新型 日産 セレナ (C27)2016年式【試乗評価】近未来の自動運転技術を搭載! [DAA-GFC27]

今回は「新型 日産 セレナ ハイウェイスターG プロパイロットエディション(C27)2016年式」を試乗レポートいたします。
この日産セレナは、2016年のモデルチェンジで5代目となりました。

旧型セレナについては「【試乗レポート】日産セレナ ハイウェイスター Vセレクション+SafetyⅡおしゃれで控えめ [daa-hfc26]」のページをご覧ください。

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外観

全長4770mmX全幅1740mmX全高1865mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2860mmとなります。

先代の穏やかで没個性的な外観から一転して、塊感のある直線基調でかっこいいデザインに生まれ変わりました。

フロント

写真で見ると沢山の直線が入り組んでごちゃごちゃとした印象ですが、実際に見ると面に適度な抑揚があり未来的でがっしりとしたかっこいいデザインです。

サイド

すべてのピラー(柱)がブラックアウトされ、屋根が浮いているように見える「フローティングルーフ」が採用されています。
ヘッドライトから後ろに伸びたラインがDピラー(前から4番目の柱)でキックアップされ、軽やかでスポーティな印象を与えています。

リア

こういった箱形ミニバンはスペースの制約が大きく、得てしてリアエンドは面白みのないデザインになりがちです。しかしこのセレナのリアエンドは、キックアップされたショルダーラインとリアコンビランプの組み合わせが面白い表情を作り出しています。

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内装

室内の質感は高くクラス標準レベルを超えています。デザイン自体も日本車らしからぬ垢抜けた印象です。メーターはステアリング内からのぞき込む標準的なレイアウトではなく、プジョーのようにステアリング外径に飛び出すように表示がレイアウトされるタイプです。このタイプのメリットは視線の移動が少なくてすむという点にあり、長距離ドライブでは大きな疲労軽減効果が期待できます。

Aピラーを2本に分け、一本ごとの太さを細くすることで死角を最小限に抑えています。また衝突安全性は普通のAピラーと変わらないそうです。

フロントシートには、ソフトでストロークのたっぷりした肉厚のシートが装備されます。もっちりと体を包み込むようにホールドしてくれるため、長時間乗っていても疲れることはありません。

セカンドシートはフルフラットを意識しているためか、若干フロントシートより立体感が希薄です。それでも十分なストロークと適度なコシがあり、長時間ドライブも快適にこなす事ができます。

サードシートには十分な座面長があり、このクラスのミニバンの中では一番座り心地がいいです。ただ、シートバックの高さが低いいわゆる緊急用シートですので、長距離での使用はおすすめしません。

多彩なシートアレンジが組み込まれており、使い勝手は高いです。その分、床に沢山のシートレールがありちょっとゴチャゴチャしています。

サードシート使用時は荷室の広さは限られますが、サードシートとセカンドシートを畳めば、その分を広大な荷室スペースとして利用することができます。

家族4人でキャンプに行く場合は、サードシートを折りたたむだけで十分な荷室を確保できます。

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エンジンとミッション

1997ccの直列4気筒DOHCエンジン+電気モーターに、CVTが組み合わされます。
エンジンは、150ps/6000rpmの最高出力と、20.4kgf・m/4400rpmの最大トルクを発揮します。
また電気モーターは、2.6psの最高出力と、4.9kgf・mの最大トルクを発揮します。
車両重量は1710kgで、JC08モード燃費は16.6km/lとなります。

「S-HYBRID」という簡易ハイブリッドシステムが搭載されています。このシステムは減速時に運動エネルギーを電気として蓄え、加速時のECOモーターによるアシストや電装系の電力、アイドリングストップなどに使われます。

このアイドリングストップは始動、停止ともに静かで違和感はありませんでした。これは「S-HYBRID」の電気モーターにより始動がアシストされているためです。

ただ、電気モーターのアシストがある割に走りはもっさりとした印象で元気がありません。さらに加速しようとアクセルを踏み込めば、エンジンはゴーゴーと不快なうなりをあげます。

もちろん日常域では必要十分の動力性能がありますので、子供の送り迎えや買い物に使うだけなら問題ありません。

足回りとハンドリング

前輪にストラット式サスペンション、後輪にはトーションビーム式サスペンションが装備されます。

ハンドリングは中庸で、切った分だけ自然に曲がっていく設定です。ハンドリングセンターに妙な遊びも無く、ミニバンらしいおだやかなセッティングが施されています。ただ、若干ロードインフォーメーションが希薄で味気ない感じが気になります。

乗り心地はソフトで快適なフィールです。段差の目地では「トントン」と角のないまろやかな衝撃を伝えるだけです。

その他

今回のセレナの目玉は、単一車線運転支援技術「プロパイロット」です。

このシステムは高速道路走行時のみ使用することができます。レベル2の自動運転技術とはいえ、ハンドルに手を添えているだけでどこまでも走っていく感じはすでに近未来の車です。また、高速道路走行時の疲労軽減効果は絶大で、大々的に宣伝するだけのインパクトがありました。

その他にスマートルームミラー、アラウンドビューモニター、エマージェンシーブレーキ、車線逸脱警報、踏み間違い衝突防止アシスト、インテリジェントパークアシストなどの運転支援装置が装備されています。

評価のまとめ

エコドライブを意識しすぎているためか、エンジン性能はいまひとつといった感じです。もっとトルクが欲しいという人は、この後に登場すると噂されている「フルハイブリッド版」を待った方がいいでしょう。

ただ、マイルドヤンキー系のデザインが苦手な人には、クールでスポーティな外観デザインは数少ない選択肢の一つといえます。

その他にも、洗練された上質な室内やソフトでしっかりした座り心地の良いシートなど、セレナならではの美点を数多く見つけることができます。特にこのレベル2の自動運転技術「プロパイロット」は疲労軽減効果が高く、よく高速道路を使う方には特にオススメしたい車です。

価格

価格 | 3,187,080円(税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)