新型 BMW 1シリーズ 118i M Sport(2代目・F20)【評価レビュー】マイナーチェンジによって精悍な顔つきに [DBA-1R15]

BMW 1シリーズ 118i M Sportのイメージ

今回の【評価レビュー】は「新型 BMW 1シリーズ 118i M Sport」。
2011年にフルモデルチェンジした、小型5ドアハッチバックです。

2002年に登場した「初代1シリーズ」は、BMWのエントリーカーとして全世界で100万台以上を売り上げた大ヒットモデル。BMWが元々抱えていた顧客シェアを毀損することなく、主に他メーカーからの乗り換えだけでこの数字を叩き出しています。

2代目1シリーズは、初代のコンセプトをほぼそのまま受け継ぐキープコンセプトモデル。エンジン縦置きの後輪駆動(FR)にスポーティな5ドアハッチバックボディが与えられ、前後重量配分50:50の優れた重量バランスを実現しています。プレミアム・コンパクト(高級小型車)クラスとしては唯一のFRレイアウトで、他社に目ぼしいライバルは存在しません。

初代にはクーペやカブリオレの変わり種ボディもありましたが、今回は2シリーズ・クーペ&カブリオレとして独立したモデルに移行。1シリーズとしては、5ドア・ハッチバックのみのシンプルなモデル構成となります。

「M Sport」はスポーティな内外装と専用スポーツサスを装備するスポーティグレード。この他に「ベースグレード」や「Sport」、「Style」といったグレードもあります。

2015年には、内外装の変更を伴うマイナーチェンジを実施。BMWの最新トレンドに倣った精悍な顔つきとなりました。予防安全システム「ドライビング・アシスト」の装備やグレードの見直し、エンジンの改良など見えない部分にもしっかりと手が加えられています。

※じっくりと読む時間の無い人は、文末の「【評価レビュー】のまとめ」をどうぞ。

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「新型 BMW 1シリーズ 118i M Sport」の外観

全長4340mmX全幅1765mmX全高1430mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2690mmとなります。

フロント

BMW 1シリーズ 118i M Sportのフロント

低く身構えたフロントノーズにシャープなLEDヘッドライト。スポーティなMスポ専用フロントバンパー。さらに薄型キドニー・グリルも装備。精悍で若々しい印象のフロントフェイスです。

上質感では3シリーズなどの上級モデルに及びませんが、1シリーズならではの小気味いいカッコよさが表現されています。

サイド

ロングノーズに薄く長いキャビン。前後ギリギリに配置されたホイール。傾斜の強いAピラー(一番前の柱)となだらかなルーフ。軽快感あふれるスポーティなサイドビューを形づくっています。

リア

BMW 1シリーズ 118i M Sportのリア

グラマラスなヒップラインに小さく絞り込まれたキャビン。大地を踏みしめるように力強く広がるリアフェンダー。Mスポ専用となるダイナミックなリアバンパー。何気ない後ろ姿にも、ガッシリとした力強さを感じさせます。

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内装

プラスチッキーな樹脂にピアノブラック調パネル。清潔感を感じさせるシルバーパーツが組み合わされ、シンプルでスポーティな室内を演出。

センタークラスター(インパネ中央)最上段には、ナビゲーションやオーディオ、車輌情報などを表示するフローティングディスプレイ(8.8インチ・ワイド・コントロール・ディスプレイ)。タッチディスプレイと見やすく整理されたグラフィックによって操作がしやすいです。

その直下、比較的高い位置にエアコン吹き出し口があり、離れた後席へも快適な空気をしっかりと届けます。エアコンは手探りでの操作もやりやすいダイヤル式。

メーターナセルには、BMW伝統の精密な大型二眼メーターを配置しています。ステアリングはスポーティなデザインがやる気にさせる「Mスポーツ・レザー・ステアリング・ホイール」。

Aピラーの根本には大きなドアミラーが配置されるものの、ピラーが手前にあるので死角は小さめ。運転席からもしっかりとボンネットが見えるため、車幅がつかみやすく運転しやすいです。ただ、Dピラー(一番後の柱)が太いので斜め後方の視界はけっこう制限されます。

シート

フロントシートは、ファブリックとアルカンターラのコンビシート。適度なサイドサポートを装備したスポーティな形状で、しなやかな表皮にコシのあるクッションが組み合わされます。体圧をキレイに分散して、腰の高い位置からお尻、太ももに掛けてガッチリと支えます。僕の身体には少し小ぶりですが、標準的日本人体型なら問題無いでしょう。

リアシートはルーフが低く、同クラスコンパクトカーと比較すれば少々狭いです。といっても、ヒップポイントが低く、大人二人で座るための適切なスペースは確保されています。スタイリッシュな外観とFRレイアウトを考慮に入れれば、十分すぎるパッケージングです。

荷室

スタイリッシュなハッチバックにしては荷室容量は大きめ。家族4人であれば、2泊3日旅行も可能です。リアシートの背もたれを倒せば、ステーションワゴンのような使い方もできます。

静粛性

エンジンは3気筒とは思えないほど静かで、ロードノイズ、風切音もよく抑えられています。

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エンジンとミッション

1498cc・直列3気筒DOHCターボエンジンに、8速ATが組み合わされます。
最高出力136ps/4400rpmと、最大トルク22.4kgf・m/1250-4300rpmを発揮。

車両重量1430kg。JC08モード燃費は、18.1km/l。

エンジン

1.5Lツインカムターボで後輪を駆動(FR)。直列4気筒1.6Lターボから、直列3気筒1.5Lターボに換装されましたが数値性能はほぼ同じ。最大トルクの発生回転数が若干低くっています。

低速からスムーズに吹けがる扱いやすいエンジンです。街中など平坦路では必要十分のパワーを発揮。3気筒にしては比較的静かで、アクセルを踏み込めばそれなりに小気味いいエンジンサウンドを発生します。ただし、バランサーシャフトが搭載されるといっても、古き良きシルキー6のような上質感はありません。

トランスミッション

トルコン式の8速AT(ZF社製)を装備。スムーズかつダイレクトで、気持ちの良い変速フィールをもたらします。

乗り心地とハンドリング

前輪にダブル・ジョイント・スプリング・ストラット式サスペンション、後輪には5リンク式サスペンションを装備。

乗り心地

装着タイヤは、前225/45R17、後245/40R17(前後異径)。

適度に引き締まったスポーティな乗り味。路面の段差ではコツコツと衝撃を拾いがちですが、アタリがまろやかなため不快な印象はありません。プレミアムコンパクトにふさわしい上質感があります。

長いホイールベースに前後50:50の優れた重量配分。低い全高、引き締まった足回り。それぞれの要素が絶妙に組み合わされ、低速から高速域まで全域で高い安定性を示します。

ハンドリング

FRらしい素直で自然なハンドリング。ステアリングセンターからの微小舵角にも正確に反応して、狙ったラインにキッチリとノーズを向けようとします。スッキリとした操舵感が気持ちいいです。

ロールの出方も最小限で、外側のサスを僅かに縮ませながら安定して姿勢で走り抜けます。リアの接地性とハンドリングのバランスが素晴らしいです。

最小回転半径は5.1mと、結構小回りが効きます。見切りの良いボディと相まって、取り回しは上々。狭い場所でも容易に切り返すことができます。

その他

先進安全技術は最新の「ドライビング・アシスト」を搭載。

このパッケージには「レーン・ディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)」や「前車接近警告」、「衝突回避・被害軽減ブレーキ」などが含まれます。

その他には運転支援技術として、先行車との距離を保って一定の速度で追従する「アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付き)」や、駐車場にある前後の障害物との距離を知らせる「パーク・ディスタンス・コントロール」といった機能も装備。

【評価レビュー】のまとめ

「BMW 1シリーズ 118i M Sport」は、1.5Lツインカム・ターボエンジンを縦置きにして後輪を駆動(FR)する、プレミアムコンパクト。スタイリッシュなハッチバック(5ドア)ボディが与えられ、室内には大人4人とその荷物を積むだけの十分なスペースが確保されています。

この車最大の魅力は、FRらしいスポーティなハンドリングと引き締まった上質な乗り味など、BMWならではのフィーリングを比較的安い価格(「118i(ベースグレード)」で317万円)で味わえる点です。少々大きくなりすぎた3シリーズと比較すると、BMWならではの小気味良さでは1シリーズの方が上回ります。

「BMWの上質なフィーリングを味わいたいが、3シリーズではちょっと高くて手が出ない」とか、「スポーティで上質なプレミアムコンパクトを探している」といった人には最適な車となります。

次のモデルチェンジでは、「現行 BMW・2シリーズ グランツアラー」などと同じ「FFプラットフォーム」に変更されるという噂です。BMWのFRフィールを比較的安価な価格で味わうなら、これが最後のチャンスかもしれません。

中古車市場では

2017年式「BMW 1シリーズ 118i M Sport」で250万円前後。2015年式で200万円前後(2018年7月現在)。

新車価格

3,840,000円(消費税込み)

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akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

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現在、古い「試乗関連」の過去記事を全面書き換え中。その分、新しい記事の投稿が少なくなります(2018年4月〜)

パリモーターショー行きたい(2018年10月)