車のコイン洗車場には、車の外側を洗う「コイン洗車機」の他に、車の車内を掃除するための「コイン掃除機」もあります。
この「コイン掃除機」。大型でパワーも強そうですが、備え付けの本体から長いホースとノズルを引っ張り出して使うので、どうも取り回しがイマイチです。乱暴に取り扱へば、ノズルでボディを傷つることも考えられます。前に使った人がどんな汚れを吸い取ったかも分かりません(人の吐瀉物やペットの糞尿なんてことも)。加えて吸い取るパワーも家庭用掃除機と大差の無いものです。
そこで今回は使い勝手の悪い「コイン掃除機」をやめて、家庭用の掃除機で車内をキレイにする方法について解説します。
手順1「準備」
家庭用の掃除機を使う前に、事前準備としていくつか道具や小物を用意しておきましょう。といっても特殊なものはありません。普通の家庭にあるものや近所のスーパーやホームセンターで簡単に用意できるものばかりです。
まずは今回の主役「家庭用掃除機」と、その掃除機の先に付ける「細いノズル」。加えて、ノズルの先を簡単に加工するための「厚手の紙」と「ビニールテープ」を用意してください。
さらにルーフ内側のホコリをはらう「柔らかいブラシ」。マットを掃除するための「コロコロ(粘着テープ)」。「雑巾数枚」と「水の入ったバケツ」。「アクリルウェスに傷をつけないための専用ウェス」があれば万全です。
手順2「ルーフ(屋根)内側のホコリを吸い取る」
車内の掃除も外装の洗車と同様、基本的に上から下へと作業を勧めます。
まずはルーフ内側のホコリを、「柔らかいブラシ」で払いながら「家庭用掃除機」で吸い取っていきます。
この時、用意しておいた「厚手の紙」でノズル先端を覆うように巻き、ノズルを少し延長してください。これをビニールテープでぐるぐる巻にしてその形を固定しましょう。ちょっと硬めに巻くと上手く行きます。
これは、ノズルの先端が内装のプラスチックなどに接触して傷を作らないためです。要は、ノズルの一番先端に巻いた紙があって、その奥にプラスチックのノズルが隠れていれば問題ありません。
手順3「内装プラスチック部分に付着したホコリを吸い取る」
次に全ての窓を開け放ちエアコンの風量を最大にして、エアコン吹出口付近にあるホコリを吹き飛ばします。さらに硬く絞った清潔なウェスで内装プラスチック部分を拭き取り、ホコリや汚れを除去しましょう。
後は内装のプラスチックに傷を付けないように気をつけながら(紙製のノズルでも強く擦り付けると傷になります)、家庭用掃除機で隙間に残ったホコリを吸い取ってください。
メーターやオーディオ周辺にある透明のアクリル素材は、柔らかいウェスでこするだけで簡単に小傷ができてしまいます。気になる人は、マイクロファイバーなどアクリル素材に傷をつけない専用のウェスを用意してください。
手順4「シートや内装小物のホコリを吸い取る」
布製のシートに溜まったホコリは、手で軽くたたきながら掃除機で吸い取っていきます。ドア内張りのポケットやカップホルダ、シートとボディの隙間には特にホコリがたまりやすいので念入りに掃除しましょう。
本革シートの場合、劣化の原因となるため”水拭き”は厳禁です。軽く家庭用掃除機でホコリを吸い取った後は、備え付けの取扱説明書をよく読み、専用クリーナーなどで掃除してください。
手順5「フロアマットの掃除」
家庭用掃除機で室内のホコリを吸い終わったら、粘着シートの付いた「コロコロ」でフロアマットやマットの下を掃除します。
その日一日、完全に車を使う予定が無いなら、フロアマットを外して丸洗いしてしまいましょう。よく晴れた日に干しておけばすぐに乾くはずです。ただし、水気が残っているフロアマットを室内に入れてはいけません。残った水分が原因となって、嫌な匂いやカビを発生させてしまうからです。
手順6「サイドシルに付いた泥汚れの掃除」
最後に全てのドアを開け、サイドシル(ドア下側、家で言えば”敷居”)に付着した汚れを硬く絞った濡れ雑巾で拭いていきます。
この部分は靴が当たりやすいため結構汚れているんですが、普段ドアで隠れている為かそのまま放置している人も多いです。たまには意識して確認してください。
同じくドア内張りの下側(スピーカーやドアポケット部分)にも、靴が当たって汚れが付きやすい部分です。サイドシルと併せて掃除しておきましょう。
以上で家庭用掃除機を使った内装クリーニングは終わりです。今回を「車内掃除編1」として、これ以降も「車内掃除編2」、「車内掃除編3」と続きます。良かったら暇な時にでも御覧ください↓
参考:【DIY】内装を中性洗剤で拭き掃除する(車内掃除編2)