新型 アウディ A6 2.0 TFSI クワトロ(C7系)【試乗評価】俊敏な身のこなしと上質な乗り心地 [ABA-4GCYPS]

今回は「新型 アウディ A6 2.0 TFSI クワトロ(C7系)S-lineパッケージ」を試乗レポートいたします。
アウディ・A6は、2011年のモデルチェンジで4代目となったLクラスの高級セダンです。日本市場では2012年から発売されています。

2015年にはマイナーチェンジによって、内外装のリファインと搭載エンジンの見直しが行われ、「2.0LDOHCターボエンジン」は「1.8LDOHCターボエンジン」に、「2.8LDOHC自然吸気エンジン(クワトロ)」は「2.0LDOHCターボエンジン(クワトロ)」へと変更されています。

つまりアウディA6も、時代の潮流に乗ってエンジンの「ダウンサイジング化」が行われたという事になります。

それに伴いエントリーグレードに搭載されていたCVT(無段変速機)は廃止され、ダイレクトな変速感が得られる7速デュアルクラッチ(Sトロニック)が採用されています。

スポンサーリンク

外観

全長4945mmX全幅1875mmX全高1465mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2910mmとなります。

下位モデルの「アウディA4」とよく似た共通イメージが使われているものの、「A6」では一回り大きくなったボディを生かして、ワイド&ローで迫力のある上質なスタイリングが与えられています。並べてみれば格の違いは圧倒的です。

フロント

前期モデルより薄くなったヘッドライトと、横バーが1本増やされた「シングルフレームグリル」により、迫力と精悍さが増しています。

オプションで装備することのできる「マトリックスLEDライト」を選択すれば、知的な上品さを演出することができます。

この「マトリックスLEDライト」は、対向車をセンサーで感知することで、その部分へのライト照射を自動的にカットするというハイテク装備です。

アウディA6前面画像

※写真は前期モデルです。

サイド

新しい「A4」と比べるとフロントオーバーハングが長く、プロポーションのバランスは今ひとつです。その分、前後のバランスが均等になるため、クワトロシステムによるどっしりとした安定感を感じさせます。サイドパネルにはゆったりとした表情の面処理にキリッとしたキャラクターラインが施され、A6の上質感を際立たせています。

AピラーとCピラーが深く傾斜しているため、流れるような美しいキャビン形状を持ちます。

リア

リアエンドにはフロントから続く流れをまとめた凝縮感のあるデザインが与えられています。上下に薄くなったコンビネーションタンプと相まって、ぎゅっとお尻を引き締めています。そのため、重厚感を感じさせながらも軽やさが同居するスタイリングとなっています。

アウディA6後部画像
スポンサーリンク

内装

上質な樹脂とメタル素材、しっとりとした本革が相まって、アウディ定番の高品質なインテリアデザインを構成しています。

本革巻きステアリングには、少し径の太い握りやすい形状のグリップが与えられています。流麗なクーペに近いキャビン形状ながら、ボディサイズが大きいために、車内に圧迫感はありません。大人4人がゆったりと座ることのできる広々とした室内空間です。ショーファードリブン(運転手付きの車)としたも十分使うことができます。

インパネ形状がドアまでぐるりと周り込むようにデザインされているため、実際以上に広々とした感じを受けます。

アウディA6内装画像

シート

ゆったりした室内に、厚みとサイズのたっぷりとした贅沢なフロントシートが装備されます。クッションの「硬さ」「コシ」ともに適度で、長時間運転でも疲れにくいです。

リアシートのサイズも大きめで、フロントシートに引けを取りません。座面の角度、シートバックの高さ共に適正で、クッションには適度な硬さとコシがあるため、長時間のドライブでも快適に過ごすことができます。加えて足元と頭上にはたっぷりとした空間が確保されています。

荷室

大型Lクラスセダンにふさわしい、たっぷりとしたサイズの荷室が装備されます。奥行き、高さ、幅ともに広大で、4人家族で2泊3日旅行程度なら十分にこなす事ができます。

静粛性

たっぷりと遮音材が施されているため、高級車にふさわしい快適な静粛性が感じられます。

スポンサーリンク

エンジンとミッション

1984ccの直列4気筒DOHCターボエンジンに、7速ATが組み合わされます。
エンジンは、252ps/5000-6000rpmの最高出力と、37.7kgf・m/1600-4500rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量は1780kgで、JC08モード燃費は、13.6km/lとなります。

エンジン

新しいダウサイジングターボは、前期型の2.8L自然吸気エンジンより明らかにパワフルで、1780kgの重量級ボディを音もなくスルスルと加速させていきます。

ダウンサイジングターボならではのラグが多少感じられるものの、アクセルを踏み込めば、わずかな間を挟んで力強いトルクが立ち上がります。エンジン音は4気筒らしい軽やかでパンチのあるサウンドで、巡航時や街中で見せる上質なキャラクターとの2面性に驚かされます。

トランスミッション

トランスミッションには7速のデュアルクラッチが装備されますが、デュアルクラッチらしいダイレクト感はそのままに、不快な振動やノイズはしっかりと減衰されています。

これは、エンジンやトランスミッションが上質というだけではなく、A6そのものに施された遮音材の効果もあるのでしょう。よくできた「多段式トルクコンバータAT」のようにスムーズで上質な変速制御を行います。

足回りとハンドリング

前輪に5リンク・ダブルウィッシュボーン式サスペンション、後輪にはトラペゾイダル・ウィッシュボーン式サスペンションが装備され、前後共にスタビラーザーで強化されます。

足回り

試乗車には「S-lineパッケージ」による、「19インチアルミホイール+スポーツサスペンション」が装備されるものの、高性能なダンパーと剛性の高いボディの相乗効果により、足回りが乱れてばたつく事はありません。どっしりした重厚感と、引き締まったしなやかさを併せ持つ上質な足回りです。

荒れた路面であっても、コツコツと衝撃を車内に伝えることはありません。

ハンドリング

1780kgという重量級ボディを持つものの、アルミ構造体による軽量化が行われており、重心が下に集中しているような軽快で安定感のある身のこなしを見せます。

リアの追従性が高く、激し目にステアリングを操作しても挙動が乱れることはありません。そのため、コーナーの続くワインディングであっても、安心してハイペースを維持することができます。

搭載されるクワトロシステムは前後のトルク配分を「40:60」から断続的に可変させることで、路面状況に応じた最適な制御を行います。そのため、どのような状況であっても姿勢を乱すことは少なく、ドライバーの意思に即座に反応する気持ちの良い運転が可能です。

評価のまとめ

アウディA6は大きなボディを持つ高級セダンですが、足回りにはスポーティなセッティングが施されており、ワインディングに持ち込んでも軽快な走りを楽しむ事ができます。

もちろん、高級車らしいゆったりとしたクルージングも得意種目で、その日の気持ちや状況に合わせて優れた2面性で答えてくれます。

対象となるユーザー

このA6の大きなボディは、日本で快適に使うにはギリギリのサイズ感といえますが、普段使っている駐車場にたっぷりとしたサイズがあり、狭い道をあまり走ることがないという人なら問題ありません。

「大きなドイツ高級車が欲しいけど、メルセデスやBMWではありきたりすりぎて恥ずかしい」、「普段はリラックスしてゆったり走るのが好きだけど、たまにはキビキビとした走りも楽しみたい」という希望のある人にピッタリな一台です。

価格

価格 | 6,800,000円(税込み)

このページを読んだあなたにオススメの記事

スポンサーリンク

ABOUTこの記事をかいた人

akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時にかけてを予定しています。

猛暑のおかげでしつこい「切れ痔」も徐々に回復。病院にいくのは恥ずかしいのでこのまま自然治癒してくれ!(2018年7月)

現在、古い「試乗関連」の過去記事を全面書き換え中。その分、新しい記事の投稿が少なくなります(2018年4月〜)