新車の車でも買ってから3年も経てば、細かい擦り傷や洗車傷が目立ってきます。
また、コーティングやワックスが落ちていれば、酸性雨の影響でがんこな水垢が付いてしまいます。
もうこうなってしまってからでは、いくらせっせと洗車をしても、逆に周りの奇麗なボディとの差が出て、汚れが目立つだけです。
そこで今回はそんな時に役立つ水垢の取り方と、小傷や洗車傷の消し方を解説したいと思います。
超微粒子コンパウンドとは
がんこな水垢や、小傷や洗車傷を消すには「超微粒子コンパウンド」というものを使います。
これは、粘性のある洗浄剤の中に、細かいパウダー状の研磨剤を配合したもので、カーショップなどで売られています。
この超微粒子コンパウンドには多くの場合「キズ消し用」「仕上げ用」「鏡面仕上げ用」という3種類の粒子の細かさが用意されています。
超微粒子コンパウンドの使い方
ドアノブ周辺の人間の手の爪によって付いた小さな小傷には、やわからめの布にこの「キズ消し用」という一番目の荒いコンパウンドを付け、やさしく軽くなでる様にキズ周辺をこすります。
キズが消えたら、「仕上げ用」「鏡面仕上げ用」の順で仕上げてください。
少し大きめのキズには同じく「キズ消し用」コンパウンドを使い強めにこすります。この時塗装面も削れていますので、時々仕上がりを確認しながら作業をすすめてください。キズが消えたら、先ほどと同様に「仕上げ用」「鏡面仕上げ用」の順で仕上げてください。
がんこな水垢には「仕上げ用」コンパウンドをやわらかい布に付け、やさしくこするだけで簡単に落とすことができます。
同じ所ばかり力を入れて磨いていると、その塗装面ばかり削れてしまい、周囲と色や艶が合わなくなります。
超微粒子コンパウンドをかけているところと、その周囲が上手くなじむようにイメージしながら作業してください。
最後は「鏡面仕上げ用」で仕上げてください。
いずれの場合も直接塗装面を削っている事にかわりはありませんので、力を入れすぎて塗装面を痛めることの無いよう、十分注意しながら作業を進めてください。
特に新車でおろして半年以内の車は、塗装もその上のクリア層も柔らかく表面を痛めやすいので、超微粒子コンパウンドをかけるのは止めてください。
また商品によって使い方が異なりますので、使用の際は必ず説明書を読んでください。
仕上げの作業
超微粒子コンパウンドは研磨剤の一種です。研磨作業をした後は、塗装面のワックスなどの保護層が無くなっています。
塗装面が奇麗になったら、ワックスやコーティング剤で保護層を形成しておいてください。
水垢や洗車キズで古く見えていた愛車も、この一連の作業で新車のような輝きを取り戻します。
コストも安く簡単にできますので、ぜひ挑戦してみてください。