新型 プリウス PHV A プレミアム(2017)【試乗評価】かっこいいスタイリングと上質な乗り味[DLA-ZVW52]

今回は「新型 プリウス PHV A プレミアム(2017)」を試乗レポートいたします。
このプリウスPHVは、2017年のモデルチェンジで2代目となりました。4代目プリウスをベースに開発された、プレグイン・ハイブリッドシステムを持つ5ドアハッチバックです。

プラグイン・ハイブリッドシステムとは、通常のガソリン・エンジンと電気モーター、バッテリーを組み合わせたハイブリッドシステムに、充電ステーションなど外部から電気を充電できるように「充電用プラグ」が装備された車の事です。

駆動方式には前輪のみを駆動するFFと、後輪を電気モーターによって駆動する「E-four」を備えた4輪駆道モデルがラインナップされます。

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外観

全長4645mmX全幅1760mmX全高1470mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2700mmとなります。

難解でチグハグな印象の残るハイブリッド版プリウスから一転して、万人向けのスポーティなルックスに生まれ変わりました。

フロント

躍動感のあるノーズに薄型のヘッドライトが埋め込まれ、誰にでも分かりやすいカッコよさを表現しています。

フロントバンパーには、上級ブランドの「レクサス」を思わせるような「スピンドルグリル」が装備されます。このPHVを見ると、スピンドルグリルは「下側を閉じない方が収まりが良いなあ」と思います。

この完成度の高いフロントフェイスを見ていると、「ハイブリッド版のスタイリングもこれでいいのでは?」と思いますが、PHVとの差別化もあるので難しいでしょうね。

サイド

先代より薄くなったボディに、Dピラー(前から4番目の柱)がブラックアウトされたセミ・フローティングルーフが組み合わされます。

スポーティでバランスの良いスタイリングですが、このDピラーのせいでリア周りが少し弱々しい感じがします。

あえてがっちりとしたDピラーにするか、ショルダーラインを2段階にしてバランスを調整した方がいいかもしれません。

リア

ルーフからリアウィンドウにかけて、2つのコブが連続しているように見える複雑な処理がほどこされます。この処理のせいでリアウィンドウにワイパーを設置する事はできませんが、ガラスの歪みによって視界が歪む心配はありません。

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内装

近未来感溢れる上質な室内です。速度メーターなどは中央のセンターメーターに表示されますが、使い勝手や視認性に問題はありません。

ハイブリッド版と異なり、センターコンソールには大きな11.6インチ縦型液晶ディスプレイが装備されます。縦型ディスプレイのおかげで、自分の進行方向を遠くまで見渡すことができます。静電式タッチパネルによってタッチコントロールが可能になります。スマホに慣れた人なら使い勝手に不自由することはありません。

シート

適度なサイズの立体的なシートが装備されます。シート自体の構造もしっかりとしており、疲れにくいどっしりとした質感のシートです。

リアシートの中央にはセンターアームレストが装備され、シートは完全に左右で分割されます。そのため、完全なセパレートタイプのシートとなりますので、座り心地は良好です。長時間のドライブでも疲れにくい構造となっています。

荷室

拡大されたリチウムイオンバッテリーを床下に収納するため、荷室容量は少し減少しています。ただ、奥行きにはたっぷりとした余裕があるため、4人家族で1泊2日くらいの旅行であれば十分にこなすことができます。

静粛性

ハイブリッドカーならではの優れた静粛性を持ちます。その反面、ロードノイズや風切音などの低級ノイズが気になります。これは単純に静粛性が低いという事ではなく、エンジンが静かなため相対的に他のノイズが目立っているだけです。

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エンジンとミッション

1797ccの直列4気筒DOHCエンジン+電気モーターに、CVT(無段変速機)が組み合わされます。
エンジンは、98ps/5200rpmの最高出力と、14.5kgf・m/3600rpmの最大トルクを発揮します。
また電気モーターは、203psの最高出力と、20.7kgf・mの最大トルクを発揮します。
車両重量は1530kgで、JC08モード燃費は、37.2km/lとなります。

エンジン+電気モーター

大型化されたバッテリーによって車重が増していますが、レスポンスに優れるパワフルな電気モーターによって強力な加速が可能です。

アクセルを強く踏み込むと駆動用モーターに加えて、発電用の小型モーターも協調して作動します。さらに深くアクセルを踏み込むと、ここで初めてエンジンが始動しプリウスPHVのボディを強力に加速させます。

バッテリー容量が拡大されており、電気モーター(EVモード)だけで走る事の出来る距離は、23.4kmから68.2kmへと拡大されています。

ルーフ全面にパナソニック製ソーラーパネルが敷き詰められ、この太陽電池で発電された電気を使って走行用モーターを駆動させることができます。走行距離は最高で6.1km程度ですが、インフラが寸断されてガソリンや電気が補給出来ない状況では、緊急用エネルギー源としてかなり有効な装備となります。

普段ちょい乗りが多いという人であれば、完全にガソリンと電気の補給を必要としない夢の生活が可能になります。

トランスミッション

2つの電気モーターと、エンジンがスムーズに協調して、スムーズで力強い加速を実現しています。初めてプラグイン・ハイブリッドに乗るという人でも、違和感を感じさせることはありません。

足回りとハンドリング

前輪にストラット式サスペンション、後輪にはダブルウィッシュボーン式サスペンションが装備されます。前後ともにスタビライザーで強化されています。

足回り

タップリとしたストロークのサスに、高剛性かつ柔軟なTNGAシャシーが組み合わされ、スポーティで快適な乗り心地です。

大きな段差を超えた時の揺り戻しも少なく、不快なピッチングを発生させることもありません。

ハンドリング

スポーティに引き締められたサスにより、ロールは少なめです。ロールスピードも穏やかで、安心してワインディングを楽しむことができます。

中立付近の操舵感がしっかりとしており、僅かな操作に対してもリニアに反応してノーズの向きを変えてくれます。切り込んでいった時の動きも正確です。

その他

ヒートポンプ付きエアコンが装備され、エアコンの熱量確保のためにエンジンが無駄に始動するという事はありません。

評価のまとめ

ベースグレードに比べて、バッテリーが拡大されているため車両重量も増しています。ただし、これによって走りが阻害される事は無く、かえって重厚感のある上質な乗り味を得ています。

このPHVの大きな魅力である充電機能については、急速充電器からだけではなく家庭用の100Vコンセントからも充電できるなど使い勝手にも優れます。

電気モーターだけで走る「EVモード」は、68.2kmの航続距離を持ちます。そのため、通勤や通学といった普通の使い方であれば、ガソリンの力をまったく必要としない運用も可能です。

通常のハイブリッド版と比べると多少の燃費差はありますが、これだけで車両価格の差を埋める事はできません。

ただし、EVモードによる航続距離の長さやスポーティで重厚感のある乗り味、ハイブリッド版とは異なる分かりやすいカッコよさなどに魅力を感じる人にはピッタリな車となります。

価格

価格 | 4,222,800円(税込み)

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ABOUTこの記事をかいた人

akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)