【試乗レポート】新型レクサスRX 200t version L アバンギャルドな都会派SUV [DBA-AGL20W-AWTGZ(L)]

今回は「新型レクサスRX 200t」を試乗レポートします。
日本ではこのモデルで2代目となるレクサスRXですが、アメリカでは4代目となります。
初代レクサスRXがアメリカでデビューした時、この手のプレミアムSUVは他には無く、当時大ヒットとなりました。
実はこの乗用車ベースのプレミアムSUVというジャンルが、その後ひとつのカテゴリーとして定着したのは、このレクサスRXの大ヒットがあったからなんです。
メルセデスベンツや、BMWもこの後に同じカテゴリーの車を発表しています。

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外観

フロントから見ると最近のレクサスブランドの特徴である「スピンドルグリル」が目立ちます。
プレミアムブランドには必須のアイテムですので、数年でやめることの無いよう大事に育てて欲しいものです。
ただ、トヨタのデザイナーはこのスピンドルグリルの勘所を掴んでいないようで、周りのラインや面との調和がいまひとつといった感じです。
全体を俯瞰して見ると、このスピンドルグリルのせいで、ボディの剛性が低く上から押さえると簡単につぶれるような印象を与えます。
特に全高の高いRXではその印象が強いです。

フロント周りは、爽やかでシンプルなライン構成で、都会的なかっこ良さが表現されています。
しかし、高級車としてはコクやアクといった、熟成された濃密さがもう少し欲しいです。
スピンドルグリル横の、フォグランプから伸びる黒いラインがダリの髭のようで面白くて、遊び心を感じます。
よく見るとリアの赤いリフレクターも、同じようなデザインが繰り返されています。

斜め後ろから見ると、Cピラーがブラックアウトされておりルーフが浮いているように見えます。
これは、BMWのi3でも使われているモチーフで、近未来的スポーティ感を感じます。
少し前なら、SF映画に出てきてもおかしくない位のかっこよさです。

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内装

外観とは違い、レクサスならではの特徴はあまりありません。ごく普通の高級車といった風情です。
内装は質感も高く使いやすいデザインです。メーターも大きくて見やすいです。
メーターの表示は、丸いリング内がモニターになっていて、状況にあわせて表示を切り替えることができる、擬似的なアナログメーターといった感じのものです。
エンジンを切ると何も表示されなくなるので、高級車としてはちょっと寂しい感じがします。
これは今、高級車で流行のデバイスですが、この質感をどう演出するかといったことは、試行錯誤の段階なんでしょうか?

フロントシートはサイズもたっぷりしており、ストロークもコシも十分で、快適で疲れないシートです。
本革表面の処理もシボを加工した精密な印象の素材で、高級感があります。
クーペライクなボディ形状にしては、後部座席の頭上高もたっぷりで快適です。
後部座席にはリクライニング機構も装備されており、長距離でも安心です。

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エンジンとミッション

2L直噴ダウンサイジングターボと6速ATが組み合わされています。
低速から太いトルクを発生し、どの領域でも不足感はないです。
エンジンが3000回転から4000回転に上がる領域では、特にスポーティーなサウンドに切り変わり、さらに太いトルクを発生します。
組み合わされる、トルコン式ATはダイレクト感のあるもので、エンジンとの相性もよくリズミカルにシフトアップしていきます。
加速感は上級のハイブリッド版より上だと思います。

足回りとハンドリング

車高の高いSUVとしては俊敏なハンドリングを持ちます。
ドライバーの意思に忠実に反応して、すっと向きを変えるリニアで素直なハンドリングです。
フロントに、マクファーソンストラット式サスペンション、リアにはダブルウィッシュボーン式サスペンションが装備されます。
どちらにも、強化されたスタビライザーが装着されており、ロールを抑えたフラットライドな走行性能です。
ハーシュネス対策も優秀で、路面の小さな段差をしなやかにいなします。
厚みのある上質な乗り心地です。

評価のまとめ

先代から比べると下に「NX」、上に「LX」とグレード構成に変化があり、よりキャラクターが鮮明になっています。
よりプレミアム感が増し、スポーティでアバンギャルドな先進性を感じます。
グレード構成は2種類ですが、ハイブリッド版の「450h」よりも、この「200t」の方が車重も軽く実用域での加速感は上です。
スポーティな取り回しを求めるなら、バランスのいい「200t」で十分だと思います。

主要諸元と価格

全長X全幅X全高 | 4890mmX1895mmX1710mm
JC08モード燃費 | 11.8km/l
価格 | 5,950,000円(税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)