2015年に登場したポルシェボクスターは、2016年になって新しく「718ボクスター」という名前が与えられました。
この718ボクスターの新グレードとして、2016年12月に「GTS」グレードが発売される予定です。
新しい「GTS」グレードは、現在発売されている「S」グレードを上回る、さらに高性能なスポーツヴァージョンとなります。
現在ポルシェ社ではこの「GTS」グレード発売のために、最終的なセッティング作業が行われており、現在のフラット4エンジンよりもさらに高性能なスポーツユニットが搭載されることは間違いありません。
主な改良点としてはメカニカルなアップグレードはもちろんのこと、内外装におけるデザイン上のリファインも期待され、ボクスターの魅力がさらに向上することになりそうです。
目次
- スクープ写真を分析すると
- 主な改良ポイント
- エンジンは出力アップされるのか?
- 搭載されるトランスミッションは?
スクープ写真を分析すると
この718ボクスター「GTS」のスクープ写真と、現行の718ボクスター「S」を比較してみると、外観上の違いはほとんど確認できません。スクープ写真の「GTS」にはわずかにリップスポイラーの装備が確認できますが、よれよれしたラインのいかにもテスト用エアロといった感じの貧弱なスポイラーです。
アルミホイールには前後で異なるデザインのホイールが装備されていますが、おそらくこれは前後で様々なタイヤのマッチングをテストしているためでしょう。市販車がこのアルミホイールのままで登場する確率は低いと思います。
以上の点を踏まえて、このスクープ写真から市販車の「GTS」を想像してみると、「S」の外観をベースにしつつもボディには「GTS」専用のエアロやアルミホイールが装備され、外観上の差別化がしっかりと行われることになると思います。
ただ、スクープ写真にはリアフェンダーに気になる偽装テープが左右対称に施されています。おそらくこの部分には「GTS」専用のキャラクターラインが配置されているか、もしくはこのラインから後ろのボディを偽装するため、「S」グレードのリアエンドを強引に結合している可能性があります。
「GTS」はボクスターの高性能グレードとはいえ、一グレードのためにボディを付け替えるような大げさなことはしないでしょうから、単にデザイン処理を隠しているだけというのが真相だと思います。
主な改良ポイント
現行の718スパイダーには、小さなエアロパーツによるダウンフォースの不足、硬めのサスペンション、新しい排気システムの効率化など改良を期待されているポイントがいくつかあります。
当然これらのポイントについても、新しい「GTS」グレードで改良されてくる可能性があります。
スクープ写真には小さなテスト用のリップスポイラーが装備されていますが、これは現行型ボクスターのダウンフォース改良試験のためだと思われます。製品版ではこのテスト結果を元に新しいGTS専用フロントバンパーがデザインされるでしょう。
エンジンは出力アップされるのか?
「GTS」にはより高性能のターボチャージャーが与えられることで、現行型に比べて最高出力が25bhp以上も上回る375bpsの大出力ターボチャージャーを持つことになります。
搭載されるトランスミッションは?
いつものようにトランスミッションにはマニュアルおよび、PDKが与えられるはずです。最近のデュアルトランスミッション化の流れにあって、いつまでのマニュアルを用意してくれるポルシェには感謝の言葉もありません。
また「GTS」を含むグレード体系、およびトランスミッションのラインナップについては、兄弟車のケイマンについても同じように展開されることになります。
(参考:Car Magazine Website)