新型 ダイハツ アトレーワゴン カスタム ターボ RS リミテッド SAⅢ(5代目)【評価レビュー】道具感あふれるタフなヤツ! [ABA-S321G]

ダイハツ アトレーワゴン カスタム ターボ RSのフロント

今回の【評価レビュー】は「新型 ダイハツ・アトレーワゴン カスタム ターボ RS リミテッド SAⅢ(5代目)」。
2005年にフルモデルチェンジした、軽自動車のセミワンボックス(5ドアハッチバック)です。

「アトレー」は、元々、軽商用車の「ハイゼット カーゴ」をベースに乗用車的に仕立てのが始まりです。

ということで、歴史を振り返ると1961年に登場した「初代 ハイゼット ライトバン」まで行き着きます。この当時から「キャブオーバータイプ」という特殊な構造を採用してました。

「キャブオーバータイプ」とは、エンジンを運転席の下に搭載して後輪を駆動するレイアウトのことです。スペース効率が高い反面、部品点数が多くなるんで、コストが高いとか多少重くなるというデメリットがあります。

それから20年後の1981年。「5代目 ハイゼット」の登場と同時に、「ハイゼット」をベースに乗用車的(登録は軽貨物)な仕立てとした「ハイゼット・アトレー」が登場。そこからさらに2年後のマイナーチェンジで、晴れて「アトレー」と名称変更されました。ということで、正式にはこのマイナーチェンジモデルが「初代 アトレー」ということになります。

じっくりと読む時間の無い人は、文末の「【試乗評価】のまとめ」をどうぞ↓
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「新型 ダイハツ・アトレーワゴン カスタム ターボ RS リミテッド SAⅢ(5代目)」の概要

1998年に登場した先代「アトレー(4代目)」は、イタルデザインによる日本車離れしたスタイルが魅力で、今見てもめっちゃカッコいいです。

今回のモデルチェンジでは、一転して普通の軽ワンボックスとなりましたが、「セミワンボックス(小さなボンネット付き)」+「セミキャブバン(小さなボンネットの下にエンジンがある)」という基本的な構造は先代と変わりません。

「ハイゼット カーゴ」の乗用車版

同時に発売された軽商用車ワンボックス「ハイゼット カーゴ」の乗用車版なんで、基本となるプラットフォーム(車台)も「ハイゼット カーゴ」と同じです。
ということで、実用性をとことんまで追求した商用車をベースにしているため、室内空間とか荷室は軽自動車とは思えないほど広々してます。

開発のコンセプトは「家族みんなで楽しく使えるプレジャーサポーター」ってことですが、確かにこいつなら日常ユースからレジャー、趣味とかまで幅広く楽しめそうです。

車に走りの楽しさとか所有する喜びを求める人にはちょっと向かないですけど、車に使い勝手の良さとか合理性を求める人にはバッチリはまります。

基本的なグレード構成は2種

グレード構成はターボモデルのみのシンプルな構成。これに装備の違い(ベースグレードとリミテッド)や、駆動方式の違い(2WDと4WD)を合わせて全部で4グレードとなります。

この他に、スバル系ディーラーで販売されるOEM供給車「スバル・ディアスワゴン」というモデルもありますが、スバル用のエンブレムやバッジが付くだけで中身は「ダイハツ・アトレーワゴン」とほとんど同じです。

ライバルは

ライバルは軽セミワンボックスの乗用車「スズキ・エブリイワゴン」です。「ホンダ・N-VAN」は乗用車タイプが出てないんで、今のところライバルにはなりません。

マイナーチェンジ情報

2017年にマイナーチェンジ。内外装の変更とともに安全装備の充実や装備品の変更、グレード体系の見直しなどが行われました。

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外観

ボディサイズ、全長3395mmX全幅1475mmX全高1875mm。ホイールベース、2450mm。

フロント

「超」短いフロントノーズに巨大な台形型グリル。角型ヘッドライトを組み合わされた、力強いフロントフェイス。この短いフロントノーズのおかげで、物理的な衝突安全性が確保されます。

マイナーチェンジによって、ヘッドライトとフォグランプをLED化。

サイド

四角い大きなキャビンに短いノーズ。小さなホイールをボディ四隅ギリギリにレイアウトした、道具感あふれるシンプルなサイドビュー。商用車ベースのガッシリ感が頼もしいです。

リア

ダイハツ アトレーワゴン カスタム ターボ RSのリア

シンプルなリアエンドに巨大なリアスポイラー。小さなクリアレンズ式テールランプを装備した、ちょいワル感漂う後ろ姿。

テールランプもLED式に改められています。

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内装

ダイハツ アトレーワゴン カスタム ターボ RSの内装

すっきりとしたモダンな室内。メッキモールドやピアノブラック調パネルが配置され、昔の軽ワンボックスのような安っぽさやおもちゃ感は一切ありません。

メーターナセルには、大きな二眼メーターを装備。クッキリとした表示で視認性は良好。右端にはインフォメーションディスプレイを装備。シフトポジションや車輌情報などを表示します。

センタークラスター最上段には、ナビゲーションなどを表示する大型ワイドディスプレイ。中段にはエアコンのコントロールユニットを設置。大きなダイヤル式で手探りでの操作もやりやすいです。

ATセレクターもセンターコンソール中段に設置されます。その分足元には広々とした空間が残り、座ったままで運転席から助手席への移動も簡単です。

助手席トレイやカップホルダー、オーバーヘッドシェルフ(頭上、屋根裏にある大きな棚)など、小物入れも充実。趣味や仕事、子供の送迎や買い物など活用イメージがドンドン膨らみます。

シート

ダイハツ アトレーワゴン カスタム ターボ RSのフロントシート

フロントシートは、クッションの厚み、サイズ感ともにたっぷりとしており快適性が高いです。作りがしっかりしているので、中距離(30km)程度の移動であれば腰が痛くなることもありません。

リアシートには左右に繋がるベンチシートを採用。やや背もたれの高さが足りないものの、足元、頭上空間には十分以上のスペースが広がります。クッションが薄く、形も平板なため、長距離の移動には向きません。

フロントシートのヘッドレストを取って、前後シートを倒せば、広大なフルフラットシートが出現します。フロントシートの座面が一段下がるので、車中で寝る時はこの部分を避けるか、クッションなどを挟み込みこんでさらにフラットにしてください。

荷室

リアシートに大人が座っている状態でも、荷室には広々とした空間が確保されます。家族4人であれば荷物のかさばるキャンプも可能です。

さらにリアシートの背もたれを前に折りたためば、自転車などの大きな荷物も余裕で積み込めます。

静粛性

ロードノイズが大きく静粛性はいまひとつですが、エンジンノイズ自体はクラス標準レベル。

エンジンとミッション

658cc・直列3気筒DOHCターボエンジンに、4速ATが組み合わされます。
エンジンは、最高出力64ps/5700rpmと、最大トルク9.3kgf・m/2800rpmを発揮。

車両重量、1010kg。JC08モード燃費、15.2km/l。

エンジン

658ccのツインカムターボで後輪を駆動(FR)。低速域からフラットなトルクを発生する扱いやすいエンジン。エンジン回転を高めてしっかりとターボチャージャーを効かせてやれば、さらに力強いフィールとなります。街中であれば十分な動力性能です。

お尻の下に3気筒エンジンがあるとは思えないほど静か。エンジンノイズは普通の軽自動車と変わりません。

トランスミッション

トルコン式の4速ATを装備。トルクフルなエンジンを活かしてスムーズで力強い走りを生み出します。低速を重視したセッティングが施されており、市街地ではとても扱いやすいです。

乗り心地とハンドリング

前輪にマクファーソン・ストラット式サスペンション、後輪にはトレーリングリンク車軸式サスペンションを装備。

乗り心地

装着されるタイヤは前後ともに165/65R13。

柔軟なストロークでしっかりと路面の衝撃を吸収しますが、重厚感やしっとりとした質感といったものはありません。良くも悪くも商用車用の足回りといった感じです。

背の高いワンボックスにしては安定性が高く、フラフラとステアリングを取られるようなことはありません。100km/h程度までであれば、それなりに真っ直ぐ進みます。

ハンドリング

フロントミッドシップに搭載されたエンジンとFRレイアウトによって、前後重量配分は50:50に近い理想的な数値。穏やかロールを伴う自然なハンドリングを生み出します。といってもスポーツカーのように限界値が高いわけでは無く、あくまでも実用的な道具としてのフィールに終始します。

最小回転半径は4.6m。狭い場所でも簡単に切り返すことができます。

先進安全技術

ステレオカメラを使った「スマートアシストⅢ」を装備。歩行者や車両との衝突を予測して警告、および衝突回避、もしくは被害軽減を行います。

【評価レビュー】のまとめ

「ダイハツ アトレーワゴン カスタム ターボ RS リミテッド SAⅢ(5代目)」は、軽商用車バン「ハイゼットカーゴ」をベースに、快適装備やスポーティなカスタムパーツをおごった乗用車タイプの軽セミワンボックス(5ドア)。

キャブオーバータイプの商用車をベースにしているため、室内にはクラス最大級の広大なスペースが広がります。組み合わされるパワーユニットはターボエンジンのみ。1tあまりのボディを力強く加速させるには十分です。

フロントミッドシップによる理想的な前後重量配分と、FRレイアウトによってステアリングフィールは意外と素直。といってもスポーツカーのような過激な走りが楽しめるわけではありません。

上質感や運転する喜びは希薄ですが、車を道具と割り切ってガンガン使うなら、これほどふさわしい車はないでしょう。

「家族や荷物を沢山積んで近場を走ることが多い」とか、「仕事や趣味で使う実用車を探しているが、コストはなるべく抑えたい」といった人にピッタリな車です。

中古車市場では

2017年式「ダイハツ・アトレーワゴン カスタム ターボ RS リミテッド SAⅢ」で150万円前後。2014年式「ダイハツ・アトレーワゴン カスタム ターボ RS リミテッド」で110万円前後となります(2018年7月現在)。

新車価格

1,652,400円(消費税込み)

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ABOUTこの記事をかいた人

akiroo

クルマ好きの40代男性。現在病気のため療養中です。

ブログは暇つぶし&リハビリ。週2で短時間のアルバイトをしていますが、普通の人のように毎日フルタイムで働くことはできません。

ブログの内容はあくまで秋ろーの個人的見解です。実際に車や商品、サービスを購入する際は、自分で試乗や調査をして確かめることをオススメします。

記事更新の時間は、大体、午後11時から12時頃にかけてを予定しています。

修正ばっかりしてると新記事の投稿ができないんで、新記事3に対して修正1くらいの割合でやってます(2019年6月〜)