新型 BMW X3シリーズ X3 xDrive20d M Sport(G01・3代目)【評価レビュー】5シリーズをベースとする上質な走りを持ったクロスオーバーSUV [LDA-TX20

BMW X3シリーズ X3 xDrive20d M Sportのフロント

今回の【評価レビュー】は「新型 BMW X3 xDrive20i M Sport(G01・3代目)」。
2017年にフルモデルチェンジした、MクラスのクロスオーバーSUV・5ドアハッチバックです。

ベースとなるプラットフォーム(基本骨格)には、ひとクラス上級の5シリーズが使われスポーティで上質な走りを実現。Xシリーズを代表する車種として高い完成度を誇ります。

先代のX3シリーズは、高級車メーカーBMWの作る「クロスオーバーSUV」として好評を得ていたベストセラーカーです。

今回のモデルチェンジでは、その先代X3シリーズの高い人気を受け継ぎつつ、さらに顧客層を増やすためキープコンセプトによるスタイリング案を採用しています。まあ、簡単に言えば、リスクを最小限に減らして利益を最大化したわけです。直接的なライバルはアウディQ5やメルセデスベンツGLCなど、上質なMクラスクロスオーバーSUV達です。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「【評価レビュー】のまとめ」をどうぞ。

スポンサーリンク

マイナーチェンジを経て男前に

全長4720mmX全幅1890mmX全高1675mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは2865mmとなります。

先代の精悍な印象を残しつつも、細部に渡ってリ丁寧なファインが施され、上質で洗練されたスタイリングに仕上げられています。

フロント

一回り大きく立派になったキドニーグリルに、精悍なLEDヘッドライトが組合され、ラグジュアリーでありながら引き締まった印象のフロントフェイス。

サイド

SUVにしては長いノーズに、大きなキャビン(居住空間)が組み合わされ、伸びやかで重厚感あふれるサイドビュー。サイドパネルには鋭いキャラクターラインと複雑な陰影が折り重なり、深みのある表情をもたらしています。

リア

BMW X3シリーズ X3 xDrive20d M Sportのリア

小さく絞り込まれたリアウィンドウにガッシリとしたヒップラインが対比され、スポーティで力強いリアエンドを構成しています。

スポンサーリンク

スポーティな内装デザイン

BMW X3シリーズ X3 xDrive20d M Sportの内装

上質な樹脂素材に輝度の高いメタリック、木目パネルが組み合わされた高級感溢れる内装デザイン。先代の基本デザインを踏襲しながらも最新のデザイントレンドが巧みに取り入れられています。

アップライトな視点からボディ四隅を見下ろすように座るコマンドポジション。ボディの見切りも良く、死角も最小限に抑えられています。

シート

BMW X3シリーズ X3 xDrive20d M Sportのフロントシート

Mスポーツのフロントシートには、クロスとレザーによるコンビシートを装備。本革シートはオプションとなります。しなやかな表皮にコシのある上質なクッションが組み合わされ、ドライバーをシート全体でしっかりと支えます。長距離ドライブでも疲れの少ない快適なシートです。

リアシートはやや平板なデザインとなるものの、フロント同様に上質なシートです。足元、頭上空間ともにたっぷりとした余裕が確保されており、大人二人が余裕を持って座れます。シートバックの角度を微調整できるため、自分に合った最適なポジションが取りやすいです。

荷室

荷室は、幅、奥行き、高さともに十分。スクウェアな形状のため、数値以上の使いでがあります(容量550L)。リアシートを4:2:4で倒すことで、さらに荷室スペースを拡大することができます。

静粛性

始動時はややカラカラといった音が僅かに聞こえるものの、走り出せばガソリンエンジンと遜色の無い高い静粛性能をみせます。

スポンサーリンク

トルクフルな走りとスムーズなフィール

1995ccの直列4気筒DOHCディーゼル・ターボエンジンに、8速ATが組み合わされます。
エンジンは、190ps/4000rpmの最高出力と、40.8kgf・m/1750-2500rpmの最大トルクを発揮します。

車両重量1860kg。JC08モード燃費は、17.0km/lとなります。

エンジン

2.0Lのツインカムターボで4輪を駆動。低速から分厚いトルクを発生する力強いエンジン。アクセルを軽く踏み込むだけで、2t近いX3を軽々と加速させます。街中から高速域まで、どの速度域からでも淀みの無いトルクが瞬時に立ち上がります。

トランスミッション

トルコン式の4速ATを装備。分厚いトルクを活かしたハイギアードなセッティング。早いタイミングで次々に変速を繰り返し、スムーズで上質な変速フィールをみせます。

上質な乗り味とスポーティなハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪にはマルチリンク式サスペンションを装備。

乗り心地

やや引き締まった印象のスポーティな足回り。衝撃の角に丸みがあるため、不快なゴツゴツ感はありません。

路面の段差では、しなやかに衝撃をいなし。大きなうねりでは、4輪がそれぞれ協調してボディをなるべくフラットに保とうと働きます。

ハンドリング

パワーアシストの強い軽やかなステアリングフィール。前後50;50の優れた重量バランスを活かして、ヒラヒラと巧みな足さばきでコーナーをクリア。ドライバーの操舵に正確に反応する、自然な身のこなしが気持ち良いです。

その他

先進安全技術は、ステレオカメラと5つのレーダーシステムによる「ドライビング・アシスト・プラス」を装備。このパッケージには、アクティブ・クルーズ・コントロール(ストップ&ゴー機能付き)や、ステアリング&レーン・コントロール・アシスト(車線中央維持)が含まれます。

【評価レビュー】のまとめ

ひとクラス上級となる5シリーズのプラットフォームが使われ、上質な走りと広々とした室内を実現しています。

好評だった先代X3シリーズの精悍なスタリングを継承しつつ、細部に渡って綿密なリファインが施され、ラグジュアリーでカッコいい外観となった事も嬉しいポイントです。

「SUVのカッコいい外観に憧れつつも、セダンの安定した走りも捨てがたい」とか、「荷物や人を沢山乗せてロングドライブに出かけたいが、ミニバンやワンボックスだけは勘弁してほしい」といった人にピッタリな高級クロスオーバーSUVです。

中古車市場では

登場したばかりなので、新型X3の中古車はほとんどありません。旧型の2017年式「X3 xDrive20d M Sport」であれば、500万円前後となります(2017年12月現在)。

価格

価格 | 7,100,000円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)