【試乗レポート】新型 BMW 420i グランクーペ [DBA-4A20]

BMW420igrancoupe前面画像

これまで3シリーズにラインナップされていたクーペとカブリオレを独立させて作ったのがこの4シリーズです。
グランクーペはその4シリーズクーペを4枚ドアに仕立て直したスタイリッシュな4ドアセダンです。

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外観

全高が少し高い以外はクーペと基本的に同じディメンジョンです。クーペゆずりの流れるようにエレガントなシルエットです。
クーペとの違いはセダンの室内空間を実現するため、室内を前後と上に延長していることです。ただそれだけではクーペルックが破綻してしまうので、横から見たキャビンの厚みはセダンより薄いです。
さらにセダンよりルーフをゆるやかに後方へ延長することで、流麗なシルエットを維持しています。

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内装

基本的に3シリーズと同じですから、質感は物足りません。4シリーズは価格も高くなっているのでなおさらです。
シートは厚みは薄いものの後部にプラスチック製のシェルを装備しており、座り心地は適度な硬さとコシを持つ良いシートです。
クーペライクなシルエットとは裏腹に、ハッチバックトランクを備えているので、後部シートを倒せば広大なラゲッジスペースが出現し便利です。つまり厳密に言えば4ドアセダンではなく5ドアハッチバックです。
クーペのシルエットを壊さない範囲で4ドア化させているので、後部座席の頭上空間は狭いです。大柄な成人男性にはきついかもしれません。

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エンジンとミッション

必要十分な仕事をするエンジンです。低速からターボが効くので運転しやすいです。これでは物足りないという人には428iと435iという上級グレードがあります。428iは420iと同じエンジンですが、チューニングを変えることでより大きなパワーを得ています。435iにはBMW伝家の宝刀ストレート6が載ります。繊細で上質なフィールを持ちながら大パワーを発揮する素晴らしいエンジンです。しかし街中をスポーティな気分を味わいながら走るだけなら420iで十分だと思います。

足回りとハンドリング

3シリーズより剛性感が増しています。素直なハンドリングはFRの気持ちよさをいかんなく堪能できます。オンザレール感覚で、自分の進みたい方向に自然とノーズが向きます。重心が3シリーズより低いこともあって、とてもスポーティです。ロードインフォメーションも豊富で安心してステアリングを握れます。

評価のまとめ

乗ってみるまでは、3シリーズと4シリーズクーペの間でどっち付かずな印象でしたが、実用性と伸びやかなで美しいクーペルック、走りの良さをバランスさせた魅力的な車でした。色々な事情でクーペだけでは間に合わないという人には、この車は朗報となるでしょう。アウディやメルセデスから、すでにこのタイプの車が発売されていることを考えても、そういうニーズは多いのだと思います。

主要諸元

全長(前後の長さ) | 4640mm
全幅(左右の幅) | 1825mm
全高(高さ) | 1395mm
車両重量(重さ) | 1610kg
動力システム(エンジン) | DOHCターボエンジン
排気量(エンジンの大きさ) | 1997cc
エネルギー源(燃料) | ハイオク
駆動方式 | FR
トランスミッション | 8AT
最高出力 | 135kW[184PS]/5000rpm
最大トルク | 270N・m[27.5kg・m]/1250rpm-4500rpm
燃費 | 16.4km/l(JC08モード)
価格 | 5,650,000円 (消費税8%込)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)