新型 BMW i8【試乗評価】近未来的な外観と、パワフルなプラグイン・ハイブリッドシステム [DLA-2Z15]

BMW i8のフロント

今回は「新型 BMW i8」を試乗レポート。
2014年に登場した、新世代の高級2ドア・スポーツ・クーペです。

BMW iシリースの中でフラッグシップのポジションを担う、プラグイン・ハイブリッドカーです。

現在「i」シリーズには、この他にコンパクト・5ドア・ハッチバックの「i3」がラインナップされています。

参考:新型 BMW i3 LODGE【試乗評価】

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外観

全長4690mmX全幅1940mmX全高1300mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2800mmとなります。

低重心ボディに跳ね上げ式のバタフライドアが装備された、スポーティなスタイリング。テーマカラーである「アイオニック・シルバー&ブルー・アクセント」はちょっと派手すぎるので、より落ち着いた印象の「ソフィスト・グレー・ブリリアント・エフェクト&ブルー・アクセント」の方がしっくりときます。

フロント

ワイド&ローに身構えたフロントノーズに、薄くワイドなキドニー・グリル、ブラックベゼルが施された精悍な印象のヘッドライトユニットが組み合わされ、近未来感あふれるスポーティなフロントフェイスを構成しています。

サイド

長いフロント・オーバーハングに、短く切り詰められたリア・オーバーハング。ロンブノーズ・ショートデッキのスーパーカーの文法に則った流麗なスタイリングです。

リア

BMW i8のリア

ワイドなリアフェンダーと、薄く小さなキャビンによるダイナミックなスタイリングです。リアエンドには、小さなウィングが複雑にレイアウトされますが、この全ての形状に空力上の合理的な理由があります。

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内装

BMW i8の内装右側

近未来感あふれる先進的なコックピットデザイン。ステアリングやペダル類が適切な位置に配置されているため、見た目と違って運転感覚はごく普通です。

広々とした視界と、見切りの良いボディとの相乗効果によって、アイポイントの低いスーパーカーとしては異例に運転がしやすいです。

シート

BMW i8の内装左側

フロントには薄型の軽量シートが装備されます。しっかりとした構造のフレームに、しなやかな本革素材、コシのある硬めのクッションが組み合わされます。体圧をきれいに分散する快適なシートです。

後部座席には、小さな緊急用シートが装備されます。小さな子どもなら十分座れますが、成人男性にはちょっとキツイです。

荷室

ミッドシップにエンジンが搭載されるため、荷室容量は最小限です。といっても二人乗車であれば、1泊2日旅行程度は十分可能です。さらにリアシートを荷室とし使えば、実用上の問題はほとんどありません。

静粛性

静かなハイブリッドシステムと車内に施された遮音材の相乗効果で、室内には静粛な空間が保たれています。

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エンジンとミッション

1498ccの直列3気筒DOHCターボエンジン+電気モーターに、6速ATが組み合わされます。
エンジンは、231ps/5800rpmの最高出力と、32.6kgf・m/3700rpmの最大トルクを発揮します。
また電気モーターは、131psの最高出力と、25.5kgf・mの最大トルクを発揮します。
車両重量1510kg。JC08モード燃費は、19.4km/lとなります。

エンジンと電気モーター

フロントの電気モーターで前輪を駆動し、ミッドシップに搭載される1.5Lツインカム・ターボで後輪を駆動する、電気的4WDシステムを搭載。

電気モーターを活かした鋭い加速力で、低速域から中高速域まで、レスポンスの良い力強さを発揮します。といっても、ピーキーすぎて扱いづらいという事はありません。アクセル操作に応じてスムーズな加速力を得ることができます。

3気筒エンジンながらエンジンサウンドも刺激的で、6気筒エンジンのような乾いた音を発します。というのもこの「i8」には、車外と車内のスピーカーから人工的な音を発して、エンジンサウンドを調整するシステムが備わるのです。バブル期の日本車がやりそうなトンデモ技術ですね。

このサウンドシステムはEV走行時にも働いて、モーター駆動音を心地よい音に変換してくれます。また、満充電状態であれば、電気モーターだけで35km(カタログ値)の走行が可能です。

トランスミッション

2つの独立した駆動システムを状況に合わせて適切に制御します。市街地など低負荷領域では前輪を電気モーターのみで駆動して、静かで効率の良い走りを、アクセルを踏み込めば、電気モーターとミッドシップに搭載されたターボエンジンを同調して、ダイナミックで刺激的な走りを楽しむことができます。

足回りとハンドリング

前輪にダブルウィッシュボーン式サスペンション、後輪にはマルチリンク式サスペンションを装備。前後ともにスタビライザーで強化されています。

足回り

適度に引き締まったスポーティな乗り味。といってもアタリがしっとりとしているため、高級スポーツカーにふさわしい上質な印象を持ちます。

目地段差ではコツコツと衝撃を拾いますが、不快な印象はありません。

高速域では低重心ボディと相まって、矢のように直進していきます。コーナリングから直進状態まで、低重心ボディを活かして抜群の安定感を示します。

ハンドリング

ステアリングセンターから僅かな操舵に対しても正確に反応します。キビキビとした切れ味の良いステアリングフィールです。

評価のまとめ

BMWが新世代のスポーツカーとして提案する、プラグインハイブリッド方式の2ドアクーペです。

前輪を電気モーターによって駆動、後輪はコンパクトな1.5Lエンジンによって駆動する、電気式4WDシステムを装備します。

加えて、アンダーフロアにバッテリー+電気モーターなどの駆動系を備え、上屋には居住スペースをレイアウトする事で優れた低重心ボディと、理想的な前後重量配分を実現しています。

奇抜で個性的な外観に目を奪われがちですが、このデザインの一つ一つには、空力を考慮した合理的な理由があります。

豊富な資金とフラットで広い駐車場を持つ人で、「豪華なスポーツカーを探しているが、燃料をガブガブ消費するようなガソリン車ではちょっと時代に合わない」、「環境性能と動力性能、近未来的なイメージを併せ持った宇宙船のような車が欲しい」という人にピッタリな一台です。

価格

価格 | 20,290,000円(消費税込み)

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ABOUTこの記事をかいた人

akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時にかけてを予定しています。

猛暑のおかげでしつこい「切れ痔」も徐々に回復。病院にいくのは恥ずかしいのでこのまま自然治癒してくれ!(2018年7月)

現在、古い「試乗関連」の過去記事を全面書き換え中。その分、新しい記事の投稿が少なくなります(2018年4月〜)