新型 ボルボ XC60 T5 AWD【試乗評価】北欧テイスト溢れるクロスオーバーSUV [DBA-DB420XC]

今回は「新型 ボルボ XC60 T5 AWD クラシック」を試乗レポートいたします。
XC60は2009年に発売されたクロスオーバーSUVです。

デビューから8年(2017年1月3日現在)が経過し、熟成された最終モデルに「クラシック」という特別仕様車(標準モデルに対して30万円高)が追加されました。

この「クラシック」グレードは、標準モデルに対して、レザーシート(ヒーター付き)、本皮巻ステアリング、デジタルチューナー液晶テレビ、ウッドパネル、チルトアップ機構付きガラスルーフ、専用アルミホイールなどの装備が加えられたお得なモデルとなっています。

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外観

全長4645mmX全幅1890mmX全高1715mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2775mmとなります。

ステーションワゴンとSUVの中間のようなボディスタイルです。そのため、キャンプ場から街中までシーンを選ばない守備範囲の広さを感じさせます。

フロント

ボルボならではの特徴的なフロントグリルとヘッドライトが与えられています。派手さはありませんが、控えめな上質感と個性を感じさせるスタイリングとなっています。

サイド

SUVにしてはキャビンが低く、ステーションワゴンにしては伸びやかさの無い不思議なスタイリングです。ただし、最低地上高が上げられ大きな19インチタイヤが組み合わされているため、アウトドア感は十分に感じられます。

リア

ボルボファミリーに共通する大きなL字型のリアコンビランプが与えられ、重量感と躍動感を感じさせるボルボらしいリアエンドとなっています。

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内装

内装には上質な素材がふんだんにおごられ、北欧らしい知的かつモダンな気持ちのいいインテリアデザインとなっています。

しっとりした樹脂の素材感、明るいウッドパネル、輝きを抑えたメッキモールドのコンビネーションにはなんともいえない味わいがあります。

メーターナセルには、視認性の高い「デジタル液晶メーター」が装備されています。3つの表示テーマから任意のテーマを選んで設定することができます。

インパネ中央の7インチワイド液晶ディスプレイには、各種車両情報を表示する「SENSUS」がインストールされています。

シート

フロントシートには、ダークグレーとオフホワイトのコンビレザーシートが装備されます。上質なクッションにやわらかなレザーが組み合わされるため、体圧が集中して腰が痛くなるような事はありません。長距離ドライブでも快適にこなすことの出来る優れたシートです。

リアシートは、座面、シートバックともに十分なサイズが確保されています。シートの角度も適正なため、長距離ドライブでも快適に過ごすことができます。

荷室

荷室には広大なスペースが確保されています。これなら家族4人でキャンプに行っても余裕があります。また、シートバックを4:2:4で折りたたむ事でさらに荷室を拡大することができます。

静粛性

車内には遮音材が十分に施されており、加えてエンジンが低速トルク型でノイズを高めることも少ないので、結果的に車内は静かに保たれています。

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エンジンとミッション

1968ccの直列4気筒DOHCターボエンジンに、8速ATが組み合わされます。
エンジンは、245ps/5500rpmの最高出力と、35.7kgf・m/1500-4800rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量は1860kgで、JC08モード燃費は、12.3km/lとなります。

エンジン

旧来のフォード設計による「2.5リッター直列5気筒ターボエンジン」は廃止され、新しくボルボ自身が開発した「2リッター直列4気筒ターボエンジン」が装備されます。

数値上は若干フォードエンジンに劣るものの、実際の力強さに大きな違いはありません。高回転までビュンビュンとまわして走るというよりも、太い低速トルクを活かしてゆったりと走るほうがこの車には似合います。

トランスミッション

組み合わされる8速ATはアイシン・エイ・ダブリュ製で、低速トルク型エンジンの広いトルクバンドを活かして、スムーズで力強い加速をしていきます。変速の継ぎ目もスムーズで不快な印象はありません。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソンストラット式サスペンション、後輪にはマルチリンク式サスペンションが装備されます。

足回り

ボディ剛性向上とサスペンションのフリクション低減により、バタバタとした落ち着きのない足さばきは大分なりをひそめ、しなやかで快適な乗り心地に熟成されています。

だた、路面の段差では、ショックをいなしきれずドスドスとした感触を車内に伝えます。ただ、大径の19インチタイヤに古いシャーシが組み合わされている事を考えれば上出来といえます。

ハンドリング

適度な緩さの保たれた大人っぽいステアリングフィールです。緩さといってもステアリングフィールが散漫とか、意図した旋回フィールが得られないといったことなありません。ドライバーの意思を上手に汲み取って自然にラインを描いてくれます。

大排気量自然吸気エンジンのようなゆったりとしたパワーユニットと、しなやかで快適な乗り心地と組み合わされ、みごとなハーモニーを醸し出しています。

その他

先進安全装備が装備され、歩行者に対応したプリクラッシュブレーキ「フルオートブレーキシステム」を始め、ヘッドライトの光を対向車の部分だけ減光する「フルアクティブハイビーム」など10種類以上の安全技術を搭載しています。

評価のまとめ

「次世代型XC60」の発売は2017年になりそうですが、熟成のされつくしたこの「最終型XC60」にも今なお衰えない十分な魅力があります。加えてお得な装備が満載された「クラシック」も用意されており買い得感も高いです。

対象となるユーザー

ステーションワゴンとSUVの中間のようなコンパクトなボディを持っており、「本格的なSUVではちょっと大きすぎる」と感じていた人にピッタリな一台です。

ボルボならではの「先進安全装備」も充実しているため、「家族のために安全性の高いクルマが欲しい」といった人にもオススメ出来ます。

車重は1860kgとちょっと重めではありますが、パワフルな新世代エンジンが搭載されるため、力不足で悩まされる事もありません。

価格

価格 | 6,290,000円(税込み)

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ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)