新型 VW ゴルフ 7 GTE(PHEV)【試乗評価】スポーティで走りの楽しいプラグインハイブリッド [DLA-AUCUK]

今回は「新型 VW ゴルフ 7 GTE(PHEV)」を試乗レポートいたします。
VWゴルフは、2012年のモデルチェンジで7代目となりました。日本では2013年より発売されています。このGTEは2015年より発売されているプラグインハイブリッドカーです。

「VW Golf GTE」のフロント

2016年度の「クリーンエネルギー自動車導入対策費補助金制度」の見直しで、38万円の補助金が95000円に減額されたことを受け、ゴルフGTE本体の価格が30万円値下げされました。

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外観

全長4265mmX全幅1800mmX全高1480mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2635mmとなります。

「VW Golf GTE」のリア

ガソリン仕様車とプラグインハイブリッド仕様車で、外観上の大きな違いはありません。

フロント周りは、ガソリン仕様車GTIのヘッドライト間に施された赤い水平のラインが、GTEの場合はブルーに変更されています。またGTEのフロントバンパー内には、シルバーのメッキモールドが追加されています。加えて、フロントグリルVWマークの裏には、充電用プラグを差し込む為のコネクターが隠されています。

サイドビューでは、大径ホイール内に青いブレーキキャリパーが装備され、GTEの大きな特徴となっています。対するガソリン仕様車GTIのブレーキキャリパーは鮮やかな赤色です。

リア周りは、ゴルフGTIが左右一本ずつの二本出しマフラーなのに対して、GTEでは左片側二本出しとなります。リアコンビランプは、白いLEDのターニングランプが、細く水平にレイアウトされたGT系に共通のデザインです。

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内装

200〜300万円台のゴルフクラスという事ならシンプルで質感の高い内装と言えますが、500万円前後という価格を考えると少々物足りない内容です。

ガソリン仕様のGTIには、赤を基調としたチェック柄シートと、赤いステッチのシフトブーツや、ステアリングホイールが装備されているのに対して、GTEには、全く同じデザインの青を基調としたチェク柄シートや、青いステッチが使われています。つまり、違いは色使いだけということになります。

メーターには視認性の高い二眼タイプが使われています。ガソリン車のGTIと基本的なデザインは同じですが、GTEにはプラグインハイブリッドカーならではの、各種表示項目が追加されています。

前席シートには、どっしりとした作りの厚みのあるシートが装備されています。適度な硬さとコシがあり、走行中の衝撃から体をしっかりと守ってくれます。サイドサポートがしっかりと施された、運転のしやすいシートです。

後席シートにも適度なサイドサポートが施されています。シートバックの高さと座面の長さも十分で、これなら長時間の移動でも疲れません。

荷室は、高さ、奥行き、形状ともにしっかりと考え抜かれており、必要十分の容量が確保されています。

もともと静かなハイブリッドカーということもあり車内の静粛性は高いです。

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エンジンとミッション

1394ccの直列4気筒ターボエンジン+電気モーターに、6速DSGが組み合わされます。
エンジンは、150ps/5000-600rpmの最高出力と、25.5kgf・m/1500-3500rpmの最大トルクを発揮します。
また電気モーターは、109psの最高出力と、33.6kgf・mの最大トルクを発揮します。
車両重量は1580kgで、JC08モード燃費は、23.8km/lとなります。

ハイブリッドカーらしい静かでスムーズな走行感です。エンジンと電気モーターの切り替わりも、言われなければ分からないほど自然で切れ目がありません。システム合計の最大トルクは35kgf・mほどとなりますので、日常域でトルクが不足するような事は全くありません。坂道や合流においても怒涛の加速力を誇ります。

6速DSGには3つのドライブモードが装備されており、電気だけを使って走る「EVモード」での最大航続距離は53.1kmとなります。また、その場合の最高速度は130km/hが可能です。

エンジンと電気モーターの燃料効率を最大限に上げて走行する「HVモード」では、JC08モード燃費が23.8km/lとなります。ハイブリッドカーとしては今ひとつの燃費性能ですが、パワフルでスポーティな車の燃費と考えれば十分な数値です。

また、エンジンと電気モーターのパワーを最大限に使い切って走る「GTEモード」のパワーは圧倒的で、ハイブリッドとは思えない豪快で鋭い加速フィールを示します。

この「GTE」のネーミングからもわかるように、燃費よりもパワフルでスポーティなキャラクターを狙った商品作りがされており、加速性能はスポーティグレードのGTIを上回ります。

足回りとハンドリング

前輪にマクファーソン式サスペンション、後輪には4リンク式サスペンションが装備されます。
また、前後ともにスタビライザーで強化されています。

ゴルフGTIよりも260kgも車重が重いため、軽快感は薄れましたが上質で重厚感のある乗り心地です。また、路面のギャップは高剛性ボディとストロークのたっぷりとしたサスでしっかりと受け止め、不快な衝撃を車内に侵入させることはありません。

ハンドリングは素直な特性で、ドライバーの意思に従って忠実にラインをトレースしていきます。小さなコーナーが続くようなワインディングでも、ロールスピードはしっかりと抑えこまれています。

その他

必要なオプションを追加すると簡単に500万円を超えてしまいます。これに諸費用などを加えていくと600万円に迫る勢いです。ベース車両がゴルフということを考えると、少し値段が高すぎますね。これだけのお金を出せば、国内外で魅力的な車がたくさん選べます。

評価のまとめ

EVモードでの航続距離が長いため、普段は深夜電気料金で満充電にしておき、通勤や買い物などの日常使用ではガソリンを一切使わないといったことが可能です。

ただ、日本にはプリウスをはじめとした優秀なハイブリッドカーがたくさんあるため、なかなかGTEならではの長所を見出しにくいというのも実情です。

しかし「GTE」という名前からも分かる通り、この車のキャラクターは基本的にスポーティです。ゴルフならではの重厚感のある乗り味、圧倒的なパワーに価値観を見出せる人には是非オススメしたい一台です。

価格

価格 | 4,690,000円(税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)