2017年10月25日から11月5日まで、東京ビッグサイトで開催されていた「東京モーターショー2017」(そのうち一般公開は10月28日から11月5日まで)。
フォルクスワーゲン・グループ・ジャパンは、この会場の自社ブース(東4ホール)で「VW I.D. BUZZ」をジャパンプレミア(日本初公開)していました。
今回も会場で撮影した写真とともにレポートします。
フォルクスワーゲンは2020年から、量販を前提とした新しい電気自動車「I.D.」シリーズを導入する予定です。「I.D. BUZZ」は、そのラインナップのひとつとして、マイクロバスのコンセプトを具現化したクルマです。
「VW I.D. BUZZ」の概要
通称「ワーゲンバス」として親しまれたかつての名車「フォルクスワーゲン・タイプ2)。「VW I.D. BUZZ」は、このワーゲンバスを現代の技術で蘇らせた新世代の電気自動車です。
名前に含まれる「I.D.」は、フォルクスワーゲンが2020年から展開する予定の電気自動車専用ブランドで、「VW I.D. BUZZ」はこの「I.D.」シリーズの一員として企画されています。
発売予定は「I.D.」シリーズ設立から2年後の2022年。商用モデルだけではなく、乗用モデルも設定されます。レベル3の自動運転も実装される予定で、自動運転モードでは運転席と助手席を180度回転させて対面シートも可能。
前後にそれぞれ1基ずつの電気モーターが搭載され、システム総合出力は374馬力(275kW)を発生。最高速度はリミッター作動時で160km/hとなります。
2025年までに電動車マーケットでトップを取る
フォルクスワーゲンはこの「VW I.D. BUZZ」を含む「I.D.」シリーズによって、2015年までに電動車(EVおよびPHV)を年間100万台販売し電動車マーケットのトップを取る計画です。
コンパクトな電動ユニットによって、広々とした室内を実現
コンパクトな電動ユニットを搭載する事によって室内には広大なスペースを確保。8人乗りを実現しています。自動運転モードではシートを回転させて、列車のような対面シートにする事も可能。
センサーコンソールには、タッチディスプレイを装備。車外に持ち出せばタブレットとして使うこともできます。
「VW I.D. BUZZ」の外観
フロント
ゆったりとした曲線で描かれたフロントノーズに、薄目を開けたようなぼんやり顔。ニヤッと笑ったフロントバンパーが組み合わされ、ちょっとユーモラスな癒し系フロントフェイスです。
サイド
ロングホイールベースに、短く切り詰められた前後オーバーハング(ホイールからボディ端までの長さ)。ワーゲンバンを彷彿とさせるツートンカラーが施され、レトロフューチャーな趣を持つ伸びやかなサイドビュー。
リア
フロントのデザインモチーフを反復するユーモラスなリアエンド。パネル面に緩やかな曲線が与えられ、しっとりとした上質感も感じさせます。
主要スペック
項目 | スペック |
---|---|
パワーユニット | 電気モーターx2基 |
搭載バッテリー | リチウムイオンバッテリー |
最高出力 | 374ps(275kW) |
駆動方式 | 4WD(4輪駆動) |
0〜100km/h加速 | 5秒 |
最高速度 | 160km/h(リミッター作動時) |
ボディタイプ | 5ドア・ミニバン |
今後の販売予定
2020年から順次展開される「I,D,」シリーズの一員として、2022年以降の販売を予定。
価格は「なるべく安くしたい」というだけで、具体的な数字は未定です。