、1年か2年でサービスを辞めるのではなく、息の長い活動が必要です。マツダには、それだけのお金と熱意を持ったコアなユーザーが付いていますので、やれるだけの資質は十分にあります。
中年が殺到して、中古車価格が冒頭!?
秋ろーが若い頃、この初代ロードスターを買いたいと思っていた事があります。昼休みにロードスターのカタログを眺めていると、先輩がやってきて「秋ろー君。オープンカーは男前じゃないと似合わないよ」と言われ、なんだか急に恥ずかしくなって諦めた経緯があります。
今思うと何でそんな事で諦めたのか不思議になりますが、中年には無い繊細な気持ちがあったのかもしれませんね。
ただ、今でも時々その事を思い出しては、「初代のロードスターを買っとけばよかったなあ」と思い出すのも事実です。こんな気持になる中年は多いでしょうから、今回のレストアサービスはひょっとしたら予想外の大人気となるかもしれません。そうなると、今度は初代ロードスターの中古価格が心配になりますが、いくらかの値上がりは仕方ありませんね。