新型 スバル WRX S4 GT-S EyeSight【評価レビュー】扱いやすさを重視したハイパフォーマンスセダン [DBA-VAG]

スバル WRXのイメージ

今回の【評価レビュー】は「新型 スバル WRX S4 GT-S EyeSight」。
2014年に登場した、Mクラスの4ドアセダンです。

「WRX」は元々「先代 インプレッサ WRX」から派生した車種。今回のモデルでも基本となるプラットフォーム(基本骨格)には、4代目インプレッサが使われています。

この事情はステーションワゴン「レヴォーグ」も同じで、エンジンやトランスミッション、足回りなど多くの部分を「WRX S4」と共有しています。

ただしピュアスポーツセダン「WRX STI」に相当するモデルは、レヴォーグ系には存在しません。レーシーな雰囲気を持つ「WRX STI」に対して、「WRX S4」は普段使いでもこなせる快適性を備えたロードゴーイング・スポーツセダンといった色分けが行われています。

2017年にはマイナーチェンジが行われ、内外装の小変更と足回りの熟成、アイサイト関連の機能充実が実施されました。

※忙しくて時間の無い人は、文末の「【評価レビュー】のまとめ」をどうぞ。

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外観

全長4595mmX全幅1795mmX全高1475mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2650mmとなります。

フロント

がっしりとしたフロントノーズにシャープなLEDヘッドライト。エッジの効いたヘキサゴングリル。マイナーチェンジによって鋭さを増したフロントバンパーが組み合わされ、スポーティで切れ味の良いフロントフェイスに仕上げられています。

サイド

筋肉質に盛り上がった前後フェンダーに、強く傾斜するA&Bピラー(前後の柱)。高い居住性を維持しながらも、クーペのようなカッコいいスタイリングを実現しています。

専用18インチアルミホイールは、シックなダークガンメタリック塗装。

リア

ハイデッキ化されたヒップラインに大型リアウィング(オプション)。4本出しエキゾーストパイプフィニッシャーおよび、大型ディフューザーを装備。スポーティな力強さがあふれています。

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内装

レヴォーグ系と共通するシンプルで機能的な室内。 ボディの見切りが良く死角も少ない ドアミラーがドア側面から映えているため斜め前方の死角が少ない

インパネ中央上部に車両情報や燃費、EyeSight情報を表示するマルチfunctionディスプレイ その下にナビゲーションモニター

メーターナセルには大きな二眼メーターをレイアウト。ステアリングはレヴォーグ系と共通するDシェイプタイプ。

エアコンは手探りでの確実な操作を可能にするダイヤル式。電動パーキングスイッチは旧来のハンドブレーキと同じ位置。古い車から乗り換えても違和感なくすぐに馴染むことができます。

シート

フロントシートはウルトラスウェードと本革のスポーツシート(レッドステッチ)。柔軟性のある表皮に適度な硬さを持つクッションが組み合わされ、腰から太ももにかけてしっかりと支えます。前後スライドや前チルトなど、スイッチひとつで微調整を可能にする「運転席10ウェイパワーシート(助手席側は8ウェイ)」も標準装備。

リアシートには広々としたスペースが確保されており、足元&頭上空間も十分。大人二人で座っても快適に過ごすことができます。

荷室

WRXS4は300馬力を発生するスポーツモデルですが、あくまでもベースはセダン。トランクリッドを開けるとそこには大きな荷室が拡がります。これなら家族4人で2泊3日旅行も可能です。さらにリアシートの背もたれを倒せば、荷室容量を大きく拡大することもできます。

静粛性

マイナーチェンジによって遮音材が改良され、ガラスの厚みも増加。静粛性能が大きく向上しています。

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エンジンとミッション

1998cc・直列4気筒DOHCターボエンジンに、CVT(無段変速機)が組み合わされます。
最高出力300ps/5600rpmと、最大トルク40.8kgf・m/2000-4800rpmを発揮。

車両重量1540kg。JC08モード燃費は、12.4km/l。

エンジン

2.0Lツインカムターボで4輪を駆動(フルタイム4WD)。低速からぶ厚いトルクを発生するスポーティなパワーユニット。豪快な加速力で一気に高速域まで達します。一般道であれば十分すぎる動力性能です。

生み出されたパワーは「シンメトリカルAWD」によって確実に路面に伝えられるため、一般的なドライバーでも安心して扱うことができます。

トランスミッション

金属ベルトとプーリーによって無段階に変速するCVTを装備。擬似的なステップ制御によって、まるでトルコン式ATのよう振る舞いをみせます。CVTとしては異例にダイレクトでシャープなトランスミッションです。

どうせここまでするのなら、「素直にトルコン式ATかDCTを装備して欲しい」なんて欲望も湧き上がってきます。

乗り心地とハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪にはダブルウィッシュボーン式サスペンションを装備。

乗り心地

装着タイヤは245/40R18。「GT-S」グレードは、専用ビルシュタイン製ダンパーを装備。

マイナーチェンジによってしなやかさが向上。スポーティでありながら上質な乗り味となっています。目地段差やジョイントでは、しっかりと衝撃を吸収して良好な乗り心地を確保しています。

もっとしなやかな方が好きという人には、ベースグレードの「GT」がオススメです。

ハンドリング

電動パワステのフィール改善やスタビライザー径の見直しによて、素直で正確性の高いハンドリングを実現。STIのような機敏さは無いものの、しっとりとした動きでキレイな旋回軌跡を描きます。まさに「大人のグランドツーリング」といった表現がピッタリとハマる一台です。

最小回転半径5.6mと、標準的なレベル。

その他

先進安全技術は最新の「アイサイト(ver.3)」を搭載。このパッケージには予防安全技術として「プリクラッシュブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)」や「AT誤発進抑制制御&AT誤更新抑制制御」といった機能を。運転支援技術として「車線逸脱抑制」や「警報&お知らせ機能(ふらつき&車線逸脱)」といった機能が含まれます。

さらに今回のマイナーチェンジよって運転支援システム「アイサイト・ツーリングアシスト」と「後退時自動ブレーキ」を追加。この「アイサイト・ツーリングアシスト」には「全車速追従機能付きクルーズコントロール」や「車線中央維持」、「先行車追従操舵」といった機能が含まれます。

【評価レビュー】のまとめ

「新型 スバル WRX S4 GT-S EyeSight」は、スバルが誇るハイパフォーマンスセダン。「WRX STI」がピュアスポーツに近い特性を持つのに対して、この「WRX S4」は一般道での乗りやすさにも配慮した間口の広いロードゴーイングカーです。

豪快なパワーを持つ2.0Lツインカムターボに、CVTとしては異例にダイレクトなフィールを持つトランスミッションが組み合わされます。

乗り味は適度に引き締まった上質なフィールで、ステアリングの切れにも過激すぎない素直な正確さがあり、まさに大人のスポーツセダンといった印象です。

ベースは普通の4ドアセダンですから、居住空間は広々としており荷室容量も十分以上。通勤からレジャーまで幅広く使える実用性の高い車です。

「家族のために4ドアセダンを探しているが、暇な時には軽く走りも楽しみたい」とか、「WRXSTIほどの高性能車は扱いきれないが、身の丈にあったスポーツセダンが欲しい」なんて人にピッタリな一台です。

中古車市場では

2014年式「スバル WRX S4 GT-S EyeSight」で250万円前後。2017年式では350万円前後となります(2018年3月現在)。

価格

価格 | 3,736,800円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)