新型 スズキ・ジムニーシエラ JC(3代目)【試乗評価】 抜群の悪路走破性を誇る本格的SUV [3BA-JB74W]

今回の【試乗評価】は「新型 スズキ・ジムニーシエラ JC(3代目)」。
2018年にフルモデルチェンジした、コンパクトカークラスの本格的クロスオーバーSUV(3ドア)です。

先代ジムニーシエラが登場したのは僕がまだ20代の頃ですから、実に20年ぶりのモデルチェンジとなります。いやー時が経つのはビックリするくらい速いですね。なんだか悲しくなっちゃいます。

※じくり読む時間の無い人は、文末の「【試乗評価】のまとめ」をどうぞ↓

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「新型 スズキ・ジムニーシエラ JC(3代目)」の概要

基本的な構造は先代をほぼそのまま踏襲。本格的ラダーフレーム構造をブレースバーで強化、先代比で1.5倍のボディ剛性を確保しています。

足回りも先代と同じ、3リンクのリジッドサス。1.5リッターに拡大された直列4気筒エンジンを縦置きに搭載し、副変速機付きのパートタイム4WDで駆動します。

スタイリングは軽自動車のジムニーをベースに、ワイドフェンダーと専用バンパーを装備。直線基調のキリッとした外観に力強さを加えています。

初代から一貫して貫かれるコンセプトは、2代目で多少乗用車よりとなったものの、今回の3代目で再び原点回帰を果たしました。このあたりのブレなさ加減は日本車では珍しいです。他に思い当たるといえば「マツダ・ロードスター」くらいでしょうか。

すでにクロスオーバーSUVの「スズキ・ハスラー」や「スズキ・クロスビー」があるので、その分、思い切ったコンセプトが打ち出せたのかもしれませんね。

国内市場に事実上のライバルは存在しません。まさに孤高の存在です。

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外観

ボディサイズ、全長3550mmX全幅1645mmX全高1730mm。ホイールベース、2250mm。

クロスオーバーSUVの流行を受けて、若干丸みのあるモダンなデザインとなった先代ジムニーシエラ。

今回のモデルチェンジでは、再び直線を基調とするスクエアなスタイリングに回帰。無骨な本格的クロスカントリーSUVらしさを取り戻しています。

巷にあふれる流線型デザインの中に入ると、かえってその無骨さが魅力や新鮮さとなって際立つのですから、デザインというのは不思議なもんです。

フロント

垂直に切り立つフロントスクリーン。直線で構成された無骨なフロントノーズに、初代を彷彿とさせる格子型グリルと丸型ヘッドライト。

道具感にあふれる楽しいフロントフェイスです。先代と並べると、直線を基調とした初代をイメージさせながらも、しっかりと新しさも表現されていて「なかなかやるのー」と思いました。

サイド

今回のジムニーシエラは海外で「ベイビーG」と呼ばれているそうですが、直線を基調としたスタイリングやガッシリとしたホイールアーチ、フロントスクリーンの立ち具合、サイドウィンドウの処理など、確かに「メルセデスベンツ・Gクラス」に似ている部分は多いです。

リア

真四角なリアエンドにフルサイズのスペアタイヤ。専用リアバンパー。シンプルなレンズで構成された四角いリアコンビランプ。

ジムニーシエラの力強さやタフネスさがしっかりと表現されています。

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内装

内装は基本的に軽自動車のジムニーを踏襲。プラスチッキーな素材感を存分に活かした、シンプルで道具感あふれる室内。一頃の安っぽさを隠す見せかけの高級感から脱却して、日本車のデザインも一つステージが上がったように感じます。

センタークラスター(インパネ中央)最上段には、ナビゲーションなどを表示するワイド液晶ディスプレイ。中断にはエアコン吹出口とエアコンユニット。大きなダイヤル式でアウトドア感を存分に表現しています。最下段には、パワーウィンドウやトラクションコントロールなどの操作スイッチまとめてレイアウト。スイッチが大きいのでグローブをしていても大丈夫です。

アップライト(目線が高い)なコマンドポジションと見切りの良いスクウェア(四角い)なボディ形状によって、車両感覚は掴みやすい。運転のしやすい車です。

シート

フロントシートは、最近のスズキ車に共通するコシのある硬めのシート。体圧がきれいに分散するため疲れにくいです。座面の奥行きも長く、背もたれの高さも十分。適度なサイドサポートによって、腰の高い位置からお尻、太もももの裏にかけて均一な力で支えます。

リアシートはサイズが小さく、スペースも窮屈。フロントドアからのアクセスもしにくいので、緊急用シートとして使ったほうが無難です。ただし、クッションが見直され、先代よりも乗り心地は改善されています。短距離(10km程度)ならフル乗車も可能でしょう。

荷室

荷室スペースは必要最小限で手荷物程度しかおけません。リアシートの背もたれを倒せば荷室容量を拡大できます。二人で旅行に出かけるならこのモードがおすすめです。

静粛性

静粛性は先代よりも向上しています。といっても本格的クロスカントリーSUVですから、クロスビーのような静かさはありません。

エンジンとトランスミッション

1460cc・直列4気筒DOHCエンジンに、4速ATが組み合わされます。
エンジンは最高出力102ps/6000rpm、最大トルク13.3kgf・m/4000rpmを発揮。

車両重量1090kg。WLTCモード燃費、13.6km/l。

エンジン

1.5リッターのツインカムエンジンで4輪を駆動(パートタイム4WD)。軽自動車ジムニーと比較すると、およそ1.5倍の動力性能。低速から力強いトルクを発生して、1tあまりの軽量ボディをグイグイと加速させます。特に実用域のトルクが厚く、扱いやすい印象です。

先代シエラの1.3リッターと比較すると排気量で200ccの拡大。「その分だけ力強さが増している」と感じました。

吹け上がりも結構スポーティで気持ちよく、運転が楽しいです。

トランスミッション

トルコン式の4速ATを装備。トルクフルなエンジンを活かし、回転を低めに保ちながら力強く加速。市街地モードでは意外にノイズを高めにくいです。

乗り心地とハンドリング

前後共に3リンクリジッドアスクル式サスペンションを装備。

乗り心地

装着タイヤは、195/80R15。

基本的な特性は軽自動車ジムニーと同じ。

ただし、厚みのあるタイヤにワイド化されたトレッドが組み合わされ、しなやかで重厚感あふれる乗り心地を作り出しています。軽ジムニーのような軽快感は希薄です。

荒れた路面では路面からの衝撃を柔軟に吸収して、車内に不快な衝撃を伝えにくい。乗り心地は軽ジムニーより良いです。

ワイド化されたトレッドにより、走行安定性も向上。高速走行が多いという人は、軽ジムニーよりジムニーシエラのほうが合っていると思います。

ハンドリング

ややダルな(鈍い)ハンドリング。といっても先代よりは自然で扱いやすい印象です。

フルタイム4WDのように、前後の回転を調整するセンターデフは付いていません。そのまま(4WDモード)ではコーナーを自然に曲がれないため、オンロードでは2WDモードに切り替えて使います。

狭くカーブの多い日本の林道では、他の高級SUVを寄せ付けない高い悪路走破性を発揮します。

最小回転半径は、4.9m。加えてボディが小さく見切りも良いので、狭い場所での切り返しは簡単です。

【試乗評価】のまとめ

「新型 スズキ・ジムニーシエラ JC(3代目)」は、軽自動車「スズキ・ジムニー」をベースに1.5リッターエンジンを搭載。ワイドフェンダーと大型バンパーで迫力を増した、コンパクトカークラスの本格的クロスカントリーSUV(3ドア)です。

本格的なラダーフレームにリジッドサスが組み合わされ、高い悪路走破性と頑丈さを実現。モデルチェンジによって、乗り心地やハンドリングも向上しています。

ワイドフェンダーや専用バンパーの装備によって見た目は大きく見えますが、ボディサイズ自体は軽ジムニーと同じ。フロントシート周りは十分なスペースを確保するものの、リアシートや荷室は結構狭いです。

「仕事や趣味で悪路にガンガン入っていく」という人には、これより他に選択肢の無い最高の相棒となります。

反面、「スクウェア(四角い)なボディスタイルが格好いい」なんて気軽な気持ちで購入すると、後悔するかもしれません。それでも先代よりは随分扱いやすくなっていますので、気になる人は一度ディーラーで試乗してみてください。

オンロードの快適性と見た目のタフネスさを気軽に味わうなら、最近流行りのクロスオーバーSUVがオススメです。

スズキなら、「スズキ・SX4 Sクロス」をベースにした「新型 スズキ・エスクード」あたりが快適性が高くて良いと思います。

中古車市場では

2018年式「スズキ・ジムニー シエラ ベースグレード(JB43)」で150万円前後。2015年式で100万円台前半(2018年6月現在)。

新車価格

2,019,600円(消費税込み)

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ABOUTこの記事をかいた人

akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

現在、古い「試乗関連」の過去記事を全面書き換え中。その分、新しい記事の投稿が少なくなります(2018年4月〜)