新型 アウディ S1 スポーツバック【評価レビュー】小さなボディをベースに仕立て上げられた上質なスポーツハッチ [ABA-8XCWZF]

アウディS1のフロント

※写真は3ドアハッチバックです。

今回の【評価レビュー】は「新型 アウディ S1 スポーツバック」を試乗レポート。
2010年に発売されたアウディA1の追加グレードとして、2014年に登場。スポーティな足回りとパワフルなエンジンを持つスポーツグレードです。

コンパクトサイズの5ドアハッチバックで、この他に3ドアハッチバックもラインナップされます。ボディサイズはほぼ同じですが、多人数乗りなら後席にアクセスしやすい5ドアの「スポーツバック」がオススメです。

グループ内の「VWポロ」とは同じプラットフォーム(基本骨格)を共有しており、アウディとしては一番小さな車です。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「試乗評価のまとめ」をどうぞ。

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外観

全長3990mmX全幅1745mmX全高1440mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2465mmとなります。

フロント

短く凝縮されたフロントノーズに大きなシングルフレームグリル、シャープな角型LEDヘッドライトが組み合わされ、上質で可愛らしいフロントフェイスです。

サイド

前後ギリギリまで切り詰められたオーバーハング(ホイールからボディ端までの長さ)に、短いノーズ。Aピラーからルーフにかけてスムーズに連結されたラインが一体となって、キビキビとした軽快感を表現しています。

リア

太いリアバンパーにつり目型のがっちりとしたリアコンビランプ。小さく絞り込まれたキャビンスペースによって、力強くやんちゃな印象のリアエンドを構成しています。

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内装

水平を基調とするダッシュボードに、飛行機のエンジンをモチーフとしたエアコン吹き出し口が組み合わされ、上質でスポーティな室内空間を形づくっています。

眼前には、大きな二眼メーターとD字型シェイプのステアリングが装備され、使い勝手も良好です。

シート

前席には車のキャラクターに合わせて硬めのスポーツシートが装備されます。レザーとファブリックのコンビシートに、コシのあるクッションが組み合わされ、適切なホールド感のある快適なシートに仕上がっています。

後席にも適切なコシとストロークが確保されています。座面、シートバックともに十分なサイズ感があり、長時間でも快適にすごす事ができます。ただ、大人が座るとルーフが近く、若干窮屈な感じがあります。

荷室

コンパクトカークラスとしては十分なサイズがあります。家族4人なら2泊3日旅行も可能です。3;7でシートバックを倒せば、さらにスペースを拡大することもできます。

静粛性

スポーティなエンジンサウンドが室内に響きますが、ロードノイズや風切音はしっかりと抑え込まれています。エンジン音自体も不快なものではありません。

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エンジンとミッション

1984ccの直列4気筒DOHCターボエンジンに、6速MTが組み合わされます。
エンジンは、231ps/6000rpmの最高出力と、37.8kgf・m/1600-3000rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量1380kg。JC08モード燃費は、14.4km/lとなります。

エンジン

2.0Lのツインカムターボで4輪を駆動。低速からフラットなトルクを発生するパワフルなエンジン。エンジンの吹け上がりにやや鋭さが足りないものの、この小さな車をロケットのように加速させます。

トランスミッション

6速マニュアルトランスミッションを装備。適度な剛性感を伴ったスポーティなシフトフィールで、手首を返すだけでコクコクとリズミカルな変速が可能です。少々ラフなクラッチミートをしても、後輪にしっかりとトルクが配分されるため破綻をきたす事もありません。

乗り心地とハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪には4リンク式サスペンションが装備されます。

2.0Lターボエンジンの大パワーを受け止めるため、リアサスは4リンク式にアップグレードされています。

乗り心地

引き締まったスポーティな乗り味。路面の状況をダイレクトに伝えますが、上質なサスとコシのあるシートによって衝撃の角がまろやかに整えられているため、不快な印象はありません。

路面のうねりを超えても4輪がバランス良く協調して、常にボディをフラットに保とうとします。

ハンドリング

重厚感を伴った自然なステアリングフィール。キビキビとした軽快感は今ひとつですが、ドライバーの操舵に素直に反応してスポーティな走りを演出します。

【評価レビュー】のまとめ

アウディ最小クラスの「A1スポーツバック」をベースに開発されたスポーツハッチ。小さなボディに3.0L自然吸気エンジン並のパワーと、高価なサポーツサスが組み合わされ、ひとクラス上のスポーティな走りを実現しています。

ボディサイズが小さいため、広々とした室内というわけにはいきませんが、大人4人がなんとか座れるスペースも確保されています。大人二人とか、大人二人+子供二人であれば十分なスペースです。後席に小さな子どもを乗せる機会が多いという場合は、3ドアよりもリアドアを装備するこの5ドアの方が便利です。

「運転好きのお父さんが普段は通勤に使い、週末は家族サービスやロングドライブのために使う」なんてシチュエーションならピッタリとハマりそうです。

中古車市場では

2016年式の極上車で、350万円前後。2014年式の初期モデルで、270万円前後となります(2017年12月現在)。

価格

価格 | 4,430,000円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)