スバルは、アメリカ市場専用モデルとして、「SUBARU WRX STI RA」を500台限定で販売すると発表しました。
A lighter, more powerful WRX STI with some serious suspension mods, it will be limited to 500 cars only, with sales expected to be concentrated in the USA market.
発売時期や価格についての詳細な情報はまだありませんが、発表時期から逆算すると2018年初頭ごろの発売が濃厚です。
日本市場でも同じモデルが発売されるのか、または多少の変更が施された別のモデルとなるのかについても現段階では未定です。
RAの由来
初代WRXの時から限定モデルとして度々発売され続けてきた「TYPE RA」ですが、発売される度に人気となり早い段階で完売するのが通例です。
名前の末尾に加えられる「RA(Record Attempt)」の文字は、日本語で「記録への挑戦」を意味します。具体的には2017年の夏。ドイツのニュルブルクリンク・サーキットで、現在アルファロメオ・ジュリア・クアドリフォリオが保持する、市販4ドアサルーンのコースレコードを塗り替えることです。
TYPE RAの内容
この特別なWRXは、カーボンルーフとカーボン製リアスポイラーが装備され、大幅な軽量化が図られています。加えて搭載される4気筒水平対向ターボエンジンにも手が加えられ、標準モデル以上のパワーが与えられます。
その他には、専用マフラーによる吸排気効率向上と迫力あるエキゾーストサウンドの実現。ブレンボ製ブレーキキャリパーによる強力でコントローラブルな制動力。
ビルシュタイン製倒立ダンパーと専用19インチBBSホイールによる、スタビリティの高いハードな足回りなどが施されます。
TYPE RAの内外装
外装関係では、ドライカーボン製ルーフとリアスポイラーの他に、専用グリル&専用エアロ、RA専用バッジ、ブラック化されたドラミラーやシャークフィンアンテナなどが装備されスパルタンな印象を盛り上げています。
内装関係では、専用ステアリングにレカロ製バケットシート、シリアル入りメタルプレートなどが装備されます。
5月にニュルブルクリンクで行われた24時間レースのマシンとは違う
2017年の5月27日〜28日にかけて行われた、「第45回ADACニュルブルクリンク24時間レース」では、スバルSTIの「スバルWRX STI」が3連覇を目指して出場していました。しかし、当日はマシンの調子が思わしくなく、ゴールまであと数時間というところでエンジンから出火、レース途中のリタイヤにより3年連続の偉業は夢と消えてしまいました。
ただし、これはレース専用に開発されたSP3Tクラス専用マシンの事です。サーキットとベースとなる車輌が同じなので混乱してしまいますが、今回のニュースで語られているRAとは別物です。
今回のレースは残念な結果に終わりましたが、夏の「RA」によるタイムアタックを楽しみに今日はゆっくりと眠りたいと思います。