新型 レクサス LS 500 iパッケージ(5代目)【評価レビュー】スポーティな乗り味を強めた、レクサスが誇る最上級サルーン [DBA-VXFA50]

レクサス LSのイメージ

今回の【評価レビュー】は「新型 レクサス LS 500 iパッケージ(5代目)」。
2017年にフルモデルチェンジした、Lクラスの最高級ラグジュアリーサルーン(4ドアセダン)。この他にハイブリッド版の「LS500h」があります。

「走る応接室」として高い評価を得ていた初代レクサスLS(トヨタ・セルシオ)も、今回のモデルチェンジで5代目となりました。

Lクラススポーツクーペ「レクサスLC」と同じ「GA-Lプラットフォーム」が採用され、スポーティで上質な乗り味を得ています。ボディ構造が変わったことによって、スタイルも激変。ロー&ワイドで美しいプロポーションに生まれ変わりました。

※忙しくてあまり時間の無い人は、文末の「【評価レビュー】のまとめ」をどうぞ。

スポンサーリンク

外観

全長5235mmX全幅1900mmX全高1450mmのボディサイズを持ち、ホイールベースは3125mmとなります。

旧型の保守的なスタイリングから一転して、個性あふれるアバンギャルドなスタイリングになりました。

アメリカ西海岸やドバイの高級ホテルに駐めるなら、これくらいド派手な方がばっちりハマります。

フロント

伸びやかなフロントノーズに大型スピンドルグリル。V字型ポジショニングランプ付きの、3連LEDヘッドライトが組み合わされ、ダイナミックでありながらもエレガントさを感じさせるフロントフェイス。

サイド

短いフロントオーバーハングに、ロングノーズ&ビッグキャビンを組み合わせた、FRならではの伸びやかで美しいサイドビュー。

リア

深く傾斜したリアウィンドウにロー&ワイドなリアエンド。レクサスLCを彷彿とさせるリアコンビランプがレイアウトされ、上質で力強い後ろ姿を構成しています。

スポンサーリンク

内装

折り重なる糸をモチーフにデザインされたインパネに、上質な樹脂と木目パネル、本革素材が組み合わされた高級感あふれる室内。

折り重なる糸は、トヨタの礎を築いた「自動織り機」を表しているのだと思いますが、ちょっとデザインとしては煩雑な感じを受けます。

シート

前席は、上質な本革表皮にコシのある高価なクッションが組み合わされた、疲れのたまりにくい快適なシート。

後席の座り心地も前席と同等で、ショーファードリブン(運転手付き)としても十分な使いでがあります。路面の突き上げ感が気になりますが、年次改良によってリファインされる可能性は高いです。

荷室

荷室には広大なスペース(430L)を確保。家族4人であれば荷物の嵩張るキャンプも可能です。

静粛性

車内にはふんだんに遮音材が奢られ、スムーズなエンジンと相まって、レクサス最上級の静粛性能を持ちます。

スポンサーリンク

エンジンとミッション

3444cc・V型6気筒DOHCツインターボエンジンに、10速ATが組み合わされます。
422ps/6000rpmの最高出力と、61.2kgf・m/1600-4800rpmの最大トルクを発揮。

車両重量2160kg。JC08モード燃費は、10.2km/l。

エンジン

3.5LのV6ツインカム・ツインターボで後輪を駆動(FR)。ウルトラスムーズな質感を持つパワフルなエンジン。低速からぶ厚いトルクを発生して、軽快でスムーズな走り出しをみせます。中高速域でも加速感が途切れることは無く、2t以上もある重量級ボディを滑るように加速させていきます。

トランスミッション

トルコン式の10速ATを装備。段差を殆ど感じさせないスムーズかつダイレクトな変速フィール。ぶ厚い低速トルクを活かして次々となめらかに変速していきます。

乗り心地とハンドリング

前後ともにマルチリンク式サスペンションを装備。同時にスタビライザーで強化されています。

乗り心地

装着タイヤは前後ともに245/50RF19。

適度に引き締まったスポーティな乗り味。4つのタイヤが巧みに制御され、高速域でもフラットな姿勢を保ちます。

段差では僅かに突き上げ感を感じるものの、アタリにしっとりとした上質感があるため不快な印象はありません。今後足回りが馴染んでくることによって、さらにしなやかさになるでしょう。

ハンドリング

Lクラスサルーンにしては俊敏な身のこなし。後輪が操舵されることによって、自然な動きでノーズを切り込ませていきます。操舵と動きの一体感が高く、車が一回り小さく感じられます。

最小回転半径は5.6mと全長の長さを考えるとまずまずのレベル。

その他

先進安全技術は最新の「Lexus Safety System +A」。

【評価レビュー】のまとめ

保守的なスタイリングと上質な乗り味、高い静粛性能で好評を得ていた「レクサスLS」も今回のモデルチェンジで5代目となりました。

今回のモデルチェンジでは新世代プラットフォーム「GA-L」が採用され、今までの上質さはそのままにスポーティなキャラクターを強めています。

ただし、モデルチェンジ直後ということもあって少々乗り味に粗い部分が感じられます。もちろん、このあたりは今後のリファインによって熟成されていくでしょう(機械的なアタリが付くことによって馴染む可能性もあります)。

「日本の工業技術を集約した最上級サルーンに乗ってみたい」とか、「Lクラスのラグジュアリーセダンを探しているが、取引先や近所の目もあって外車には乗れない」といった人にオススメの車です。

中古車市場では

「レクサス LS 500(5代目)」は登場したばかりなので中古車市場に車自体がありません。旧モデルの2015年式「レクサス LS 460 バージョンC iパッケージ(4代目)」なら700前後となります(2018年1月現在)。

価格

価格 | 10,420,000円(消費税込み)

ABOUTこの記事をかいた人

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)