新型 メルセデスベンツ GLCクラス GLC 200 クーペ スポーツ【試乗評価】上質な走りと、クーペライクなスタリングも持ったプレミアムSUV [LDA-253305C]

今回は「新型 メルセデスベンツ GLCシリーズ GLC 200 クーペ スポーツ」を試乗レポート。
2017年に登場した、クーペのようにスタイリッシュなフォルムを持つクロスオーバーSUVです。

車名の「GL」はメルセデスベンツのSUVファミリーに与えられるモノで、末尾の「C」はその名の通りCクラスサイズを意味しています。つまり「GLCクーペ」とは、クーペライクなスタイリングを持つ、CクラスサイズのSUVということになります。

オーソドックスなSUVルックを持つGLCの派生車種として開発され、プラットフォーム(基本骨格)にはCクラスと同じものが使われています。

ライバル車種は、BMW X4などクーペライクなスタイルを持つ、ミドルクラスSUVです。最近は、こういったスタイリングを持つSUVが増え、自動車メーカーの間で一種の流行のようになっています。ある意味、SUV市場が飽和しつつあるという事かもしれません。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「試乗評価のまとめ」をどうぞ。

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外観

全長4735mmX全幅1930mmX全高1605mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2875mmとなります。

SUVでありながら、クーペライクなシルエットが与えられ、流麗で上質なプレミアムSUVに仕上げられています。

フロント

Cクラスとよく似たスポーティで上質なフロントフェイス。最低地上高が上げられ、SUVらしいアンダーカバーの装飾によって、適度な荒々しさも加えられています。

サイド

ロングホイールベースに薄く前後に長いキャビン。ファストバックスタイル(ルーフとトランクがなだらかに繋がる形状)のリアエンドが加えられ、伸びやかで美しいサイドビューを構成しています。

リア

ギュッと絞り込まれたキャビン(居住スペース)に、ハイデッキ化されたヒップライン。グラマラスなリアエンドが対比され、スポーティで上質、力強い印象を感じさせます。

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内装

基本的に内装のしつらえはベースとなるCクラスと大差ありません。しっとりとした樹脂にピアノブラックのセンターパネル、鈍く光るメタリック素材が組み合わされ、プレミアムSUVにふさわしい上質な空間です。

ボディの見切りもよく、運転のしやすい設計がほどこされています。

シート

前席は、がっしりとしたフレームにしっとりとした表皮パッド、適度なストロークとコシを持つクッションが組み合わされ、長時間ドライブでも疲れの少ない快適なシートに仕上がっています。

後席は、やや頭上空間に圧迫感があるものの、大人二人が座っても余裕のあるスペースが確保されています。シート自体の質感も上質で、前席同様、長時間ドライブも苦になりません。

荷室

リアのハッチゲートを開くと、巨大な荷室空間が拡がります。家族4人であれば、キャンプからバーベキューまで自由に楽しむことができます。

静粛性

車内には十分な遮音材が施されており、プレミアムSUVにふさわしい上質な室内空間と静粛性を確保しています。

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エンジンとミッション

1991ccの直列4気筒DOHCターボエンジンに、9速ATが組み合わされます。
エンジンは、184ps/5000rpmの最高出力と、30.6kgf・m/1200-4000rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量1770kg。JC08モード燃費は、13.5km/lとなります。

エンジン

2Lのツインカムターボで後輪を駆動。1200回転のごく低速域から、30.6kgf・mの分厚いトルクを発生。出だしから高速域まで、この1.8t近いボディを軽々と引っ張って力強く加速します。

アクセルを強く踏み込めば、スポーティなエンジンサウンドが高まります。といっても、街中でごく普通に走っているだけなら結構静かです。

トランスミッション

トルコン式の9速ATを装備。分厚い低速トルク型のエンジンを十分に活かして、低い回転を保ちながら早め早めに変速。静かでスムーズな変速を実現しています。

乗り心地とハンドリング

前輪に4リンク式サスペンション、後輪にはマルチリンク式サスペンションが装備されます。

乗り心地

ベースグレードに対してこの「スポーツ」グレードは、やや引き締まった印象のスポーティなサスが装備されます。といっても、当たりのしっとりとしたサスと、高剛性ボディとの相乗効果によって乗り心地はいたって快適です。

ハンドリング

オーソドックスなSUVルックを持つGLCに対して、このGLCクーペは若干全高が低く抑えられています(-4cmほど)。SUVでありながら、腰高感の伴う不快なロールはほとんど感じられません。重厚感のあるステアリングフィールを伴いながら、しっとりとした反応でドライバーの操舵に素直に応えます。

その他

先進安全技術の「レーダーセーフティパッケージ」を標準で装備。赤外線レーダーとカメラを使って車線を維持する「アクティブ・レーンキービングアシスト」機能から、全車速追従機能付きの「アダプティブ・クルーズコントロール」、「アクティブ・ブレーキアシスト(自動ブレーキ)」まで一通りの安全技術がパッケージングされています。

試乗評価のまとめ

高剛性ボディに上質な足回り、トルクフルなターボエンジンと素直なハンドリングを持つ、高級クロスオーバーSUVです。

同じCクラスサイズのSUV「GLC」から派生しているものの、この「GLCクーペ」にはなだらかなルーフラインによるスタイリッシュな外観が与えれれています。

やや後席の頭上空間に圧迫感があるものの、大人二人で座ってもルーフに頭が当たることはありません。前席に大人二人、後席に子供二人なら十分快適にすごすことができます。

普段はお父さんが通勤に使うとか、子どもの送迎用に使い、週末は家族でレジャーやドライブに出かけるにはピッタリな車です。

また、「ビジネスから趣味まで幅広く使える車を探しているが、車の上質な走りや乗り味、ステイタスにもこだわりたい」という人にもピッタリとハマる車です。

中古車市場では

登場したばかりなので、値頃感のある中古車はほとんどありません。2017年式の「GLC 220d 4マチック クーペ スポーツ」の場合、630万円前後となります(2017年11月現在)。

価格

価格 | 6,720,000円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)