新型 三菱 アウトランダー PHEV G Navi Package(2代目)【評価レビュー】マイナーチェンジによって、しっとりとした上質な乗り味を実現 [DLA-GG2W]

三菱 アウトランダー PHEVのフロント

今回の【評価レビュー】は「新型 三菱 アウトランダー PHEV G Navi Package(2代目)」。
2012年にフルモデルチェンジした、MクラスのクロスオーバーSUV(5ドア)です。

「PHEV」はガソリン車発売直後の2013年に追加されたモデルで、エンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムに外部充電を可能にするプラグイン機構を装備。三菱自動車としては初めてのプラグイン・ハイブリッドカーで、日本車としても「トヨタ・プリウス PHV」に次ぐ二番目のモデルとなります。

基本となるプラットフォーム(基本骨格)は、衝突安全性能を強化した「RISE(ライズ)」。高いエネルギー吸収能力と高剛性ボディによって、衝突時の安全性能を高めています。

2015年にはビッグマイナーチェンジが行われ、フロント回りを中心によりダイナミックなデザインを採用。同時に足回りやハイブリッドシステムの制御も見直されています。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「【評価レビュー】のまとめ」をどうぞ。

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外観

全長4695mmX全幅1800mmX全高1710mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2670mmとなります。

フロント

重厚感漂うフロントノーズにダイナミックなX型グリル。メカニカルな形状のLEDライトが一体化され、ダイナミックで力強いフロントフェイスを構成。マイナー前のサイボーグ顔も素敵ですが、新しいアウトランダーの顔もなかな魅力的です。

サイド

前後に長いボディに張りのあるサイドパネル。大きなキャビンと大径18インチ・アルミホイールが組み合わされ、どっしりとした重厚感を感じさせます。

リア

三菱 アウトランダー PHEVのリア

がっしりとしたリアエンドにハの字型リアコンビランプ。ゴージャス感を強調するメッキモールドを装備。SUVテイストあふれる力強い後ろ姿。

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内装

三菱 アウトランダー PHEVのステアリング

デビューが2012年とけっこう前のため、さすがにフレッシュな印象はありません。ただし、モダンなデザインのステアリングや近未来感あふれるメーターが装備され、まずまずのテイストにまとめられています。

この「G Navi Package」は、インパネ中央に「7インチ WVGA ディスプレイ メモリーナビゲーション(MMCS)」を装備。ナビゲーション情報をはじめとして車両情報やPHEVの走行状況、オディオやエアコン情報などを統合的に表示および制御する事ができます。

シート

三菱 アウトランダー PHEVのシート

フロントシートはスウェードと合皮のコンビシート。コシのあるクッションに適度な柔軟性を持つ表皮が組み合わされ、腰回りから太ももまでしっかりと面で支える快適なシートです。

リアシートもバランスの取れた快適なシート。頭上、足元空間ともにゆったりとしたスペースがあり、長時間座っていても疲れは少ないです。

荷室

荷室には広大なスペースを確保。これなら家族4人で荷物のかさばるキャンプも余裕。

静粛性

マイナーチェンジによって遮音材や吸音材を増設。静かなハイブリッドシステムとあいまって高い静粛性を実現しています。

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パワーユニットとミッション

1998cc・直列4気筒DOHCエンジン+電気モーター(前/後)に、CVT(無段変速機)が組み合わされます。
エンジン最高出力118ps/4500rpm、最大トルク19.0kgf・m/4500rpm。
電気モーターは、163psの最高出力と、33.9kgf・mの最大トルクを発揮。
車両重量1860kg。JC08モード燃費19.2km/l。

パワーユニット

2.0Lツインカムエンジン+電気モーター(前/後)によるハイブリッドシステムで4輪を駆動(フルタイム4WD)。マイナーチェンジとその後の一部改良によってハイブリッド制御の見直しが行われ、力強さが向上しています。

電気モーターのぶ厚いトルクを使ってスッと軽やかに走り出し、1860kgの重量級ボディを感じさせることはありません。ダイレクトに接続された電気モーターとエンジンによって、中高速域までモリモリと湧き上がる加速感を維持。荷物や人を満載した上り坂でも、回りの流れをリードしてグイグイと力強く駆け上がります。

バッテリーがフル充電されている場合、60km(カタログ値)までの連続EV走行が可能です。通勤先が20km以内にあれば、ガソリンを使う機会はほとんどありません。

トランスミッション

三菱 アウトランダー PHEVのシフト

「EV走行モード」および「シリーズ走行モード」では、電気モーターを直結して走行。「パラレル走行モード」ではエンジンに直結するため、変速のためのトランスミッションは搭載されません。

ステアリングに装備されるパドルシフトは変速のためではなく、回生ブレーキの効き具合を制御するためのもの。下り坂ではエンジンブレーキの要領で6段階に調整してください。

乗り心地とハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪にはマルチリンク式サスペンションを装備。

乗り心地

装着タイヤは225/55R18。

適度な重厚感をともなったしなやかな乗り味。サスペンションの取り付け剛性アップによって上質感も向上しています。

目地段差や橋脚ジョイントでは動きの良いサスによって衝撃をしなやかに吸収、市街地モードに最適化された快適な足回りです。

高速域での安定性も高く、フラットな姿勢を維持してどっしりと直進。リラックスしてステアリングを握ることができます。

ハンドリング

低い位置に搭載されたバッテリーとランエボ譲りの電子制御4WDシステムによって、素直で切れ味の良いハンドリングを実現。若干スローなセッティングながら、ドライバーの意図したラインを外すこと無く正確に再現してみせます。

最小回転半径は5.3m。大きなボディの割にまずまずの数値です。

その他

先進安全技術は最新の「e-Assist」を搭載。ミリ波レーダー式からレーザー+単眼カメラ式にアップグレードされています。このパッケージには「衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)」や「車線逸脱警報システム(LDW)」、「後側方車輌検知警報システム(BSW/LCA)」、車間を維持して設定した速度で前車に追従する「レーダークルーズコントロールシステム(ACC)」といった機能が含まれます。

【評価レビュー】のまとめ

「新型 三菱 アウトランダー PHEV」は、三菱の技術の粋を集めて設計されたプラグインハイブリッドカー。マイナーチェンジによって足回りやハイブリッドシステムの制御が見直され、ぐっと上質でパワフルな車に生まれ変わりました。まさに「高級ラグジュアリーSUV」といった趣です。

スクウェアなボディスタイルによって、前席から後席、荷室まで広々とした空間を確保。最近流行りのスタイリッシュSUVには無い大きな余裕があります。

PHEVを購入しようという人の中には、「万が一の災害時には非常用電源としても使いたい」というニーズもあるでしょう。このアウトランダーPHEVは、大容量リチウムイオン電池(300V/12kWh)を搭載するためそういった人にピッタリな車です。

その他には「高級感のあるクロスオーバーSUVを探しているが、外車ではちょっと気恥ずかしい」とか、「利便性の高いPHEVを購入したいが、プリウスPHVではちょっと狭すぎる」なんて人にもオススメです。

中古車市場では

2017年式「新型 三菱 アウトランダー PHEV G Navi Package」で370万円前後。2013年式初期モデルで200万円前後となります(2018年3月現在)。

価格

価格 | 4,324,860円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)