新型 アウディ TT クーペ 2.0 TFSI quattro(8S)【試乗評価】オシャレな内外装と気持ちのいい走り [ABA-FVCHHF]

今回は「新型 アウディ TT クーペ 2.0 TFSI quattro」を試乗レポートいたします。
このTTクーペ は、2015年のモデルチェンジで3代目となりました。また、新型ゴルフと同じMQBプラットフォームが使われています。

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外観

全長4180mmX全幅1830mmX全高1380mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2505mmとなります。

エクステリアは歴代TTのイメージを継承つつ、直線基調の新しいイメージを作り出しています。代替わりするごとに洗練していくTTですが、それに伴って初代の鮮烈なイメージは薄まりました。まあ、これは初代のイメージを残している限り、ある程度は仕方がないですね。

フロント周りは、新型アウディA4とも通じる直線基調で精悍な印象です。今後の新世代アウディはこの路線でしばらく行くということでしょう。ヘッドライトには、対向車を検知してアダプティブ制御されるマトリックスLEDがオプションで用意されています。

ホイールベースは40mm伸びたものの、全長と全幅がそれぞれ10mmずつ短くなり、ボディサイズは先代よりコンパクトになっています。そのため、サイドビューから眺めるとタイヤがそれぞれ隅に追いやられ、オーバハングの短い軽快でスポーティなシルエットとなっています。特徴的な三角形ルーフは、初代から受け継がれるTTの大きな美点です。

リアエンドは、小さなキャビンに丸くて大きなヒップラインと、初代の面影を大きく残している部分です。リアコンビランプには直線基調のデザインが与えられ、新世代アウディならではのクールで新鮮なイメージも感じられます。

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内装

内装は上質で緻密なアウディならではの清潔なインテリアデザインです。丸型ルーバーがちょっと大きめなのですが、これが絶妙なバランスで全体をうまくまとめ上げています。

メーターには、新世代アウディの象徴ともいうべき、バーチャルコックピットが標準装備されています。これは、12.3インチの液晶ディスプレイに、メーター表示やナビゲーションなどの各種情報が統合され任意に表示されるというシステムです。

前席シートは、厚みのシッカリした上質でコシのある座り心地です。シートバックには格子型のステッチが施されており、見た目の上質感と肌触りの良さを両立させています。

スポーツカーとしては異例に使いやすい後席を備えており、成人男性がなんとか座れるスペースを確保しています。ただ、スペースに余裕があるわけではないので、あくまで2+2の非常用シートとしての使用に限られます。

荷室スペースは高さ方向への制限がきついものの、意外と広い床面積を持っています。後席のシートバックを倒すことで、かなり使い勝手のいい荷室とする事が可能です。2人で1泊旅行に行く位なら十分な広さです。

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エンジンとミッション

1984ccの直列4気筒DOHCターボエンジンに、6速DCTが組み合わされます。
エンジンは、230ps/4500-6200rpmの最高出力と、37.7kgf・m/1600-4300rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量は1370kgで、JC08モード燃費は、14.7km/lとなります。

アルミフレームや高張力鋼板の使用を増やし、また各パーツを地道に軽量化することにより、車両全体で50kgの軽量化を達成しています。

低速から図太いトルクを発生し、軽量なボディと相まって普段使いで力不足を感じることはありません。トルクフィールもリニアで、アクセルをわずかに踏み込むだけで瞬時にトルクが立ち上がります。

そのため、市街地などの低負荷走行時はエンジンの回転が低く保たれ、結果的にエンジンサウンドも静かに抑えられます。

6速DCTとの相性も抜群で、力強くスムーズな加速を息継ぎ無しで味わうことができます。

足回りとハンドリング

サスペンション形式は不明ですが、同じプラットフォームを使うゴルフRには、前輪にマクファーソンストラット式サスペンション、後輪には4リンク式サスペンションが装備されます。TTにもこれに準じたサスが与えられている可能性が高いです。

オプション装備されるアウディマグネティックライドには、走行条件により減衰力を自動的に変化させるアダプティブダンパーシステム、3つのサスペンションモードを選択できるアウディドライブセレクトが装備されています。

搭載されるクワトロシステムは、電子制御されたセンターデフにより、路面状況に合わせて瞬時に前後輪にトルクが配分されるシステムで、アウディドライブセレクトと協調して作動します。通常は、後輪に数%だけトルクを配分した、前輪駆動主体の走行モードとなっていますが、路面状況とドライブセレクトモードの違いにより、0-100%及び、100-0%の間でフレキシブルに可変制御されます。

ハンドリングフィールは軽快で、ドライバーの狙ったラインを正確にトレースしてくれます。うねりのあるワイディングを、巧みなボディコントロールでヒタヒタと走り抜けます。

ただ、大きなホイールにスポーツサスが組み合わされていることもあり、路面の凸凹ではゴツゴツと細かな衝撃を拾いがちでした。

評価のまとめ

初代TTはその独創的なスタイリングが大きな魅力でしたが、2代目TTではスタイリングに走りの良さが加わり、スポーティでスタイリッシュなクーペとして生まれ変わりました。

今回の3代目アウディTTクーペでは、さらに先進的な電子デバイスを組み込み、新世代スポーティカーとして走りとスタイリングをぐっと磨き上げています。

アウディTTクーペはその出自がスタイリッシュクーペですから、走りを磨き上げたと言っても目を三角にしてコーナーに突っ込むというスタイルではありません。

おしゃれで上質な内外装を華麗に着こなし、時にちょっとスポーティに走りたいというライトなスポーティ感を求めている方に丁度いい車です。

価格

価格 | 5,890,000円(税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)