新型 BMW i3 LODGE【試乗評価】先進的なスタイリングを纏った走りの楽しいEV [ZAA-1Z00]

今回は「新型 BMW i3 LODGE」を試乗レポート。
2013年に登場した5ドアハッチバックのコンパクトな電気自動車です。日本市場では2014年より発売されています。

試乗車は完全な電気自動車ですが、この他に発電用のエンジンを搭載した「レンジエクステンダー」モデルもラインナップされます。

ボディ骨格にカーボンファイバー、プラットフォームにアルミ素材、ボディパネルにプラスチックを使用することで大幅な軽量化を実現しています。

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外観

全長4010mmX全幅1775mmX全高1550mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2570mmとなります。

スポーツサスペンションに加えて折りたたみ式のルーフアンテナを装備することで、器械式立体駐車場への入庫が可能となっています。

フロント

短いフロントノーズにBMWならではのキドニーグリル、ちょっとやんちゃな印象のつり上がったヘッドライトが装備されます。コンパクトで力強いフロントフェイスです。

サイド

ノーズとAピラーが一体化したワンモーションフォルム。ミニバンとコンパクトカーの中間にあたる独特のシルエットを持ちます。

斬新なウィンドウグラフィックスが、この車の先進性を力強く物語っています。このようにハイブリッドカーや電気自動車には、普通の自動車にはない何か新しい世界観を提案して欲しいものです。

リア

リアエンド自体がブラックアウトされ、ゲームやSFの世界から飛び出してきた未来の車のようです。このブラックがボディカラーと絶妙なリズム感を生み出し、力強くも楽しい雰囲気を作り出しています。

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内装

明るい内装カラーに、ユーカリウッドの自然なカラーが組み合わされ、モダンで知的な印象です。運転席にはタブレット型のモニターが設置され、センタークラスターにはより大きなサイズのインフォメーションディスプレイが装備されます。

Aピラー(一番前の柱)が太いため、斜め前方にわりと大きな死角が発生します。逆にリア・サイドウィンドウは下端が大きく切り下げられ、大きな視界が確保されています。

シート

座るだけでピッタリと身体に馴染む立体的なフロントシート。ソフトな表皮にどっしりとしたコシのあるクッションが詰め込まれ、長時間座っていても疲れることはありません。薄い軽量シートの見た目とは裏腹に、しっかりした構造を持ったシートです。

観音開きによる独特のヒンジドアが装備されます。リアシートへのアクセスは、フロントドアを開けた状態で、リアドアを開けるしかありません。開閉方法には多少不便を感じますが、乗降性自体に問題はありません。

床下に走行用バッテリーが搭載されるため、床が高く、居住性はミニマムです。足元、頭上空間ともに窮屈な印象です。座り心地に問題はありませんが、中距離(30km)以上の使用はしんどそうです。

荷室

結構奥行きのある広々とした荷室が装備されます。家族4人で2泊3日旅行くらいなら簡単にこなせます。また、リアシートを折りたたむことで、ステーションワゴン並の広大な荷室を確保することができます。

静粛性

エンジン音が無いため、相対的にロードノイズや風切音が気になります。

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エンジンとミッション

222kWhの電気モーターに、CVT(無段変速機)が組み合わされます。
また電気モーターは、170psの最高出力と、25.5kgf・mの最大トルクを発揮します。

車両重量1300kg。充電走行距離390km。

平均的なユーザーの場合、一週間に2~3回の充電で済むようになります。充電時間は家庭用のコンセントで、7~8時間。急速充電ステーションを使えば、30分で終了します。

電気モーター

222kWhの電気モーターを後部に搭載し後輪を駆動。

低速からたっぷりとしたトルクを発生する力強い電気モーターです。出足もスムーズで電気自動車ならではの洗練されたフィールを味わうことができます。

さらに深くアクセルを踏み込めば、どこまでも伸び続けていくかのような息の長い加速が印象的です。

アクセルを戻すと回生ブレーキが作動して、強力な制動力が立ち上がります。慣れてくればある程度のところまで、このアクセル操作だけで速度調整ができるようになります。

トランスミッション

スムーズで段付き感のない変速フィール。

足回りとハンドリング

前輪にストラット式サスペンション、後輪にはマルチリンク式サスペンションが装備されます。

足回り

車高を下げるためにスポーツサスが装備されますが、ゴツゴツとした不快な印象はありません。適度に引き締まったしなやかな乗り心地です。走行安定性も高く、高速域でも安心して走ることができます。

ハンドリング

電気モーターを床下の低い位置に搭載しボディを低重心化、加えて前後重量配分50:50を実現しています。

その結果、背の高いトールボディながら、スムーズで切れ味の良い素直なハンドリングを実現しています。ステアリングの切り始めから正確に車が反応する、クイックなセッティングです。

小回り性能も高く、狭い路地での取り回しに重宝しそうです。

評価のまとめ

コンパクトな電気自動車といえば、環境性能に特化したエコカーというイメージですが、この「i3」は、見た目のカッコよさと走りの楽しさ、もちろん環境性能も両立した魅力的な車となっています。

特にリズミカルで楽しいスタイリングと、自然な風合いと未来的なデザインが融合した内装デザインは最高です。ちょっとお値段は高めですが、補助金や減税を活用すれば、ここからさらに、「573,200円※」の優遇を受けることが可能です。

※2017年5月現在、BMW i3 LODGEの場合。

価格

価格 | 5,550,000円(税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)