新型 日産 リーフ X(2代目)【評価レビュー】先進的なフォルムと電気自動車ならではのドライブフィールが魅力 [ZAA-ZE1]

2代目 日産 リーフのフロント

今回の【評価レビュー】は「新型 日産 リーフ X(2代目)」を試乗レポート。
2017年にフルモデルチェンジした、小型5ドアハッチバックです。

大容量バッテリーから供給される電力でモーターを駆動して走る純粋な電気自動車です。ノートe-POWERのような発電用エンジンも搭載されません。

初代リーフのプラットフォームをほぼそのまま流用しながらも、バッテリー容量の拡大と電気モーターの高効率化を実施。電気自動車のキモとなる満充電からの航続距離を伸ばしています。

今後、さらに大容量のバッテリー(60kWh)を搭載した高性能バージョンも登場する予定です。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「試乗評価のまとめ」をどうぞ。

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外観

全長4480mmX全幅1790mmX全高1540mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2700mmとなります。

フロント

ダイナミックな「Vモーショングリル」につり目型の大きなヘッドライトが組み合わされます。先代のやわらかでユーモラスな個性は失われましたが、シャープで力強いフロントフェイスに生まれ変わりました。

サイド

ルーフとフロントノーズが一体となった、ワンモーションフォルム。

短く切り詰められた前後オーバーハング(ホイールからボディ端までの距離)、ブラックアウトされたピラー(柱)とルーフ(屋根)が組み合わされ、近未来的なフォルムを構成しています。

リア

2代目 日産 リーフのリア

ダイナミックなリアフェンダーに、ワイド感を強調したリアコンビランプ。小さく絞り込まれたキャビンによって、安定感のあるリアセクションを形づくっています。

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内装

やわらかな直線で構成されたモダンなインテリア空間。先進的なイメージとは裏腹に、インフォメーションパネルをセンターコンソールに収める古典的なレイアウトです。

メーターナセルには、大きな一眼メーターと液晶ディスプレイを装備。使い勝手および視認性に問題はありません。

シート

前席には立体的な形状のシートを装備。しなやかな「たわみ」のある表皮にコシのあるクッションが組み合わされます。中距離(30km)程度であれば腰が痛くなることもありません。

後席にもしっかりとしたシートが装備されます。やや頭上空間に窮屈な感じがありますが、実際の居住性に問題はありません。長いホイールベースを活かして、足元にはゆったりとしたスペースがあります。大人二人が座って問題はありません。

荷室

後席の下にリチウムイオン電池を搭載したいるため、荷室容量は圧迫されること無くしっかりと確保されています。家族4人であれば2泊3日旅行も余裕です。シートバックを6:4で折りたたむことによって、さらに荷室容量を拡大することができますが、後席の下に電池があるためフラットにはなりません。

静粛性

スムーズでノイズの少ない電気モーターによって、車内はいたって静かでです。加えて車内に遮音材がしっかりと装備されているため、ロードノイズや風切音の侵入も少ないです。

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電気モーターとミッション

110kWhの電気モーターに、電気式CVT(無段変速機)が組み合わされます。
150psの最高出力と、32.6kgf・mの最大トルクを発揮。
車両重量1510kg。満充電からの走行距離は400km(JC08モード)。

電気モーター

40kWhの出力を持つ電気モーターで前輪を駆動。電気モーターならではの鋭いトルク感で、低速域からキビキビと加速。速度の伸びる中高速域でも十分以上の力強さがあります。初代リーフ以上の力強さです。

シフトの近くに設置された「e-Pedal」スイッチを入れると、アクセルオフによる回生ブレーキに機械的なブレーキが加わる「ワンペダル」操作が可能になります。つまり、アクセルを緩めるだけで完全停止まで行えるのです。

慣れるまではちょっとギクシャクしますが、ある程度慣れてしまえば非常に便利な制御技術です。

トランスミッション

1速で固定される電気式CVTを装備。フレキシブルな電気モーターの特性を活かして、スムーズかつ上質な加速フィールを実現しています。

乗り心地とハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪にはトーションビーム式サスペンションが装備されます。

乗り心地

重厚感あふれるしなやかな乗り味。高速域での安定性も高く、まっすぐに直進します。

205/55R16のタイヤホイールを装備。リチウムイオン電池やモーターなど、重量物が低い位置に搭載されているため、フラットで安定した走りをみせます。

ハンドリング

重心バランスの良さを活かした、素直で自然なハンドリグフィール。重心が低いため、サスを柔らかく設定しても、不快なロールを発生することがありません。

最小回転半径(5.2m)が小さく、狭い路地でも簡単に切り返すことができます。さらに「プロパイロット・パーキング」システムを使えば、車が自動的に駐車をしてくれるので狭い駐車場でも安心です。

その他

先進的な自動運転技術「プロパイロット」を搭載。自動運転といっても、現状では「高速道路での前車追従クルーズコントロール」といったレベルです。車線の中央を維持しながら、前車の速度に合わせて適切な車間を取って追従します。ストップ&ゴーを繰り返す渋滞時には、無くてはならない便利機能です。

【評価レビュー】のまとめ

先代の「のほほん」としたユーモラスなスタイリングから一転。シャープで近未来的なフォルムへと生まれ変わりました。ボディサイズも若干拡大され、居住性や走行安定性も向上しています。

さらに、大容量バッテリーと高性能化されたモーターが搭載され、出力と航続距離が伸びているのも大きなポイントです。

カタログ値(JC08モード)における走行距離は400kmですが、実用的にはその半分の200kmといった所です。一日の通勤や買い物などを考えれば十分な走行距離ですが、この性能に不安のある人は今後販売が予定されている高性能バージョンを待った方が良いでしょう。

最近は充電ステーションの数もどんどんと増え、使い勝手も随分向上しています。ただし、この価格を「電費」の良さで取り戻すことは難しいです。

この車がピッタリとはまるのは、リーフの近未来的なスタイリングや特別なドライブフィール。先進的なコンセプトに魅力を感じる「新しもの好きな人」です。リーフにはそういった人に応えるだけの魅力と「特別感」があります。

中古車市場では

2代目リーフは登場したばかりなので、中古車市場に商品自体がほとんどありません。2017年式「初代 リーフ G(30kWh)」であれば、230万円前後となります(2017年12月現在)。

2010年式「初代 リーフ G」の場合は、50万円前後と非常に安い値付けとなりますが、購入の前にバッテリーの劣化具合をチェックしておいた方がいいでしょう。

価格

価格 | 3,513,240円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)